金融分野の資格を、難易度・合格率・必要な学習時間で横並びに比較できるようまとめました。16件を掲載しています。
金融の資格一覧
| 資格名 | 難易度 | 合格率 | 学習時間 | 種別 |
|---|---|---|---|---|
| ファイナンシャルプランナー | やや易 | 3級80%/2級40% | 150時間 | 国家・民間 |
| FP1級 | 難関 | 10〜15% | 600時間 | 国家 |
| 証券外務員 | やや易 | 60〜70% | 80時間 | 民間 |
| 貸金業務取扱主任者 | 普通 | 30〜35% | 150時間 | 国家 |
| FP3級 | 易 | 70〜80% | 80時間 | 国家 |
| FP2級 | 普 | 40〜50% | 200時間 | 国家 |
| AFP | 普 | 40〜50% | 250時間 | 民間 |
| CFP | 鬼 | 10〜15% | 1,000時間 | 民間 |
| DCプランナー2級 | 普 | 40〜50% | 120時間 | 民間 |
| DCプランナー1級 | 難 | 20〜30% | 300時間 | 民間 |
| 証券アナリスト(CMA) | 難 | 35〜50% | 600時間 | 民間 |
| 銀行業務検定 財務2級 | 普 | 30〜40% | 120時間 | 民間 |
| 銀行業務検定 法務2級 | 普 | 30〜40% | 120時間 | 民間 |
| 内部管理責任者 | 普 | 60〜70% | 60時間 | 民間 |
| 生命保険募集人(一般課程) | 易 | 80〜90% | 20時間 | 民間 |
| 損害保険募集人(基礎単位) | 易 | 80〜90% | 20時間 | 民間 |
選び方の考え方
同じ分野の資格でも、受験資格の有無で取りかかれるタイミングが変わります。実務経験が必要な資格は「いま受けられるか」を先に確認してください。
学習時間は難易度とおおむね比例しますが、独学の可否は別の軸です。養成課程や指定講習が要件になっている資格は、費用と期間の見積もりが独学中心の資格とは大きく異なります。
金融の学習時間はどう分布しているか
金融に含まれる16資格を学習時間で並べると、下は20時間、上は1,000時間、中央は150時間です。上下で50倍以上の開きがあり、どの層を選ぶかで負担が大きく変わります。
| 層 | 該当する資格 | 件数 |
|---|---|---|
| 負担の軽い層 | ファイナンシャルプランナー、証券外務員、貸金業務取扱主任者、FP3級、FP2級、AFP、DCプランナー2級、DCプランナー1級、銀行業務検定 財務2級、銀行業務検定 法務2級、内部管理責任者、生命保険募集人(一般課程)、損害保険募集人(基礎単位) | 13 |
| 中間の層 | FP1級、証券アナリスト(CMA) | 2 |
| 負担の重い層 | CFP | 1 |
まず自分がどの層で考えるのかを決めてから、その層のなかで中身を比べると絞り込みやすくなります。層をまたいで迷い続けると、判断に時間がかかります。
金融の16資格をひとつずつ
生命保険募集人(一般課程)
難易度易/合格率80〜90%/約20時間。保険を売るために必要。会社を通して受験する。
損害保険募集人(基礎単位)
難易度易/合格率80〜90%/約20時間。損保を扱うために必要。単位ごとに分かれている。
内部管理責任者
難易度普/合格率60〜70%/約60時間。証券会社の営業責任者に必要。
証券外務員
難易度やや易/合格率60〜70%/約80時間。金融機関では入社後に取得が必須となることが多い。随時受験できるため計画が立てやすい。
FP3級
難易度易/合格率70〜80%/約80時間。受験者がいちばん多い級。学科と実技があり、独学で取りやすい。
DCプランナー2級
難易度普/合格率40〜50%/約120時間。企業年金やiDeCoの相談に使う。金融機関や人事で評価される。
銀行業務検定 財務2級
難易度普/合格率30〜40%/約120時間。銀行員が受けることが多い。決算書を読む力を測る。
銀行業務検定 法務2級
難易度普/合格率30〜40%/約120時間。手形・担保・相続など銀行実務の法律を扱う。
ファイナンシャルプランナー
難易度やや易/合格率3級80%/2級40%/約150時間。3級は入門として人気。2級から実務で評価され、金融・保険・不動産で汎用性が高い。
貸金業務取扱主任者
難易度普通/合格率30〜35%/約150時間。貸金業者に設置義務がある。宅建と出題形式が似ており併願されやすい。
FP2級
難易度普/合格率40〜50%/約200時間。実務で名刺に書けるのはここから。受験資格がある点に注意。
AFP
難易度普/合格率40〜50%/約250時間。日本FP協会の認定。FP2級合格に加えて認定研修の修了が要る。2年ごとの更新が必要。
DCプランナー1級
難易度難/合格率20〜30%/約300時間。企業型DCの制度設計まで扱う。
FP1級
難易度難関/合格率10〜15%/約600時間。実技が面接形式で対策が特殊。2級までとは求められる深さが大きく変わる。
証券アナリスト(CMA)
難易度難/合格率35〜50%/約600時間。1次と2次に分かれる。受講が前提で、独学のみでは受験できない。
CFP
難易度鬼/合格率10〜15%/約1,000時間。6課目に分かれ、課目合格制。国際的に通用する上級資格。
金融でよくある誤解
「金融なら資格を取れば就職できる」とはかぎらない
資格は応募条件を満たすためのものです。銀行・証券・保険・不動産・独立系FPの求人票を先に見て、実際に何が求められているかを確認してから学習を始めると、遠回りになりません。金融機関では昇進の要件になっていることがあります。個人の家計管理にも直接役立ちます。
「難易度が高い資格ほど価値がある」ではない
取得にかかる時間と、それによって開く選択肢は必ずしも比例しません。金融分野では、短期間で取れる資格が実務で重宝されることもあります。目的から逆算して選んでください。
「合格率の数字だけで難易度は比べられない」
受験資格のない資格は記念受験が含まれるため合格率が下がり、実務経験が要件の資格は受験者層が揃うため上がります。同じ数字でも意味が違います。
金融で負担を抑える方法
教育訓練給付制度を確認する
通信講座の一部は厚生労働省の指定講座です。対象であれば受講費用の20〜70%が支給されます。雇用保険の加入期間などの要件があるため、受講前にハローワークで確認してください。
独学で行けるかを先に判断する
テキストと過去問が市販されている資格なら、独学の初期費用は1〜2万円で収まります。金融分野で独学が難しいのは、養成課程の修了や実務経験が受験要件になっている資格です。
勤務先の資格取得支援を使う
銀行・証券・保険・不動産・独立系FPでは、業務に必要な資格の受験料や講座費用を会社が負担する制度を設けていることがあります。就業中の方は人事に確認してみてください。
受験のタイミングを合わせる
年1回しか実施されない試験は、落ちると次まで1年空きます。試験日から逆算して学習期間を確保できるかを先に見てください。
地域や条件で変わるところ
金融分野の資格が活かせる主な職場は銀行・証券・保険・不動産・独立系FPです。金融機関では昇進の要件になっていることがあります。個人の家計管理にも直接役立ちます。
相談できる窓口
| 相談先 | 相談できること |
|---|---|
| 試験実施団体 | 受験資格、日程、出願方法、受験料について |
| ハローワーク | 教育訓練給付制度の対象講座と支給要件について |
| 求人サイト・転職エージェント | 金融分野で実際に求められている資格と経験の確認 |
| 講座の資料請求 | カリキュラム、費用、標準的な学習期間の比較 |
※ 各資格の詳細は試験実施団体の公式情報をご確認ください。