CFPは独学で取れる?必要な勉強時間と講座との比較

CFPは独学で合格できるのか。必要な学習時間、独学が向く人・向かない人、通信講座との比較を整理しました。

独学は可能か

CFPは独学でも受験できますが、必要な学習時間が約1,000時間と長く、独学での合格者は多数派ではありません。学習の継続と進度管理が最大の課題になります。

合格率は10〜15%、難易度は鬼です。

基本データ

資格の種類 民間
難易度
合格率 10〜15%
標準学習時間 約1,000時間
学習期間の目安 1年〜
試験の実施 年2回
受験資格 AFP認定者
独学 可能
通信講座 あり

学習時間から逆算する

標準的な学習時間は約1,000時間です。1日2時間なら約17ヶ月、1日3時間でも約12ヶ月かかります。仕事と両立するなら年単位の計画が現実的です。

試験は年2回実施されます。次の試験までに確保できる時間が標準学習時間を下回る場合は、1回で仕上げようとせず、次々回を本命に据える判断も有効です。

独学が向く人・向かない人

独学が向くのは、学習の習慣がすでにあり、進捗を自分で管理できる人です。逆に、何から手をつけるか決められない、モチベーションの維持に不安がある、質問できる相手がいないと詰まりやすい、という場合は独学は遠回りになりがちです。

CFPには通信講座があります。教材と学習順序が用意され、質問対応や添削がつくぶん、独学より時間あたりの効率は上がります。費用と時間のどちらのコストを重く見るかで選択が変わります。

受験機会と学習計画

CFPは年2回実施されます。1回目で届かなくても同じ年度内に再挑戦できるため、「まず1回受けて本番の感覚を掴む」という戦い方も選べます。

費用で比べる

費用は「独学(教材費のみ)」か「通信講座」かで大きく変わります。独学ならテキストと過去問で済みますが、学習順序の設計と進捗管理を自分で背負うことになります。通信講座はその設計を買う選択です。学習時間の目安が約1,000時間である点を踏まえ、時間を金で買う価値があるかで判断してください。

取得後の仕事

独立系FP・資産設計。

同じくらいの学習量の資格

FP1級(約600時間・独学可)、証券アナリスト(CMA)(約600時間・独学不可)が近い水準です。独学の可否は資格ごとに違うので、学習時間だけでなくそこも合わせて比較してください。

独学と講座、どちらを選ぶか

独学 通信講座
費用 テキスト代のみ(数千円〜2万円程度) 数万円〜(分野と期間による)
学習の進め方 自分で計画を立てる必要がある カリキュラムに沿って進められる
疑問点の解消 自分で調べる 質問できる仕組みがある
向いている人 学習習慣がすでにある人、前提知識がある人 何から手をつけるか決めかねている人、期限がある人

CFPは独学でも合格を目指せる資格です。市販のテキストと過去問が揃っているため、学習習慣がある方なら独学で十分に対応できます。ただし、体系立てて短期間で仕上げたい場合は講座を使うほうが確実です。

費用だけで決めず、合格までにかかる時間も含めて考えてください。独学で2年かかるより、講座を使って1年で取るほうが、結果として得られるものが大きい場合があります。

学習時間から逆算した計画

CFPの標準的な学習時間は1,000時間です。週にどれだけ確保できるかで、必要な期間が変わります。

学習ペース 週あたり 必要な期間
平日1時間・休日3時間 11時間 約91週間(22か月)
平日2時間・休日5時間 20時間 約50週間(12か月)
1日3時間(毎日確保する) 21時間 約48週間(12か月)

一般的な学習期間は1年〜とされています。試験は年2回実施されるため、次の試験日から逆算して開始時期を決めてください。標準時間はあくまで目安で、前提知識があれば短く、まったくの初学者であれば長くかかります。

学習時間が近い資格

CFPと同じくらいの学習時間で取得を目指せる資格です。分野をまたいで組み合わせると、応募できる求人の幅が広がります。

資格 分野 学習時間 難易度
社会保険労務士 法律・労務 1,000時間 難関
中小企業診断士 経営 1,000時間 難関
言語聴覚士 医療・福祉 1,000時間 やや難
公認心理師 心理 1,000時間 難関
臨床心理士 心理 1,000時間 難関

よくある質問

CFPの合格率はどのくらいですか?

10〜15%です。ただし受験資格の有無によって受験者層が変わるため、合格率の数字だけで難易度を比較することはできません。

CFPは独学でも合格できますか?

可能です。必要な学習時間は約1,000時間が目安で、1日2時間なら約17ヶ月、1日3時間でも約12ヶ月かかります。仕事と両立するなら年単位の計画が現実的です。

CFPの試験はいつ実施されますか?

年2回です。複数の受験機会があるため、学習の仕上がりに合わせて受験時期を選べます。

金融の関連資格

CFPについて実際によく調べられていること

検索されている質問のうち、CFPに関係するものを6件取り上げて、このページのデータで答えます。

働きながらCFPを目指せますか?

約1,000時間を平日1時間+土日3時間ずつで積むと、週11時間で約91週間(21ヶ月)です。標準期間の1年〜とおおむね一致します。

学習量が大きいため、繁忙期をまたぐ前提で計画を立ててください。週あたりの時間を確保できない月が続くと、直前期の負荷が跳ね上がります。試験は年2回です。

CFPは国家資格ですか?

CFPは民間です。民間資格です。実施団体が独自の基準で認定しています。同じ分野に複数の団体が資格を出していることがあるため、どの団体のものかを確認してください。

区分は評価のされ方に影響します。求人票では区分より、実際に何ができるかで見られることが多い部類です。6課目に分かれ、課目合格制。国際的に通用する上級資格。

CFPは通信講座を使ったほうがいいですか?

CFPは講座と独学のどちらでも対応できます。判断は、学習時間の約1,000時間を自分で組み立てられるかどうかで決めてください。

選ぶ基準 独学が向く 講座が向く
学習順序 自分でテキストを選び、順序を決められる 何から手をつけるかで迷いたくない
質問対応 調べれば解決できる、または周囲に聞ける つまずいたときに聞ける相手がほしい
期間 1年〜を自力で管理できる 締め切りがあるほうが進む
費用 教材費のみに抑えたい 時間を買う前提で費用をかけられる

合格率は10〜15%。合格率が低い試験ほど、独学では出題傾向の把握に時間を取られやすいところです。

CFPの前に取っておくとよい資格はありますか?

同じ物差しで見て、CFP(約1,000時間)よりひとつ手前にあるのが作業療法士(約1,000時間・医療・福祉)です。

分野は違いますが、学習の進め方そのものに慣れる目的では使えます。まず1,000時間規模で一度合格を経験しておくと、1,000時間の計画が立てやすくなります。

CFPの合格率が10〜15%なのはなぜですか?

CFPの難易度は「鬼」、合格率は10〜15%です。合格率が低い試験は、出題範囲が広いか、相対評価で上位者だけが合格する仕組みになっていることが多いところです。

6課目に分かれ、課目合格制。国際的に通用する上級資格。なお合格率は年度ごとに上下します。1年分の数字ではなく、複数年の傾向で見てください。

CFPの試験は年に何回ありますか?

CFPの試験は年2回です。受験機会が複数あるため、仕上がり具合を見てから受験回を決められます。1回目を経験として使う進め方もできます。

学習に必要なのは約1,000時間です。試験日から逆算し、1日7時間のペースなら5ヶ月前には始めておくと余裕があります。

標準的な学習期間で見たCFPの位置

標準的な学習期間が分かっている287資格を小さい順に並べると、CFP(1年〜)は下から1番目、全体の0%の位置にあります。中央値は約3.5ヶ月、いちばん小さいものが約1ヶ月、いちばん大きいものが約36ヶ月です。

水準 標準的な学習期間 該当
もっとも小さい 約1ヶ月 MOS
CFP 約1ヶ月 全体の0%の位置
下から4分の1 約2ヶ月
中央値 約3.5ヶ月
上から4分の1 約6ヶ月
もっとも大きい 約36ヶ月 歯科衛生士

下位4分の1に入ります。この帯は数週間から数ヶ月で仕上がる帯です。仕事や学業と並行しやすく、まず1つ目に置かれやすい層です。

標準的な学習期間がすぐ隣にあるのは日商簿記初級(1か月)と証券アナリスト(CMA)(1年〜)です。迷ったときはこの2つと並べると差が見えます。

CFPを決める前に確認すること

あとから「聞いていない」となりやすい点を5つ並べました。上から順に確認してください。

確認すること 見るポイント
学習時間を確保できるか 約1,000時間が必要です。1日2時間なら500日。週あたり何時間出せるかを先に決めてください。
科目合格の持ち越し 複数科目の試験では、合格科目を持ち越せる制度があることがあります。あれば複数年に分ける計画が組めます。6課目に分かれ、課目合格制。国際的に通用する上級資格。
受験地 試験地が限られる資格では、移動と宿泊の費用が上乗せになります。会場は実施団体の公表内容で確認してください。
受験資格 CFPは民間資格です。学歴・実務経験の要件がないかを、実施団体の受験案内で必ず確認してください。要件を満たすまでに年単位でかかることがあります。
試験日程と申込期限 試験は年2回です。申込はおおむね試験の2〜3ヶ月前に締め切られます。複数回ある場合も、回ごとに締め切りが異なります。

つまずきやすいところと、その避け方

試験日から逆算していない

年2回という日程を確認せずに始めると、仕上がりと受験日がずれます。

避け方:先に受験日を決め、そこから約1,000時間を割り付けてください。1日7時間なら約5ヶ月前が開始時期です。

テキストを一周してから過去問に入る

範囲を全部覚えてから問題に移ろうとすると、最初のほうを忘れた状態で終盤に着きます。約1,000時間の学習では、後半ほど前半の記憶が薄れます。

避け方:1章ごとにその章の過去問を解いてください。問われ方を早く知るほど、覚える範囲を絞れます。

教材を増やしすぎる

不安から複数の教材に手を出すと、どれも中途半端になります。範囲は同じでも構成が違うため、切り替えのたびに時間を失います。

避け方:メイン教材を1冊に決め、足りない部分だけ別で補ってください。過去問だけは複数年分そろえます。

このページに出てくる用語

用語 意味
独学 講座を使わず市販テキストなどで学習する方法。費用は抑えられるが進捗の管理は自分で行う。
受験資格 受験するために必要な学歴・実務経験・年齢などの条件。ないものは誰でも受験できる。
通信講座 教材と添削・質問対応がセットになった学習サービス。学習順序が決まっている点が独学との違い。

金融の16資格を1枚の表で見る

CFPを含む金融の全16資格を、難易度・合格率・学習時間・種別・独学で並べました。標準学習時間の小さい順です。横並びにすると、CFPがどのあたりに位置するのかが一目で分かります。

難易度 合格率 学習時間 種別 独学
生命保険募集人(一般課程) 80〜90% 20時間 民間 不可
損害保険募集人(基礎単位) 80〜90% 20時間 民間 不可
内部管理責任者 60〜70% 60時間 民間
証券外務員 やや易 60〜70% 80時間 民間
FP3級 70〜80% 80時間 国家
DCプランナー2級 40〜50% 120時間 民間
銀行業務検定 財務2級 30〜40% 120時間 民間
銀行業務検定 法務2級 30〜40% 120時間 民間
ファイナンシャルプランナー やや易 3級80%/2級40% 150時間 国家・民間
貸金業務取扱主任者 普通 30〜35% 150時間 国家
FP2級 40〜50% 200時間 国家
AFP 40〜50% 250時間 民間 不可
DCプランナー1級 20〜30% 300時間 民間
FP1級 難関 10〜15% 600時間 国家
証券アナリスト(CMA) 35〜50% 600時間 民間 不可
CFP 10〜15% 1,000時間 民間

この表の読み方は2つあります。ひとつは縦に見ること。同じ列で上下を比べると、その項目がどれだけ振れるのかが分かります。もうひとつは横に見ること。CFPの行だけを追うと、ある項目では上位でも別の項目では下位、という組み合わせが見えます。ひとつの数字だけで決めると、この組み合わせを見落とします。

数字で見たCFPの位置

標準学習時間が分かっている295資格を並べて、CFPがどこにあるのかを細かく出しました。順位だけでは「どれくらい離れているのか」が分かりません。散らばりまで見ると、その差が大きいのか小さいのかが判断できます。

見るもの 意味
CFPの標準学習時間 約1,000時間 比べる基準になる数字
全体の平均 約435時間 極端な値に引っ張られる
全体の中央値 約200時間 実感に近いのはこちら
下から4分の1 約80時間 これ以下なら軽い部類
上から4分の1 約500時間 これ以上なら重い部類
上位1割の入口 約1,000時間 ここから先は例外的
散らばり(標準偏差) 約627時間 平均からどれだけ離れるのが普通か

CFPは下から267番目(全体の87%)です。平均との差は約565時間で、散らばり1つ分を下回っています(+0.90)。全体の真ん中あたりで、標準的な水準です。

平均と中央値の差にも意味があります。ここでは平均約435時間に対して中央値約200時間で、平均のほうが高く出ています。一部の大きな値に引っ張られているので、平均を目安にすると実際より高く見積もることになります。

CFPと水準が近い資格

分類をまたいで、標準学習時間がCFP(約1,000時間)に近い資格を集めました。同じ分類のなかで比べるだけでは、その水準が全体のどのあたりなのかが見えません。違う分類の同じ水準を並べると、感覚がつかめます。

資格 分類 標準学習時間 特徴
社会保険労務士 法律・労務 約1,000時間 合格率6%台の難関。科目別足切りがあり全科目を均等に仕上げる必要がある。
中小企業診断士 経営 約1,000時間 1次7科目・2次事例4問。会社員の自己投資先として人気が高い。
言語聴覚士 医療・福祉 約1,000時間 養成校の卒業が受験要件。独学不可だが有資格者が不足しており就職は堅い。
公認心理師 心理 約1,000時間 心理職で唯一の国家資格。受験ルートが複雑で、進学設計が実質的な関門。
臨床心理士 心理 約1,000時間 5年ごとの更新制。公認心理師との使い分けが受験前の論点になる。
土地家屋調査士 不動産 約1,000時間 作図の実技があり対策が独特。測量士補を先に取って午前試験を免除するルートが定番。

同じ水準でも、分類が違えば中身は別物です。社会保険労務士とCFPは数字の上では近くても、法律・労務と金融では前提が違います。数字が近いことは「置き換えられる」という意味ではありません。何を得るためにその数字を払うのかで判断してください。

CFPより軽いもの・重いもの

CFPを真ん中に置いて、標準学習時間が前後にある資格を並べました。いまの候補が重すぎると感じたら左の表へ、物足りなければ右の表へ移る、という探し方ができます。

CFPより軽い5資格

資格 分類 標準学習時間 CFPとの差
作業療法士 医療・福祉 約1,000時間 同じ
理学療法士 医療・福祉 約1,000時間 同じ
電験三種 技術・設備 約1,000時間 同じ
土地家屋調査士 不動産 約1,000時間 同じ
臨床心理士 心理 約1,000時間 同じ

CFPより重い5資格

資格 分類 標準学習時間 CFPとの差
英検1級 語学 約1,000時間 同じ
看護師 医療・福祉 約1,200時間 +200時間
一級建築士 住宅・建築 約1,200時間 +200時間
電験二種 技術・設備 約1,500時間 +500時間
准看護師 医療・福祉 約1,500時間 +500時間

ひとつ隣に動かすと、標準学習時間は下側で同じ、上側で同じ動きます。段階的に見ると、いまの選択がどれだけ思い切ったものなのかが分かります。

分類ごとの水準と、金融の位置

このサイトで扱っている19分類を、標準学習時間の中央値で並べました。CFPが属する金融は10番目です。まずどの分類を見るべきかを決めると、そのあとの比較が短くて済みます。

分類 資格数 いちばん低い 中央 いちばん高い
法律・労務 8 約100時間 約3,000時間 約3,000時間
医療・福祉 37 約20時間 約700時間 約3,000時間
心理 9 約60時間 約600時間 約1,000時間
教育・保育 9 約24時間 約500時間 約2,500時間
住宅・建築 19 約100時間 約400時間 約1,200時間
不動産 10 約40時間 約300時間 約2,500時間
人材 4 約100時間 約300時間 約500時間
美容 11 約40時間 約200時間 約900時間
語学 20 約80時間 約200時間 約1,000時間
金融 16 約20時間 約150時間 約1,000時間
経営 8 約60時間 約150時間 約1,000時間
食・栄養 14 約6時間 約150時間 約2,000時間
IT・Web 33 約40時間 約150時間 約800時間
ビジネス 16 約40時間 約150時間 約500時間
会計 19 約30時間 約120時間 約3,500時間
ペット 7 約60時間 約100時間 約200時間
労務・安全 8 約60時間 約100時間 約500時間
技術・設備 35 約14時間 約100時間 約2,500時間
運輸 14 約16時間 約60時間 約400時間

分類ごとに水準が違うのは、分野ごとに、覚える範囲の広さと、資格がないとできない業務があるかどうかが違うためです。分類をまたいで数字だけを比べても意味がありません。同じ分類のなかで比べたうえで、分類そのものを選び直せるかどうかを考えてください。

CFPのデータを一項目ずつ読む

ページの先頭に出している基本情報を、一項目ずつ何を意味するのかまで書き下しました。表だけを見て分かった気になると、判断の材料を取り違えます。

難易度:鬼

このサイトでは標準学習時間と合格率をもとに6段階で分けています。「鬼」は、同じ分野のなかでどのあたりかを示す目安です。絶対的な難しさではありません。

合格率:10〜15%

合格率は受験者層で動きます。受験資格が厳しい試験は準備した人だけが受けるため高く出て、誰でも受けられる試験は低く出ます。年度ごとの上下も大きいので、1年分の数字で判断しないでください。

標準学習時間:約1,000時間

1日2時間なら500日、1日1時間なら1000日です。この数字は「ゼロから始めて合格水準に届くまで」の目安で、関連する知識があれば短くなります。

学習期間:1年〜

標準学習時間を無理のないペースで割ったときの期間です。1年〜という数字は、週にどれだけ時間を出せるかで前後します。試験日から逆算して開始時期を決めてください。

試験:年2回

受験機会が複数あります。仕上がり具合を見てから受験回を選べるので、1回目を経験として使う進め方もできます。

種別:民間

民間の団体が独自の基準で認定しています。同じ分野に複数の団体が資格を出していることがあるため、どの団体のものかを確認してください。

独学の可否:可

市販の教材だけでも合格を狙えます。ただし学習の順序と進み具合は自分で管理することになります。

講座の有無:あり

対応する講座があります。費用をかけて時間を買うか、教材費だけに抑えるかの選択ができます。

金融のほかの資格を短く見る

CFPと同じ金融にある資格を、標準学習時間の順にひとつずつ。CFPが合わないと感じたときに、次にどれを見ればよいかの当たりがつきます。

生命保険募集人(一般課程)(約20時間)

保険を売るために必要。会社を通して受験する。

CFPとの差:標準学習時間で−980時間。

損害保険募集人(基礎単位)(約20時間)

損保を扱うために必要。単位ごとに分かれている。

CFPとの差:標準学習時間で−980時間。

内部管理責任者(約60時間)

証券会社の営業責任者に必要。

CFPとの差:標準学習時間で−940時間。

証券外務員(約80時間)

金融機関では入社後に取得が必須となることが多い。随時受験できるため計画が立てやすい。

CFPとの差:標準学習時間で−920時間。

FP3級(約80時間)

受験者がいちばん多い級。学科と実技があり、独学で取りやすい。

CFPとの差:標準学習時間で−920時間。

DCプランナー2級(約120時間)

企業年金やiDeCoの相談に使う。金融機関や人事で評価される。

CFPとの差:標準学習時間で−880時間。

銀行業務検定 財務2級(約120時間)

銀行員が受けることが多い。決算書を読む力を測る。

CFPとの差:標準学習時間で−880時間。

銀行業務検定 法務2級(約120時間)

手形・担保・相続など銀行実務の法律を扱う。

CFPとの差:標準学習時間で−880時間。

ファイナンシャルプランナー(約150時間)

3級は入門として人気。2級から実務で評価され、金融・保険・不動産で汎用性が高い。

CFPとの差:標準学習時間で−850時間。

貸金業務取扱主任者(約150時間)

貸金業者に設置義務がある。宅建と出題形式が似ており併願されやすい。

CFPとの差:標準学習時間で−850時間。

FP2級(約200時間)

実務で名刺に書けるのはここから。受験資格がある点に注意。

CFPとの差:標準学習時間で−800時間。

AFP(約250時間)

日本FP協会の認定。FP2級合格に加えて認定研修の修了が要る。2年ごとの更新が必要。

CFPとの差:標準学習時間で−750時間。

このページの数字の出どころと、確かめ方

このページに出している数字は、297資格を19分類に整理したデータベースから引いています。CFPだけを個別に調べて書いたものではなく、全297資格を同じ項目立てで揃えたうえで、そのなかの1件として出しています。だから順位も平均も、その場で計算した値になります。

この記事の数字 性質 確かめ方
CFPの標準学習時間 公表値や一般に知られている水準の目安 実施団体が公表している受験案内と試験結果で確認できます
順位・中央値・四分位 このサイトのデータベース内での計算値 同じ分類のページを開くと、同じ母集団で計算した数字が出ます
比較表の他の資格 同じ形式で揃えた同一データベースの値 各資格の個別ページで、より詳しい内訳を確認できます
制度・要件の説明 公表されている制度の内容を整理したもの 受験資格・免除・登録の要件は、実施団体の公式発表が一次情報です

数字を扱うときに気をつけているのは3点です。①幅で示すこと。ひとつの値に丸めると、条件によって動く部分が見えなくなります。②平均と中央値を分けて出すこと。極端な値があるときは、平均だけを見ると実態からずれます。③単位と母集団をそろえること。単位の違うものを混ぜて順位をつけても意味がありません。

それでも、ここに書いてあるのは判断の材料であって、結論ではありません。実際の条件は時期と相手によって変わります。決める前に、必ず一次情報にあたってください。

CFPにするかどうかの分かれ目

ここまでの数字を踏まえて、判断が分かれる点を3つに絞りました。どれかひとつでも「いいえ」なら、いったん止まって別の選択肢を見たほうが早いところです。

約1,000時間を出せるか

1日2時間なら500日、1日1時間なら1000日です。平日1時間+土日3時間ずつなら週11時間で、約91週間かかります。まず週に何時間出せるかを決めてください。

「いいえ」なら:同じ金融のなかでより軽い資格から入るか、受験回を1つ後ろにずらして学習期間を延ばしてください。時間が足りないまま突っ込むと、直前期の負荷だけが跳ね上がります。

受験資格を満たしているか

CFPは民間資格です。学歴・実務経験の要件があると、学習が仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位かかる資格もあります。

「いいえ」なら:実施団体の受験案内を先に読み、要件を満たすまでに何年かかるかを計算してください。その年数を織り込めないなら、要件のない資格に切り替える判断になります。

試験日から逆算できているか

試験は年2回です。受験機会が複数あるので、回ごとの締め切りを確認してください。

「いいえ」なら:先に受験日を決めて、そこから約1,000時間を割り付け直してください。開始時期が決まれば、いま始めるべきかどうかも決まります。

CFPについて、さらに調べられていること

上で取り上げなかった質問のうち、検索されている数が多いものを6件足しました。

CFPは独学で合格できますか?

CFPは市販の教材だけでも合格を狙える資格です。標準学習時間は約1,000時間、難易度は「鬼」に分類しています。合格率は10〜15%。

独学で進める場合は、1,000時間をどう割り振るかを先に決めてください。1日2時間なら500日、1日1時間なら1000日です。合格率が低い試験なので、過去問を早い段階で解いて出題傾向をつかむほうが効率的です。

CFPは何ヶ月くらいで取れますか?

標準的な学習期間は1年〜、必要な学習時間は約1,000時間です。

1日あたりの学習時間 かかる日数 おおよその期間
1時間 1,000日 約33ヶ月
2時間 500日 約17ヶ月
3時間 334日 約11ヶ月

試験は年2回のため、日程から逆算して開始時期を決めてください。受験機会が複数あるため、仕上がり具合を見て回を選べます。

CFPは履歴書に書けますか?

書けます。CFPは民間の資格です。民間資格は同名でも団体によって内容が違うことがあります。実施団体名を添えて書くと伝わります。

書くときは取得年月と正式名称をそろえます。取得前の段階なら「CFP 年2回受験予定」と書く方法もあります。応募先の業務と関係が薄い資格を並べすぎると焦点がぼやけるため、関係するものから順に並べてください。

40代・50代からCFPを目指すのは遅いですか?

CFPに年齢の制限はありません。判断材料になるのは、学習に必要な約1,000時間を確保できるかどうかです。1日1.5時間なら667日、およそ22ヶ月かかります。

CFPは学習時間が上位13%に入る重い部類です。時間を確保しにくい状況なら、同じ金融分野でより軽い資格から入る進め方もあります。

CFPを取れば仕事に困らなくなりますか?

資格そのものが仕事を保証するわけではありません。CFPについて言えるのは、6課目に分かれ、課目合格制。国際的に通用する上級資格。という点です。

判断材料として見るべきは、①その資格がないとできない業務があるか(業務独占)、②求人票で名称が指定されているか、③実務経験と組み合わせて評価されるか、の3点です。CFPは民間のため、①には当てはまりません。③の組み合わせで見られることが多い部類です。

金融の資格ではどれがいちばん難しいですか?

金融に分類している16資格を標準学習時間の順に並べると、いちばん軽いのが生命保険募集人(一般課程)(約20時間)、いちばん重いのがCFP(約1,000時間)です。

資格 学習時間 合格率 難易度
生命保険募集人(一般課程) 20時間 80〜90%
損害保険募集人(基礎単位) 20時間 80〜90%
内部管理責任者 60時間 60〜70%
証券外務員 80時間 60〜70% やや易
FP3級 80時間 70〜80%
DCプランナー2級 120時間 40〜50%
銀行業務検定 財務2級 120時間 30〜40%
銀行業務検定 法務2級 120時間 30〜40%
ファイナンシャルプランナー 150時間 3級80%/2級40% やや易
貸金業務取扱主任者 150時間 30〜35% 普通
FP2級 200時間 40〜50%
AFP 250時間 40〜50%
DCプランナー1級 300時間 20〜30%
FP1級 600時間 10〜15% 難関
証券アナリスト(CMA) 600時間 35〜50%
CFP 1,000時間 10〜15%

CFPはこのなかで16番目です。学習時間と合格率は必ずしも一致しません。時間が短くても合格率が低い試験は、範囲は狭いが問われ方が厳しいということです。

このページの用語を、もう一歩詳しく

本文に出てくる言葉のうち、意味を取り違えると判断そのものが変わるものを選んで、定義だけでなく「なぜそれが問題になるのか」まで書きました。

合格率

受験者のうち合格した人の割合。年度ごとに上下するため、複数年の平均で見るのが確実。

受験者層で数字が動きます。誰でも受けられる試験は低く、要件が厳しい試験は高く出ます。

通信講座

教材と添削・質問対応がセットになった学習サービス。学習順序が決まっている点が独学との違い。

CFPの記事では、この言葉の意味によって「何を確認すべきか」が変わります。定義だけでなく、自分の場合に当てはまるかどうかまで確認してください。

受験資格

受験するために必要な学歴・実務経験・年齢などの条件。ないものは誰でも受験できる。

ここを確認せずに学習を始めると、仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位かかるものがあります。

※ 試験制度・合格率は変更される場合があります。受験前に公式情報をご確認ください。

CFPは、どうやって取るのがいいか

同じ資格でも、独学・通信講座・通学のどれを選ぶかで、かかる期間も費用も変わります。CFPは通信講座が向くに分類しています。判断の材料は、標準の勉強時間が約1000時間であること、合格率が10〜15%であること、受験資格に条件があります(AFP認定者)、の3つです。

取り方 向いている人 つまずきやすいところ
独学 自分で計画を立てて続けられる人。費用を最小限にしたい人 分からないところで止まったとき、聞ける相手がいない
通信講座 働きながら、決まった順序で進めたい人 教材が届いても手を付けないまま終わることがある
通学 強制力がほしい人。実技や実習の練習が要る資格 通う時間が固定される。費用はいちばん高い

CFPの場合は、独学でも取れますが、範囲が広いので順序を決めてもらったほうが早く終わります。働きながらなら通信講座が現実的です。

費用はここには書いていません。講座ごとに幅があり、割引の有無や教材の範囲で総額が変わるためです。実際の金額は、各社の資料請求か公式ページでご確認ください。

CFPの講座を比べる

通信講座は、教材の範囲・添削の回数・質問できる期間が会社によって違います。同じ資格でも総額が変わるので、2〜3社の資料を並べてから決めてください。

まずCFPのデータを確認する

CFPを取ったあと、どう使うか

資格は取ることが目的ではないので、取ったあとに何につながるかを先に見ておいてください。CFPは、掲載データのうえでは次の使い方に向いています。

  • 独立・副業に使う:自分で仕事を受けるかたちにつなげられます。開業の届出や必要な設備は、資格とは別に確認が要ります。

法令上の位置づけはなしです。法令で守られた独占はありません。

CFPについて、ほかに読めること

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