不動産の資格一覧|難易度・合格率・勉強時間で比較

不動産分野の資格を、難易度・合格率・必要な学習時間で横並びに比較できるようまとめました。6件を掲載しています。

不動産の資格一覧

資格名 難易度 合格率 学習時間 種別
賃貸不動産経営管理士 普通 25〜30% 200時間 国家
土地家屋調査士 難関 9〜10% 1,000時間 国家
宅地建物取引士 普通 15〜18% 350時間 国家
マンション管理士 難関 8〜10% 500時間 国家
管理業務主任者 普通 20〜23% 300時間 国家
不動産鑑定士 難関 5〜8% 2,500時間 国家

選び方の考え方

同じ分野の資格でも、受験資格の有無で取りかかれるタイミングが変わります。実務経験が必要な資格は「いま受けられるか」を先に確認してください。

学習時間は難易度とおおむね比例しますが、独学の可否は別の軸です。養成課程や指定講習が要件になっている資格は、費用と期間の見積もりが独学中心の資格とは大きく異なります。

不動産の学習時間はどう分布しているか

不動産に含まれる6資格を学習時間で並べると、下は200、上は2,500、中央は500です。上下で13倍以上の開きがあり、どの層を選ぶかで負担が大きく変わります。

該当する資格 件数
負担の軽い層 宅地建物取引士マンション管理士管理業務主任者賃貸不動産経営管理士 4
中間の層 土地家屋調査士 1
負担の重い層 不動産鑑定士 1

まず自分がどの層で考えるのかを決めてから、その層のなかで中身を比べると絞り込みやすくなります。層をまたいで迷い続けると、判断に時間がかかります。

不動産の6資格をひとつずつ

賃貸不動産経営管理士

難易度普通/合格率25〜30%/約200時間。2021年に国家資格化。賃貸管理業の登録制度と連動して需要が伸びている。

賃貸不動産経営管理士の詳細を見る

管理業務主任者

難易度普通/合格率20〜23%/約300時間。マンション管理会社に設置義務がある。宅建保有者は民法の下地がある分だけ有利。

管理業務主任者の詳細を見る

宅地建物取引士

難易度普通/合格率15〜18%/約350時間。不動産業では設置義務があるため常に求人がある。独学合格者が多い代表的な国家資格。

宅地建物取引士の詳細を見る

マンション管理士

難易度難関/合格率8〜10%/約500時間。管理業務主任者との同時受験が定番。区分所有法の理解が合否を分ける。

マンション管理士の詳細を見る

土地家屋調査士

難易度難関/合格率9〜10%/約1,000時間。作図の実技があり対策が独特。測量士補を先に取って午前試験を免除するルートが定番。

土地家屋調査士の詳細を見る

不動産鑑定士

難易度難関/合格率5〜8%/約2,500時間。短答式と論文式の二段階に加え、合格後に実務修習がある。不動産系では最難関の部類。

不動産鑑定士の詳細を見る

不動産でよくある誤解

「不動産なら資格を取れば就職できる」とはかぎらない

資格は応募条件を満たすためのものです。不動産会社・金融機関・建設会社の求人票を先に見て、実際に何が求められているかを確認してから学習を始めると、遠回りになりません。宅地建物取引士は事務所ごとに設置義務があるため、常に一定の需要があります。

「難易度が高い資格ほど価値がある」ではない

取得にかかる時間と、それによって開く選択肢は必ずしも比例しません。不動産分野では、短期間で取れる資格が実務で重宝されることもあります。目的から逆算して選んでください。

「合格率の数字だけで難易度は比べられない」

受験資格のない資格は記念受験が含まれるため合格率が下がり、実務経験が要件の資格は受験者層が揃うため上がります。同じ数字でも意味が違います。

不動産で負担を抑える方法

教育訓練給付制度を確認する

通信講座・予備校の一部は厚生労働省の指定講座です。対象であれば受講費用の20〜70%が支給されます。雇用保険の加入期間などの要件があるため、受講前にハローワークで確認してください。

独学で行けるかを先に判断する

テキストと過去問が市販されている資格なら、独学の初期費用は1〜2万円で収まります。不動産分野で独学が難しいのは、養成課程の修了や実務経験が受験要件になっている資格です。

勤務先の資格取得支援を使う

不動産会社・金融機関・建設会社では、業務に必要な資格の受験料や講座費用を会社が負担する制度を設けていることがあります。就業中の方は人事に確認してみてください。

受験のタイミングを合わせる

年1回しか実施されない試験は、落ちると次まで1年空きます。試験日から逆算して学習期間を確保できるかを先に見てください。

地域や条件で変わるところ

不動産分野の資格が活かせる主な職場は不動産会社・金融機関・建設会社です。宅地建物取引士は事務所ごとに設置義務があるため、常に一定の需要があります。

相談できる窓口

相談先 相談できること
試験実施団体 受験資格、日程、出願方法、受験料について
ハローワーク 教育訓練給付制度の対象講座と支給要件について
求人サイト・転職エージェント 不動産分野で実際に求められている資格と経験の確認
講座の資料請求 カリキュラム、費用、標準的な学習期間の比較

不動産は全体のなかでどのあたりか

このサイトで扱っている18分類を標準学習時間の中央値で並べると、不動産は3番目です。分類ごとに水準が違うので、まずどの分類を見るべきかを決めると迷いません。

分類 資格数 標準学習時間の中央値
法律・労務 4 約3,000時間
会計 6 約800時間
不動産 6 約500時間
労務・安全 3 約500時間
医療・福祉 15 約400時間
住宅・建築 7 約300時間
語学 8 約250時間
美容 6 約200時間
心理 5 約200時間
金融 4 約150時間
経営 3 約150時間
人材 3 約150時間
食・栄養 6 約150時間
教育・保育 3 約100時間
ペット 4 約100時間
IT・Web 13 約100時間
技術・設備 8 約100時間
ビジネス 6 約100時間

不動産には6資格あります。標準学習時間の水準は中位にあたります。

数字で見る不動産

不動産には6資格あり、標準学習時間が分かっているのは6資格です。もっとも小さいのが賃貸不動産経営管理士(約200時間)、中央にあたるのがマンション管理士(約500時間)、もっとも大きいのが不動産鑑定士(約2,500時間)で、上下に12.5倍の開きがあります。

水準 資格 標準学習時間 向いている場面
もっとも小さい 賃貸不動産経営管理士 約200時間 2021年に国家資格化。賃貸管理業の登録制度と連動して需要が伸びている。
中央 マンション管理士 約500時間 管理業務主任者との同時受験が定番。区分所有法の理解が合否を分ける。
もっとも大きい 不動産鑑定士 約2,500時間 短答式と論文式の二段階に加え、合格後に実務修習がある。不動産系では最難関の部類。

同じ不動産のなかでこれだけ差が出るのは、含まれるものと条件が違うためです。金額や数字だけを横に並べても比べたことになりません。何が含まれていて何が別なのかを、項目ごとに確認してください。

不動産で迷ったときの見分け方

不動産のなかから選ぶとき、判断が分かれるのは次の3点です。

賃貸不動産経営管理士を選ぶ場合

2021年に国家資格化。賃貸管理業の登録制度と連動して需要が伸びている。

向いているのは条件を比べて選びたい場合という場合です。注意点は条件は変更されることがあります。最新の内容を確認してください。

マンション管理士を選ぶ場合

管理業務主任者との同時受験が定番。区分所有法の理解が合否を分ける。

向いているのは条件を比べて選びたい場合という場合です。注意点は条件は変更されることがあります。最新の内容を確認してください。

不動産鑑定士を選ぶ場合

短答式と論文式の二段階に加え、合格後に実務修習がある。不動産系では最難関の部類。

向いているのは条件を比べて選びたい場合という場合です。注意点は条件は変更されることがあります。最新の内容を確認してください。

不動産についてよく調べられていること

賃貸不動産経営管理士は独学で合格できますか?

賃貸不動産経営管理士は市販の教材だけでも合格を狙える資格です。標準学習時間は約200時間、難易度は「普通」に分類しています。合格率は25〜30%。

独学で進める場合は、200時間をどう割り振るかを先に決めてください。1日2時間なら100日、1日1時間なら200日です。出題範囲が明確なので、テキストを一周してから過去問に移る進め方が合います。

マンション管理士は独学で合格できますか?

マンション管理士は市販の教材だけでも合格を狙える資格です。標準学習時間は約500時間、難易度は「難関」に分類しています。合格率は8〜10%。

独学で進める場合は、500時間をどう割り振るかを先に決めてください。1日2時間なら250日、1日1時間なら500日です。合格率が低い試験なので、過去問を早い段階で解いて出題傾向をつかむほうが効率的です。

不動産鑑定士は独学で合格できますか?

不動産鑑定士は独学だけでは対策しにくい資格です。標準学習時間は約2,500時間、難易度は「難関」に分類しています。合格率は5〜8%。

実技や実習、あるいは指定の講習が要件に含まれるため、独学だけで完結しません。対応する講座や養成課程を先に調べてください。

このページに出てくる用語

用語 意味
国家資格 法律にもとづいて国または国から委任された機関が認定する資格。名称独占や業務独占をともなうものがある。
合格率 受験者のうち合格した人の割合。年度ごとに上下するため、複数年の平均で見るのが確実。
受験資格 受験するために必要な学歴・実務経験・年齢などの条件。ないものは誰でも受験できる。
独学 講座を使わず市販テキストなどで学習する方法。費用は抑えられるが進捗の管理は自分で行う。
通信講座 教材と添削・質問対応がセットになった学習サービス。学習順序が決まっている点が独学との違い。
実務経験 定められた業務に一定期間従事した経歴。受験資格や登録要件として求められることがある。

※ 各資格の詳細は試験実施団体の公式情報をご確認ください。