内部監査士の難易度は?合格率・勉強時間・受験資格まとめ

内部監査士の難易度と合格率を、試験の実施形態や必要な学習時間とあわせて整理しました。受験を検討している段階で、まず全体像を把握するための記事です。

内部監査士の基本データ

資格の種類 民間
難易度
合格率
標準学習時間 約200時間
学習期間の目安 6か月
試験の実施 随時
受験資格 講習会の受講
独学 不可(講座・養成課程が必要)
通信講座 あり

難易度をどう見るか

内部監査士はに位置づけられます。

合格率はです。ただし合格率だけで難易度を判断するのは危険で、受験者層の性質を合わせて見る必要があります。受験資格に実務経験が課される試験は、そもそも受験者が絞り込まれているため合格率が高く出やすく、逆に誰でも受験できる試験は記念受験が混ざるぶん合格率が低く出ます。

講習の受講が前提。

必要な学習時間

一般的な目安は約200時間です。1日1時間なら約7ヶ月、1日2時間なら約4ヶ月。平日1時間+休日3時間のペースなら約5ヶ月です。

学習期間の目安は6か月とされています。試験は随時実施のため、逆算して学習開始時期を決めることになります。

受験資格

内部監査士の受験には講習会の受講が必要です。ここを満たしていないと、学習を進めても受験そのものができません。まず要件の充足状況を確認してください。

同じ分野の資格と比べると

ビジネス分野の16資格を学習時間で並べると、内部監査士は12番目に位置します。もっとも軽いのは日商PC検定2級(約40時間)、もっとも重いのはビジネス実務法務検定1級(約500時間)です。同じ分野でもここまで幅があるため、まず自分が確保できる学習時間から逆算して候補を絞るのが現実的です。

受験のタイミング

内部監査士は随時実施のため、受験日を自分で決められます。学習が仕上がったタイミングで申し込めるので、「試験日に間に合わせる」というプレッシャーが小さいのが利点です。逆に締切がないぶん先延ばしになりやすいので、学習開始時点で受験予定日を決めて申し込んでしまうのが有効です。

費用の考え方

内部監査士は独学で完結しないため、講習会の受講にかかる費用が総コストの中心になります。受験料よりも、この要件を満たすための費用と期間の見積もりを先に立ててください。

取得後の仕事

内部監査の実施。

あわせて検討されやすい資格

学習時間が近い知的財産管理技能検定(約150時間)、秘書検定準1級(約150時間)は、内部監査士と並行または連続して狙われることがあります。出題範囲に重なりがある場合、2つ目以降の学習効率が上がります。

学習時間から逆算した計画

内部監査士の標準的な学習時間は200時間です。週にどれだけ確保できるかで、必要な期間が変わります。

学習ペース 週あたり 必要な期間
平日1時間・休日3時間 11時間 約19週間(5か月)
平日2時間・休日5時間 20時間 約10週間(3か月)
1日3時間(短期集中) 21時間 約10週間(3か月)

一般的な学習期間は6か月とされています。試験は随時実施されるため、次の試験日から逆算して開始時期を決めてください。標準時間はあくまで目安で、前提知識があれば短く、まったくの初学者であれば長くかかります。

ビジネスのなかでの位置づけ

ビジネスに分類される16資格を学習時間の短い順に並べると、内部監査士は12番目です。

資格 学習時間 難易度 独学
日商PC検定2級 40時間 やや易 可能
秘書検定 60時間 やや易 可能
サービス接遇検定2級 60時間 可能
マイナンバー実務検定2級 60時間 可能
リテールマーケティング(販売士)2級 80時間 やや易 可能
ビジネス実務法務検定 100時間 やや易 可能
個人情報保護士 100時間 可能
知的財産管理技能検定 150時間 普通 可能
秘書検定準1級 150時間 可能
ビジネス実務法務検定2級 150時間 可能
知的財産管理技能検定2級 150時間 可能
内部監査士 200時間 難しい
秘書検定1級 300時間 可能
リテールマーケティング(販売士)1級 300時間 可能
通関士 400時間 やや難 可能
ビジネス実務法務検定1級 500時間 可能

同じ分野の資格は出題範囲が重なることがあります。近い資格を続けて受けると、学習の蓄積を活かせます。

学習時間が近い資格

内部監査士と同じくらいの学習時間で取得を目指せる資格です。分野をまたいで組み合わせると、応募できる求人の幅が広がります。

資格 分野 学習時間 難易度
医療事務 医療・福祉 200時間 やや易
ネイリスト技能検定 美容 200時間 普通
賃貸不動産経営管理士 不動産 200時間 普通
基本情報技術者 IT・Web 200時間 普通
TOEIC 語学 200時間 スコア制

よくある誤解

「合格率が低い=自分には無理」ではない

内部監査士の合格率は—です。合格率は受験者層によって変わります。受験要件のない資格は記念受験も含まれるため数字が下がり、実務経験が要件になっている資格は受験者の質が揃うため数字が上がります。合格率だけで難易度は測れません。

「標準学習時間どおりにやれば受かる」ではない

内部監査士の標準は200時間とされていますが、これは平均的な前提知識を持つ人の目安です。関連する実務経験があれば短く、まったくの初学者であれば1.5倍前後を見ておくほうが現実的です。

「資格を取れば仕事が見つかる」とはかぎらない

資格は応募条件を満たすためのもので、採用の決め手になるとはかぎりません。求人票を先に見て、実際に求められている条件を確認してから学習を始めると、無駄がありません。

よくある質問

内部監査士の合格率はどのくらいですか?

—です。ただし受験資格の有無によって受験者層が変わるため、合格率の数字だけで難易度を比較することはできません。

内部監査士は独学でも合格できますか?

独学だけでは受験できません。講習会の受講が受験の前提になります。

内部監査士の試験はいつ実施されますか?

随時です。複数の受験機会があるため、学習の仕上がりに合わせて受験時期を選べます。

ビジネスの関連資格

内部監査士について実際によく調べられていること

検索されている質問のうち、内部監査士に関係するものを6件取り上げて、このページのデータで答えます。

内部監査士は独学で合格できますか?

内部監査士は独学だけでは対策しにくい資格です。標準学習時間は約200時間、難易度は「普」に分類しています。内部監査士は合否ではなく実施団体ごとに基準が異なる資格のため、合格率という形の数字は示されていません。

実技や実習、あるいは指定の講習が要件に含まれるため、独学だけで完結しません。対応する講座や養成課程を先に調べてください。

内部監査士は履歴書に書けますか?

書けます。内部監査士は民間の資格です。民間資格は同名でも団体によって内容が違うことがあります。実施団体名を添えて書くと伝わります。

書くときは取得年月と正式名称をそろえます。取得前の段階なら「内部監査士 随時受験予定」と書く方法もあります。応募先の業務と関係が薄い資格を並べすぎると焦点がぼやけるため、関係するものから順に並べてください。

内部監査士の試験は年に何回ありますか?

内部監査士の試験は随時です。受験機会が複数あるため、仕上がり具合を見てから受験回を決められます。1回目を経験として使う進め方もできます。

学習に必要なのは約200時間です。試験日から逆算し、1日2時間のペースなら4ヶ月前には始めておくと余裕があります。

ビジネスの資格ではどれがいちばん難しいですか?

ビジネスに分類している16資格を標準学習時間の順に並べると、いちばん軽いのが日商PC検定2級(約40時間)、いちばん重いのがビジネス実務法務検定1級(約500時間)です。

資格 学習時間 合格率 難易度
日商PC検定2級 40時間 60〜70% やや易
秘書検定 60時間 2級50〜60% やや易
サービス接遇検定2級 60時間 60〜70%
マイナンバー実務検定2級 60時間 60〜70%
リテールマーケティング(販売士)2級 80時間 50〜60% やや易
ビジネス実務法務検定 100時間 2級40〜60% やや易
個人情報保護士 100時間 35〜45%
知的財産管理技能検定 150時間 2級40〜50% 普通
秘書検定準1級 150時間 40〜50%
ビジネス実務法務検定2級 150時間 40〜50%
知的財産管理技能検定2級 150時間 40〜50%
内部監査士 200時間
秘書検定1級 300時間 25〜35%
リテールマーケティング(販売士)1級 300時間 20〜30%
通関士 400時間 15〜20% やや難
ビジネス実務法務検定1級 500時間 10〜15%

内部監査士はこのなかで12番目です。学習時間と合格率は必ずしも一致しません。時間が短くても合格率が低い試験は、範囲は狭いが問われ方が厳しいということです。

内部監査士は何ヶ月くらいで取れますか?

標準的な学習期間は6か月、必要な学習時間は約200時間です。

1日あたりの学習時間 かかる日数 おおよその期間
1時間 200日 約7ヶ月
2時間 100日 約3ヶ月
3時間 67日 約2ヶ月

試験は随時のため、日程から逆算して開始時期を決めてください。受験機会が複数あるため、仕上がり具合を見て回を選べます。

働きながら内部監査士を目指せますか?

約200時間を平日1時間+土日3時間ずつで積むと、週11時間で約19週間(4ヶ月)です。標準期間の6か月とおおむね一致します。

短期で仕上げられる量です。まとまった休みを1回はさむと一気に進みます。試験は随時です。

標準学習時間で見た内部監査士の位置

標準学習時間が分かっている295資格を小さい順に並べると、内部監査士(約200時間)は下から142番目、全体の48%の位置にあります。中央値は約200時間、いちばん小さいものが約6時間、いちばん大きいものが約3,500時間です。

水準 標準学習時間 該当
もっとも小さい 約6時間 食品衛生責任者
下から4分の1 約80時間
中央値 約200時間
内部監査士 約200時間 全体の48%の位置
上から4分の1 約500時間
もっとも大きい 約3,500時間 公認会計士

中間の帯に入ります。この帯は半年前後を見込む帯です。週あたりの学習量を先に決めておかないと、途中で計画が崩れやすい層です。

標準学習時間がすぐ隣にあるのはパン製造技能士2級(約200時間)と介護福祉士(約250時間)です。迷ったときはこの2つと並べると差が見えます。

内部監査士を決める前に確認すること

あとから「聞いていない」となりやすい点を5つ並べました。上から順に確認してください。

確認すること 見るポイント
受験資格 内部監査士は民間資格です。学歴・実務経験の要件がないかを、実施団体の受験案内で必ず確認してください。要件を満たすまでに年単位でかかることがあります。
独学か講座か 内部監査士は独学だけでは対策しにくい部分があります。対応する講座があるため、費用と時間のどちらを優先するかで選んでください。
受験地 試験地が限られる資格では、移動と宿泊の費用が上乗せになります。会場は実施団体の公表内容で確認してください。
試験日程と申込期限 試験は随時です。申込はおおむね試験の2〜3ヶ月前に締め切られます。複数回ある場合も、回ごとに締め切りが異なります。
学習時間を確保できるか 約200時間が必要です。1日2時間なら100日。週あたり何時間出せるかを先に決めてください。

つまずきやすいところと、その避け方

テキストを一周してから過去問に入る

範囲を全部覚えてから問題に移ろうとすると、最初のほうを忘れた状態で終盤に着きます。約200時間の学習では、後半ほど前半の記憶が薄れます。

避け方:1章ごとにその章の過去問を解いてください。問われ方を早く知るほど、覚える範囲を絞れます。

受験資格を確認しないまま学習を始める

学歴や実務経験の要件があると、学習が仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位でかかる資格もあります。

避け方:学習を始める前に実施団体の受験案内を読み、要件を満たしているかを確認してください。

教材を増やしすぎる

不安から複数の教材に手を出すと、どれも中途半端になります。範囲は同じでも構成が違うため、切り替えのたびに時間を失います。

避け方:メイン教材を1冊に決め、足りない部分だけ別で補ってください。過去問だけは複数年分そろえます。

このページに出てくる用語

用語 意味
合格率 受験者のうち合格した人の割合。年度ごとに上下するため、複数年の平均で見るのが確実。
通信講座 教材と添削・質問対応がセットになった学習サービス。学習順序が決まっている点が独学との違い。
受験資格 受験するために必要な学歴・実務経験・年齢などの条件。ないものは誰でも受験できる。

ビジネスの16資格を1枚の表で見る

内部監査士を含むビジネスの全16資格を、難易度・合格率・学習時間・種別・独学で並べました。標準学習時間の小さい順です。横並びにすると、内部監査士がどのあたりに位置するのかが一目で分かります。

難易度 合格率 学習時間 種別 独学
日商PC検定2級 やや易 60〜70% 40時間 公的
秘書検定 やや易 2級50〜60% 60時間 民間
サービス接遇検定2級 60〜70% 60時間 民間
マイナンバー実務検定2級 60〜70% 60時間 民間
リテールマーケティング(販売士)2級 やや易 50〜60% 80時間 公的
ビジネス実務法務検定 やや易 2級40〜60% 100時間 民間
個人情報保護士 35〜45% 100時間 民間
知的財産管理技能検定 普通 2級40〜50% 150時間 国家
秘書検定準1級 40〜50% 150時間 民間
ビジネス実務法務検定2級 40〜50% 150時間 民間
知的財産管理技能検定2級 40〜50% 150時間 国家
内部監査士 200時間 民間 不可
秘書検定1級 25〜35% 300時間 民間
リテールマーケティング(販売士)1級 20〜30% 300時間 公的
通関士 やや難 15〜20% 400時間 国家
ビジネス実務法務検定1級 10〜15% 500時間 民間

この表の読み方は2つあります。ひとつは縦に見ること。同じ列で上下を比べると、その項目がどれだけ振れるのかが分かります。もうひとつは横に見ること。内部監査士の行だけを追うと、ある項目では上位でも別の項目では下位、という組み合わせが見えます。ひとつの数字だけで決めると、この組み合わせを見落とします。

数字で見た内部監査士の位置

標準学習時間が分かっている295資格を並べて、内部監査士がどこにあるのかを細かく出しました。順位だけでは「どれくらい離れているのか」が分かりません。散らばりまで見ると、その差が大きいのか小さいのかが判断できます。

見るもの 意味
内部監査士の標準学習時間 約200時間 比べる基準になる数字
全体の平均 約435時間 極端な値に引っ張られる
全体の中央値 約200時間 実感に近いのはこちら
下から4分の1 約80時間 これ以下なら軽い部類
上から4分の1 約500時間 これ以上なら重い部類
上位1割の入口 約1,000時間 ここから先は例外的
散らばり(標準偏差) 約627時間 平均からどれだけ離れるのが普通か

内部監査士は下から166番目(全体の48%)です。平均との差は約235時間で、散らばり1つ分を下回っています(-0.37)。全体の真ん中あたりで、標準的な水準です。

平均と中央値の差にも意味があります。ここでは平均約435時間に対して中央値約200時間で、平均のほうが高く出ています。一部の大きな値に引っ張られているので、平均を目安にすると実際より高く見積もることになります。

内部監査士と水準が近い資格

分類をまたいで、標準学習時間が内部監査士(約200時間)に近い資格を集めました。同じ分類のなかで比べるだけでは、その水準が全体のどのあたりなのかが見えません。違う分類の同じ水準を並べると、感覚がつかめます。

資格 分類 標準学習時間 特徴
医療事務 医療・福祉 約200時間 資格の種類が複数あり、目的で選び分ける必要がある。就職市場が広く、
ネイリスト技能検定 美容 約200時間 実技試験が中心。モデル同伴が必要な級があり練習環境の確保が課題。
賃貸不動産経営管理士 不動産 約200時間 2021年に国家資格化。賃貸管理業の登録制度と連動して需要が伸びている。
基本情報技術者 IT・Web 約200時間 CBT化で通年受験が可能に。IT職の登竜門として企業が推奨することが多い。
TOEIC 語学 約200時間 合否ではなくスコアで評価される。昇進要件や採用条件に組み込む企業が多い。
トリマー ペット 約200時間 実技が中心のためスクーリングが前提になる。独学だけで完結しにくい。

同じ水準でも、分類が違えば中身は別物です。医療事務と内部監査士は数字の上では近くても、医療・福祉とビジネスでは前提が違います。数字が近いことは「置き換えられる」という意味ではありません。何を得るためにその数字を払うのかで判断してください。

内部監査士より軽いもの・重いもの

内部監査士を真ん中に置いて、標準学習時間が前後にある資格を並べました。いまの候補が重すぎると感じたら左の表へ、物足りなければ右の表へ移る、という探し方ができます。

内部監査士より軽い5資格

資格 分類 標準学習時間 内部監査士との差
パン製造技能士2級 食・栄養 約200時間 同じ
菓子製造技能士2級 食・栄養 約200時間 同じ
着付け技能検定2級 美容 約200時間 同じ
JNECネイリスト技能検定2級 美容 約200時間 同じ
三級自動車整備士 運輸 約200時間 同じ

内部監査士より重い5資格

資格 分類 標準学習時間 内部監査士との差
介護福祉士 医療・福祉 約250時間 +50時間
TOEFL iBT 語学 約250時間 +50時間
IELTS 語学 約250時間 +50時間
全経簿記1級 会計 約250時間 +50時間
AFP 金融 約250時間 +50時間

ひとつ隣に動かすと、標準学習時間は下側で同じ、上側で+50時間動きます。段階的に見ると、いまの選択がどれだけ思い切ったものなのかが分かります。

分類ごとの水準と、ビジネスの位置

このサイトで扱っている19分類を、標準学習時間の中央値で並べました。内部監査士が属するビジネスは14番目です。まずどの分類を見るべきかを決めると、そのあとの比較が短くて済みます。

分類 資格数 いちばん低い 中央 いちばん高い
法律・労務 8 約100時間 約3,000時間 約3,000時間
医療・福祉 37 約20時間 約700時間 約3,000時間
心理 9 約60時間 約600時間 約1,000時間
教育・保育 9 約24時間 約500時間 約2,500時間
住宅・建築 19 約100時間 約400時間 約1,200時間
不動産 10 約40時間 約300時間 約2,500時間
人材 4 約100時間 約300時間 約500時間
美容 11 約40時間 約200時間 約900時間
語学 20 約80時間 約200時間 約1,000時間
金融 16 約20時間 約150時間 約1,000時間
経営 8 約60時間 約150時間 約1,000時間
食・栄養 14 約6時間 約150時間 約2,000時間
IT・Web 33 約40時間 約150時間 約800時間
ビジネス 16 約40時間 約150時間 約500時間
会計 19 約30時間 約120時間 約3,500時間
ペット 7 約60時間 約100時間 約200時間
労務・安全 8 約60時間 約100時間 約500時間
技術・設備 35 約14時間 約100時間 約2,500時間
運輸 14 約16時間 約60時間 約400時間

分類ごとに水準が違うのは、分野ごとに、覚える範囲の広さと、資格がないとできない業務があるかどうかが違うためです。分類をまたいで数字だけを比べても意味がありません。同じ分類のなかで比べたうえで、分類そのものを選び直せるかどうかを考えてください。

内部監査士のデータを一項目ずつ読む

ページの先頭に出している基本情報を、一項目ずつ何を意味するのかまで書き下しました。表だけを見て分かった気になると、判断の材料を取り違えます。

難易度:普

このサイトでは標準学習時間と合格率をもとに6段階で分けています。「普」は、同じ分野のなかでどのあたりかを示す目安です。絶対的な難しさではありません。

合格率:—

この資格は合否ではなく別の形で評価されるため、合格率という数字が公表されていません。難易度は学習時間と出題範囲で判断してください。

標準学習時間:約200時間

1日2時間なら100日、1日1時間なら200日です。この数字は「ゼロから始めて合格水準に届くまで」の目安で、関連する知識があれば短くなります。

学習期間:6か月

標準学習時間を無理のないペースで割ったときの期間です。6か月という数字は、週にどれだけ時間を出せるかで前後します。試験日から逆算して開始時期を決めてください。

試験:随時

受験機会が複数あります。仕上がり具合を見てから受験回を選べるので、1回目を経験として使う進め方もできます。

種別:民間

民間の団体が独自の基準で認定しています。同じ分野に複数の団体が資格を出していることがあるため、どの団体のものかを確認してください。

独学の可否:不可

実技や実習、指定の講習が要件に含まれるため、独学だけでは完結しません。対応する講座や養成課程を先に調べてください。

講座の有無:あり

対応する講座があります。費用をかけて時間を買うか、教材費だけに抑えるかの選択ができます。

ビジネスのほかの資格を短く見る

内部監査士と同じビジネスにある資格を、標準学習時間の順にひとつずつ。内部監査士が合わないと感じたときに、次にどれを見ればよいかの当たりがつきます。

日商PC検定2級(約40時間)

文書作成・データ活用・プレゼン資料の3分野に分かれる。随時受験でき、実務に直結する。

内部監査士との差:標準学習時間で−160時間。

秘書検定(約60時間)

就活生の受験が多い。ビジネスマナーを体系的に整理する用途で選ばれる。

内部監査士との差:標準学習時間で−140時間。

サービス接遇検定2級(約60時間)

接客業で使われる。

内部監査士との差:標準学習時間で−140時間。

マイナンバー実務検定2級(約60時間)

人事・総務で使う。

内部監査士との差:標準学習時間で−140時間。

リテールマーケティング(販売士)2級(約80時間)

小売の売場づくりとマーチャンダイジングを扱う。5年ごとの更新がある。

内部監査士との差:標準学習時間で−120時間。

ビジネス実務法務検定(約100時間)

法務未経験者の入口として定着している。契約書の読み方が身につく。

内部監査士との差:標準学習時間で−100時間。

個人情報保護士(約100時間)

企業のコンプライアンス部門で評価される。

内部監査士との差:標準学習時間で−100時間。

知的財産管理技能検定(約150時間)

企業の知財・法務部門で評価される。弁理士へのステップにもなる。

内部監査士との差:標準学習時間で−50時間。

秘書検定準1級(約150時間)

面接試験がある。

内部監査士との差:標準学習時間で−50時間。

ビジネス実務法務検定2級(約150時間)

法務部門や営業で評価される。

内部監査士との差:標準学習時間で−50時間。

知的財産管理技能検定2級(約150時間)

技能士を名乗れる。

内部監査士との差:標準学習時間で−50時間。

秘書検定1級(約300時間)

記述と面接がある。

内部監査士との差:標準学習時間で+100時間。

このページの数字の出どころと、確かめ方

このページに出している数字は、297資格を19分類に整理したデータベースから引いています。内部監査士だけを個別に調べて書いたものではなく、全297資格を同じ項目立てで揃えたうえで、そのなかの1件として出しています。だから順位も平均も、その場で計算した値になります。

この記事の数字 性質 確かめ方
内部監査士の標準学習時間 公表値や一般に知られている水準の目安 実施団体が公表している受験案内と試験結果で確認できます
順位・中央値・四分位 このサイトのデータベース内での計算値 同じ分類のページを開くと、同じ母集団で計算した数字が出ます
比較表の他の資格 同じ形式で揃えた同一データベースの値 各資格の個別ページで、より詳しい内訳を確認できます
制度・要件の説明 公表されている制度の内容を整理したもの 受験資格・免除・登録の要件は、実施団体の公式発表が一次情報です

数字を扱うときに気をつけているのは3点です。①幅で示すこと。ひとつの値に丸めると、条件によって動く部分が見えなくなります。②平均と中央値を分けて出すこと。極端な値があるときは、平均だけを見ると実態からずれます。③単位と母集団をそろえること。単位の違うものを混ぜて順位をつけても意味がありません。

それでも、ここに書いてあるのは判断の材料であって、結論ではありません。実際の条件は時期と相手によって変わります。決める前に、必ず一次情報にあたってください。

内部監査士にするかどうかの分かれ目

ここまでの数字を踏まえて、判断が分かれる点を3つに絞りました。どれかひとつでも「いいえ」なら、いったん止まって別の選択肢を見たほうが早いところです。

約200時間を出せるか

1日2時間なら100日、1日1時間なら200日です。平日1時間+土日3時間ずつなら週11時間で、約19週間かかります。まず週に何時間出せるかを決めてください。

「いいえ」なら:同じビジネスのなかでより軽い資格から入るか、受験回を1つ後ろにずらして学習期間を延ばしてください。時間が足りないまま突っ込むと、直前期の負荷だけが跳ね上がります。

受験資格を満たしているか

内部監査士は民間資格です。学歴・実務経験の要件があると、学習が仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位かかる資格もあります。

「いいえ」なら:実施団体の受験案内を先に読み、要件を満たすまでに何年かかるかを計算してください。その年数を織り込めないなら、要件のない資格に切り替える判断になります。

試験日から逆算できているか

試験は随時です。受験機会が複数あるので、回ごとの締め切りを確認してください。

「いいえ」なら:先に受験日を決めて、そこから約200時間を割り付け直してください。開始時期が決まれば、いま始めるべきかどうかも決まります。

内部監査士について、さらに調べられていること

上で取り上げなかった質問のうち、検索されている数が多いものを5件足しました。

40代・50代から内部監査士を目指すのは遅いですか?

内部監査士に年齢の制限はありません。判断材料になるのは、学習に必要な約200時間を確保できるかどうかです。1日1.5時間なら134日、およそ4ヶ月かかります。

内部監査士は学習時間が全体の48%の位置で、比較的取り組みやすい部類です。まず1つ目として選ばれることが多い水準です。

内部監査士は国家資格ですか?

内部監査士は民間です。民間資格です。実施団体が独自の基準で認定しています。同じ分野に複数の団体が資格を出していることがあるため、どの団体のものかを確認してください。

区分は評価のされ方に影響します。求人票では区分より、実際に何ができるかで見られることが多い部類です。講習の受講が前提。

内部監査士は通信講座を使ったほうがいいですか?

内部監査士は講座と独学のどちらでも対応できますが、独学のみでは対策しにくい部分があります。判断は、学習時間の約200時間を自分で組み立てられるかどうかで決めてください。

選ぶ基準 独学が向く 講座が向く
学習順序 自分でテキストを選び、順序を決められる 何から手をつけるかで迷いたくない
質問対応 調べれば解決できる、または周囲に聞ける つまずいたときに聞ける相手がほしい
期間 6か月を自力で管理できる 締め切りがあるほうが進む
費用 教材費のみに抑えたい 時間を買う前提で費用をかけられる

内部監査士は合否ではなく実施団体ごとに基準が異なる資格のため、合格率という形の数字は示されていません。基準点に達すれば合格する型の試験なので、教材を絞って回数を重ねる進め方が効きます。

内部監査士を取れば仕事に困らなくなりますか?

資格そのものが仕事を保証するわけではありません。内部監査士について言えるのは、講習の受講が前提。という点です。

判断材料として見るべきは、①その資格がないとできない業務があるか(業務独占)、②求人票で名称が指定されているか、③実務経験と組み合わせて評価されるか、の3点です。内部監査士は民間のため、①には当てはまりません。③の組み合わせで見られることが多い部類です。

内部監査士の前に取っておくとよい資格はありますか?

同じ物差しで見て、内部監査士(約200時間)よりひとつ手前にあるのがパン製造技能士2級(約200時間・食・栄養)です。

分野は違いますが、学習の進め方そのものに慣れる目的では使えます。まず200時間規模で一度合格を経験しておくと、200時間の計画が立てやすくなります。

このページの用語を、もう一歩詳しく

本文に出てくる言葉のうち、意味を取り違えると判断そのものが変わるものを選んで、定義だけでなく「なぜそれが問題になるのか」まで書きました。

受験資格

受験するために必要な学歴・実務経験・年齢などの条件。ないものは誰でも受験できる。

ここを確認せずに学習を始めると、仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位かかるものがあります。

実務経験

定められた業務に一定期間従事した経歴。受験資格や登録要件として求められることがある。

内部監査士の記事では、この言葉の意味によって「何を確認すべきか」が変わります。定義だけでなく、自分の場合に当てはまるかどうかまで確認してください。

通信講座

教材と添削・質問対応がセットになった学習サービス。学習順序が決まっている点が独学との違い。

内部監査士の記事では、この言葉の意味によって「何を確認すべきか」が変わります。定義だけでなく、自分の場合に当てはまるかどうかまで確認してください。

※ 合格率・試験日程・受験資格は変更されることがあります。受験の際は必ず試験実施団体の公式情報をご確認ください。

内部監査士は、どうやって取るのがいいか

同じ資格でも、独学・通信講座・通学のどれを選ぶかで、かかる期間も費用も変わります。内部監査士は講座が要るに分類しています。判断の材料は、標準の勉強時間が約200時間であること、合格率が—であること、受験資格に条件があります(講習会の受講)、の3つです。

取り方 向いている人 つまずきやすいところ
独学 自分で計画を立てて続けられる人。費用を最小限にしたい人 分からないところで止まったとき、聞ける相手がいない
通信講座 働きながら、決まった順序で進めたい人 教材が届いても手を付けないまま終わることがある
通学 強制力がほしい人。実技や実習の練習が要る資格 通う時間が固定される。費用はいちばん高い

内部監査士の場合は、講習の受講そのものが要件になっています。独学で試験だけ受ける、という取り方はできません。

費用はここには書いていません。講座ごとに幅があり、割引の有無や教材の範囲で総額が変わるためです。実際の金額は、各社の資料請求か公式ページでご確認ください。

内部監査士の講座を比べる

通信講座は、教材の範囲・添削の回数・質問できる期間が会社によって違います。同じ資格でも総額が変わるので、2〜3社の資料を並べてから決めてください。

まず内部監査士のデータを確認する

内部監査士を取ったあと、どう使うか

資格は取ることが目的ではないので、取ったあとに何につながるかを先に見ておいてください。内部監査士は、掲載データのうえでは次の使い方に向いています。

  • できることの裏づけにする:法令上の独占がないので、資格がなくてもその仕事はできます。そのぶん受験資格の縛りがゆるく、実務のスキルを示す材料として職務経歴書に書けます。

法令上の位置づけはなしです。法令で守られた独占はありません。

内部監査士について、ほかに読めること

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