AFPの難易度は?合格率・勉強時間・受験資格まとめ

AFPの難易度と合格率を、試験の実施形態や必要な学習時間とあわせて整理しました。受験を検討している段階で、まず全体像を把握するための記事です。

AFPの基本データ

資格の種類 民間
難易度
合格率 40〜50%
標準学習時間 約250時間
学習期間の目安 5か月
試験の実施 年3回
受験資格 認定研修の修了
独学 不可(講座・養成課程が必要)
通信講座 あり

難易度をどう見るか

AFPはに位置づけられます。

合格率は40〜50%です。ただし合格率だけで難易度を判断するのは危険で、受験者層の性質を合わせて見る必要があります。受験資格に実務経験が課される試験は、そもそも受験者が絞り込まれているため合格率が高く出やすく、逆に誰でも受験できる試験は記念受験が混ざるぶん合格率が低く出ます。

日本FP協会の認定。FP2級合格に加えて認定研修の修了が要る。2年ごとの更新が必要。

必要な学習時間

一般的な目安は約250時間です。1日1時間なら約9ヶ月、1日2時間なら約5ヶ月。平日1時間+休日3時間のペースなら約6ヶ月です。

学習期間の目安は5か月とされています。試験は年3回実施のため、逆算して学習開始時期を決めることになります。

受験資格

AFPの受験には認定研修の修了が必要です。ここを満たしていないと、学習を進めても受験そのものができません。まず要件の充足状況を確認してください。

同じ分野の資格と比べると

金融分野の16資格を学習時間で並べると、AFPは12番目に位置します。もっとも軽いのは生命保険募集人(一般課程)(約20時間)、もっとも重いのはCFP(約1,000時間)です。同じ分野でもここまで幅があるため、まず自分が確保できる学習時間から逆算して候補を絞るのが現実的です。

受験のタイミング

AFPは年3回実施されます。1回目で届かなくても同じ年度内に再挑戦できるため、「まず1回受けて本番の感覚を掴む」という戦い方も選べます。

費用の考え方

AFPは独学で完結しないため、認定研修の修了にかかる費用が総コストの中心になります。受験料よりも、この要件を満たすための費用と期間の見積もりを先に立ててください。

取得後の仕事

ファイナンシャル・プランニングの提案。

あわせて検討されやすい資格

学習時間が近いFP2級(約200時間)、DCプランナー1級(約300時間)は、AFPと並行または連続して狙われることがあります。出題範囲に重なりがある場合、2つ目以降の学習効率が上がります。

学習時間から逆算した計画

AFPの標準的な学習時間は250時間です。週にどれだけ確保できるかで、必要な期間が変わります。

学習ペース 週あたり 必要な期間
平日1時間・休日3時間 11時間 約23週間(6か月)
平日2時間・休日5時間 20時間 約13週間(4か月)
1日3時間(短期集中) 21時間 約12週間(3か月)

一般的な学習期間は5か月とされています。試験は年3回実施されるため、次の試験日から逆算して開始時期を決めてください。標準時間はあくまで目安で、前提知識があれば短く、まったくの初学者であれば長くかかります。

金融のなかでの位置づけ

金融に分類される16資格を学習時間の短い順に並べると、AFPは12番目です。

資格 学習時間 難易度 独学
生命保険募集人(一般課程) 20時間 難しい
損害保険募集人(基礎単位) 20時間 難しい
内部管理責任者 60時間 可能
証券外務員 80時間 やや易 可能
FP3級 80時間 可能
DCプランナー2級 120時間 可能
銀行業務検定 財務2級 120時間 可能
銀行業務検定 法務2級 120時間 可能
ファイナンシャルプランナー 150時間 やや易 可能
貸金業務取扱主任者 150時間 普通 可能
FP2級 200時間 可能
AFP 250時間 難しい
DCプランナー1級 300時間 可能
FP1級 600時間 難関 可能
証券アナリスト(CMA) 600時間 難しい
CFP 1,000時間 可能

同じ分野の資格は出題範囲が重なることがあります。近い資格を続けて受けると、学習の蓄積を活かせます。

学習時間が近い資格

AFPと同じくらいの学習時間で取得を目指せる資格です。分野をまたいで組み合わせると、応募できる求人の幅が広がります。

資格 分野 学習時間 難易度
介護福祉士 医療・福祉 250時間 普通
TOEFL iBT 語学 250時間 スコア制
IELTS 語学 250時間 スコア制
全経簿記1級 会計 250時間
CCNA IT・Web 250時間

よくある誤解

「合格率が低い=自分には無理」ではない

AFPの合格率は40〜50%です。合格率は受験者層によって変わります。受験要件のない資格は記念受験も含まれるため数字が下がり、実務経験が要件になっている資格は受験者の質が揃うため数字が上がります。合格率だけで難易度は測れません。

「標準学習時間どおりにやれば受かる」ではない

AFPの標準は250時間とされていますが、これは平均的な前提知識を持つ人の目安です。関連する実務経験があれば短く、まったくの初学者であれば1.5倍前後を見ておくほうが現実的です。

「資格を取れば仕事が見つかる」とはかぎらない

資格は応募条件を満たすためのもので、採用の決め手になるとはかぎりません。求人票を先に見て、実際に求められている条件を確認してから学習を始めると、無駄がありません。

よくある質問

AFPの合格率はどのくらいですか?

40〜50%です。ただし受験資格の有無によって受験者層が変わるため、合格率の数字だけで難易度を比較することはできません。

AFPは独学でも合格できますか?

独学だけでは受験できません。認定研修の修了が受験の前提になります。

AFPの試験はいつ実施されますか?

年3回です。複数の受験機会があるため、学習の仕上がりに合わせて受験時期を選べます。

金融の関連資格

AFPについて実際によく調べられていること

検索されている質問のうち、AFPに関係するものを6件取り上げて、このページのデータで答えます。

AFPは独学で合格できますか?

AFPは独学だけでは対策しにくい資格です。標準学習時間は約250時間、難易度は「普」に分類しています。合格率は40〜50%。

実技や実習、あるいは指定の講習が要件に含まれるため、独学だけで完結しません。対応する講座や養成課程を先に調べてください。

AFPは履歴書に書けますか?

書けます。AFPは民間の資格です。民間資格は同名でも団体によって内容が違うことがあります。実施団体名を添えて書くと伝わります。

書くときは取得年月と正式名称をそろえます。取得前の段階なら「AFP 年3回受験予定」と書く方法もあります。応募先の業務と関係が薄い資格を並べすぎると焦点がぼやけるため、関係するものから順に並べてください。

AFPの合格率が40〜50%なのはなぜですか?

AFPの難易度は「普」、合格率は40〜50%です。合格率が高い試験は、基準点に達した人が全員合格する絶対評価であることが多く、範囲どおりに学習すれば到達できる水準です。

日本FP協会の認定。FP2級合格に加えて認定研修の修了が要る。2年ごとの更新が必要。なお合格率は年度ごとに上下します。1年分の数字ではなく、複数年の傾向で見てください。

AFPを取れば仕事に困らなくなりますか?

資格そのものが仕事を保証するわけではありません。AFPについて言えるのは、日本FP協会の認定。FP2級合格に加えて認定研修の修了が要る。2年ごとの更新が必要。という点です。

判断材料として見るべきは、①その資格がないとできない業務があるか(業務独占)、②求人票で名称が指定されているか、③実務経験と組み合わせて評価されるか、の3点です。AFPは民間のため、①には当てはまりません。③の組み合わせで見られることが多い部類です。

AFPは何ヶ月くらいで取れますか?

標準的な学習期間は5か月、必要な学習時間は約250時間です。

1日あたりの学習時間 かかる日数 おおよその期間
1時間 250日 約8ヶ月
2時間 125日 約4ヶ月
3時間 84日 約3ヶ月

試験は年3回のため、日程から逆算して開始時期を決めてください。受験機会が複数あるため、仕上がり具合を見て回を選べます。

働きながらAFPを目指せますか?

約250時間を平日1時間+土日3時間ずつで積むと、週11時間で約23週間(5ヶ月)です。標準期間の5か月とおおむね一致します。

短期で仕上げられる量です。まとまった休みを1回はさむと一気に進みます。試験は年3回です。

標準学習時間で見たAFPの位置

標準学習時間が分かっている295資格を小さい順に並べると、AFP(約250時間)は下から167番目、全体の56%の位置にあります。中央値は約200時間、いちばん小さいものが約6時間、いちばん大きいものが約3,500時間です。

水準 標準学習時間 該当
もっとも小さい 約6時間 食品衛生責任者
下から4分の1 約80時間
中央値 約200時間
AFP 約250時間 全体の56%の位置
上から4分の1 約500時間
もっとも大きい 約3,500時間 公認会計士

中間の帯に入ります。この帯は半年前後を見込む帯です。週あたりの学習量を先に決めておかないと、途中で計画が崩れやすい層です。

標準学習時間がすぐ隣にあるのは全経簿記1級(約250時間)とCCNA(約250時間)です。迷ったときはこの2つと並べると差が見えます。

AFPを決める前に確認すること

あとから「聞いていない」となりやすい点を5つ並べました。上から順に確認してください。

確認すること 見るポイント
受験資格 AFPは民間資格です。学歴・実務経験の要件がないかを、実施団体の受験案内で必ず確認してください。要件を満たすまでに年単位でかかることがあります。
独学か講座か AFPは独学だけでは対策しにくい部分があります。対応する講座があるため、費用と時間のどちらを優先するかで選んでください。
受験地 試験地が限られる資格では、移動と宿泊の費用が上乗せになります。会場は実施団体の公表内容で確認してください。
試験日程と申込期限 試験は年3回です。申込はおおむね試験の2〜3ヶ月前に締め切られます。複数回ある場合も、回ごとに締め切りが異なります。
学習時間を確保できるか 約250時間が必要です。1日2時間なら125日。週あたり何時間出せるかを先に決めてください。

つまずきやすいところと、その避け方

テキストを一周してから過去問に入る

範囲を全部覚えてから問題に移ろうとすると、最初のほうを忘れた状態で終盤に着きます。約250時間の学習では、後半ほど前半の記憶が薄れます。

避け方:1章ごとにその章の過去問を解いてください。問われ方を早く知るほど、覚える範囲を絞れます。

受験資格を確認しないまま学習を始める

学歴や実務経験の要件があると、学習が仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位でかかる資格もあります。

避け方:学習を始める前に実施団体の受験案内を読み、要件を満たしているかを確認してください。

教材を増やしすぎる

不安から複数の教材に手を出すと、どれも中途半端になります。範囲は同じでも構成が違うため、切り替えのたびに時間を失います。

避け方:メイン教材を1冊に決め、足りない部分だけ別で補ってください。過去問だけは複数年分そろえます。

このページに出てくる用語

用語 意味
合格率 受験者のうち合格した人の割合。年度ごとに上下するため、複数年の平均で見るのが確実。
通信講座 教材と添削・質問対応がセットになった学習サービス。学習順序が決まっている点が独学との違い。
受験資格 受験するために必要な学歴・実務経験・年齢などの条件。ないものは誰でも受験できる。

金融の16資格を1枚の表で見る

AFPを含む金融の全16資格を、難易度・合格率・学習時間・種別・独学で並べました。標準学習時間の小さい順です。横並びにすると、AFPがどのあたりに位置するのかが一目で分かります。

難易度 合格率 学習時間 種別 独学
生命保険募集人(一般課程) 80〜90% 20時間 民間 不可
損害保険募集人(基礎単位) 80〜90% 20時間 民間 不可
内部管理責任者 60〜70% 60時間 民間
証券外務員 やや易 60〜70% 80時間 民間
FP3級 70〜80% 80時間 国家
DCプランナー2級 40〜50% 120時間 民間
銀行業務検定 財務2級 30〜40% 120時間 民間
銀行業務検定 法務2級 30〜40% 120時間 民間
ファイナンシャルプランナー やや易 3級80%/2級40% 150時間 国家・民間
貸金業務取扱主任者 普通 30〜35% 150時間 国家
FP2級 40〜50% 200時間 国家
AFP 40〜50% 250時間 民間 不可
DCプランナー1級 20〜30% 300時間 民間
FP1級 難関 10〜15% 600時間 国家
証券アナリスト(CMA) 35〜50% 600時間 民間 不可
CFP 10〜15% 1,000時間 民間

この表の読み方は2つあります。ひとつは縦に見ること。同じ列で上下を比べると、その項目がどれだけ振れるのかが分かります。もうひとつは横に見ること。AFPの行だけを追うと、ある項目では上位でも別の項目では下位、という組み合わせが見えます。ひとつの数字だけで決めると、この組み合わせを見落とします。

数字で見たAFPの位置

標準学習時間が分かっている295資格を並べて、AFPがどこにあるのかを細かく出しました。順位だけでは「どれくらい離れているのか」が分かりません。散らばりまで見ると、その差が大きいのか小さいのかが判断できます。

見るもの 意味
AFPの標準学習時間 約250時間 比べる基準になる数字
全体の平均 約435時間 極端な値に引っ張られる
全体の中央値 約200時間 実感に近いのはこちら
下から4分の1 約80時間 これ以下なら軽い部類
上から4分の1 約500時間 これ以上なら重い部類
上位1割の入口 約1,000時間 ここから先は例外的
散らばり(標準偏差) 約627時間 平均からどれだけ離れるのが普通か

AFPは下から171番目(全体の56%)です。平均との差は約185時間で、散らばり1つ分を下回っています(-0.30)。全体の真ん中あたりで、標準的な水準です。

平均と中央値の差にも意味があります。ここでは平均約435時間に対して中央値約200時間で、平均のほうが高く出ています。一部の大きな値に引っ張られているので、平均を目安にすると実際より高く見積もることになります。

AFPと水準が近い資格

分類をまたいで、標準学習時間がAFP(約250時間)に近い資格を集めました。同じ分類のなかで比べるだけでは、その水準が全体のどのあたりなのかが見えません。違う分類の同じ水準を並べると、感覚がつかめます。

資格 分類 標準学習時間 特徴
介護福祉士 医療・福祉 約250時間 介護職の現場からのキャリアアップ資格として定番。資格手当がつく事業所が多い。
TOEFL iBT 語学 約250時間 英語圏の大学進学で使われる。読む・聞く・話す・書くの4技能を測る。
IELTS 語学 約250時間 留学と移住の両方で使われる。話す試験が対面で行われる点がTOEFLとの違い。
全経簿記1級 会計 約250時間 日商2級と同程度と言われる。科目合格制がある。
CCNA IT・Web 約250時間 ネットワーク技術者の登竜門。3年ごとの更新が要る。
インテリアコーディネーター 住宅・建築 約300時間 1次学科・2次プレゼンテーション+論文。製図の練習量が2次の合否を決める。

同じ水準でも、分類が違えば中身は別物です。介護福祉士とAFPは数字の上では近くても、医療・福祉と金融では前提が違います。数字が近いことは「置き換えられる」という意味ではありません。何を得るためにその数字を払うのかで判断してください。

AFPより軽いもの・重いもの

AFPを真ん中に置いて、標準学習時間が前後にある資格を並べました。いまの候補が重すぎると感じたら左の表へ、物足りなければ右の表へ移る、という探し方ができます。

AFPより軽い5資格

資格 分類 標準学習時間 AFPとの差
全経簿記1級 会計 約250時間 同じ
IELTS 語学 約250時間 同じ
TOEFL iBT 語学 約250時間 同じ
介護福祉士 医療・福祉 約250時間 同じ
内部監査士 ビジネス 約200時間 −50時間

AFPより重い5資格

資格 分類 標準学習時間 AFPとの差
CCNA IT・Web 約250時間 同じ
インテリアコーディネーター 住宅・建築 約300時間 +50時間
日商簿記2級 会計 約300時間 +50時間
ケアマネジャー 医療・福祉 約300時間 +50時間
管理業務主任者 不動産 約300時間 +50時間

ひとつ隣に動かすと、標準学習時間は下側で同じ、上側で同じ動きます。段階的に見ると、いまの選択がどれだけ思い切ったものなのかが分かります。

分類ごとの水準と、金融の位置

このサイトで扱っている19分類を、標準学習時間の中央値で並べました。AFPが属する金融は10番目です。まずどの分類を見るべきかを決めると、そのあとの比較が短くて済みます。

分類 資格数 いちばん低い 中央 いちばん高い
法律・労務 8 約100時間 約3,000時間 約3,000時間
医療・福祉 37 約20時間 約700時間 約3,000時間
心理 9 約60時間 約600時間 約1,000時間
教育・保育 9 約24時間 約500時間 約2,500時間
住宅・建築 19 約100時間 約400時間 約1,200時間
不動産 10 約40時間 約300時間 約2,500時間
人材 4 約100時間 約300時間 約500時間
美容 11 約40時間 約200時間 約900時間
語学 20 約80時間 約200時間 約1,000時間
金融 16 約20時間 約150時間 約1,000時間
経営 8 約60時間 約150時間 約1,000時間
食・栄養 14 約6時間 約150時間 約2,000時間
IT・Web 33 約40時間 約150時間 約800時間
ビジネス 16 約40時間 約150時間 約500時間
会計 19 約30時間 約120時間 約3,500時間
ペット 7 約60時間 約100時間 約200時間
労務・安全 8 約60時間 約100時間 約500時間
技術・設備 35 約14時間 約100時間 約2,500時間
運輸 14 約16時間 約60時間 約400時間

分類ごとに水準が違うのは、分野ごとに、覚える範囲の広さと、資格がないとできない業務があるかどうかが違うためです。分類をまたいで数字だけを比べても意味がありません。同じ分類のなかで比べたうえで、分類そのものを選び直せるかどうかを考えてください。

AFPのデータを一項目ずつ読む

ページの先頭に出している基本情報を、一項目ずつ何を意味するのかまで書き下しました。表だけを見て分かった気になると、判断の材料を取り違えます。

難易度:普

このサイトでは標準学習時間と合格率をもとに6段階で分けています。「普」は、同じ分野のなかでどのあたりかを示す目安です。絶対的な難しさではありません。

合格率:40〜50%

合格率は受験者層で動きます。受験資格が厳しい試験は準備した人だけが受けるため高く出て、誰でも受けられる試験は低く出ます。年度ごとの上下も大きいので、1年分の数字で判断しないでください。

標準学習時間:約250時間

1日2時間なら125日、1日1時間なら250日です。この数字は「ゼロから始めて合格水準に届くまで」の目安で、関連する知識があれば短くなります。

学習期間:5か月

標準学習時間を無理のないペースで割ったときの期間です。5か月という数字は、週にどれだけ時間を出せるかで前後します。試験日から逆算して開始時期を決めてください。

試験:年3回

受験機会が複数あります。仕上がり具合を見てから受験回を選べるので、1回目を経験として使う進め方もできます。

種別:民間

民間の団体が独自の基準で認定しています。同じ分野に複数の団体が資格を出していることがあるため、どの団体のものかを確認してください。

独学の可否:不可

実技や実習、指定の講習が要件に含まれるため、独学だけでは完結しません。対応する講座や養成課程を先に調べてください。

講座の有無:あり

対応する講座があります。費用をかけて時間を買うか、教材費だけに抑えるかの選択ができます。

金融のほかの資格を短く見る

AFPと同じ金融にある資格を、標準学習時間の順にひとつずつ。AFPが合わないと感じたときに、次にどれを見ればよいかの当たりがつきます。

生命保険募集人(一般課程)(約20時間)

保険を売るために必要。会社を通して受験する。

AFPとの差:標準学習時間で−230時間。

損害保険募集人(基礎単位)(約20時間)

損保を扱うために必要。単位ごとに分かれている。

AFPとの差:標準学習時間で−230時間。

内部管理責任者(約60時間)

証券会社の営業責任者に必要。

AFPとの差:標準学習時間で−190時間。

証券外務員(約80時間)

金融機関では入社後に取得が必須となることが多い。随時受験できるため計画が立てやすい。

AFPとの差:標準学習時間で−170時間。

FP3級(約80時間)

受験者がいちばん多い級。学科と実技があり、独学で取りやすい。

AFPとの差:標準学習時間で−170時間。

DCプランナー2級(約120時間)

企業年金やiDeCoの相談に使う。金融機関や人事で評価される。

AFPとの差:標準学習時間で−130時間。

銀行業務検定 財務2級(約120時間)

銀行員が受けることが多い。決算書を読む力を測る。

AFPとの差:標準学習時間で−130時間。

銀行業務検定 法務2級(約120時間)

手形・担保・相続など銀行実務の法律を扱う。

AFPとの差:標準学習時間で−130時間。

ファイナンシャルプランナー(約150時間)

3級は入門として人気。2級から実務で評価され、金融・保険・不動産で汎用性が高い。

AFPとの差:標準学習時間で−100時間。

貸金業務取扱主任者(約150時間)

貸金業者に設置義務がある。宅建と出題形式が似ており併願されやすい。

AFPとの差:標準学習時間で−100時間。

FP2級(約200時間)

実務で名刺に書けるのはここから。受験資格がある点に注意。

AFPとの差:標準学習時間で−50時間。

DCプランナー1級(約300時間)

企業型DCの制度設計まで扱う。

AFPとの差:標準学習時間で+50時間。

このページの数字の出どころと、確かめ方

このページに出している数字は、297資格を19分類に整理したデータベースから引いています。AFPだけを個別に調べて書いたものではなく、全297資格を同じ項目立てで揃えたうえで、そのなかの1件として出しています。だから順位も平均も、その場で計算した値になります。

この記事の数字 性質 確かめ方
AFPの標準学習時間 公表値や一般に知られている水準の目安 実施団体が公表している受験案内と試験結果で確認できます
順位・中央値・四分位 このサイトのデータベース内での計算値 同じ分類のページを開くと、同じ母集団で計算した数字が出ます
比較表の他の資格 同じ形式で揃えた同一データベースの値 各資格の個別ページで、より詳しい内訳を確認できます
制度・要件の説明 公表されている制度の内容を整理したもの 受験資格・免除・登録の要件は、実施団体の公式発表が一次情報です

数字を扱うときに気をつけているのは3点です。①幅で示すこと。ひとつの値に丸めると、条件によって動く部分が見えなくなります。②平均と中央値を分けて出すこと。極端な値があるときは、平均だけを見ると実態からずれます。③単位と母集団をそろえること。単位の違うものを混ぜて順位をつけても意味がありません。

それでも、ここに書いてあるのは判断の材料であって、結論ではありません。実際の条件は時期と相手によって変わります。決める前に、必ず一次情報にあたってください。

AFPにするかどうかの分かれ目

ここまでの数字を踏まえて、判断が分かれる点を3つに絞りました。どれかひとつでも「いいえ」なら、いったん止まって別の選択肢を見たほうが早いところです。

約250時間を出せるか

1日2時間なら125日、1日1時間なら250日です。平日1時間+土日3時間ずつなら週11時間で、約23週間かかります。まず週に何時間出せるかを決めてください。

「いいえ」なら:同じ金融のなかでより軽い資格から入るか、受験回を1つ後ろにずらして学習期間を延ばしてください。時間が足りないまま突っ込むと、直前期の負荷だけが跳ね上がります。

受験資格を満たしているか

AFPは民間資格です。学歴・実務経験の要件があると、学習が仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位かかる資格もあります。

「いいえ」なら:実施団体の受験案内を先に読み、要件を満たすまでに何年かかるかを計算してください。その年数を織り込めないなら、要件のない資格に切り替える判断になります。

試験日から逆算できているか

試験は年3回です。受験機会が複数あるので、回ごとの締め切りを確認してください。

「いいえ」なら:先に受験日を決めて、そこから約250時間を割り付け直してください。開始時期が決まれば、いま始めるべきかどうかも決まります。

AFPについて、さらに調べられていること

上で取り上げなかった質問のうち、検索されている数が多いものを6件足しました。

40代・50代からAFPを目指すのは遅いですか?

AFPに年齢の制限はありません。判断材料になるのは、学習に必要な約250時間を確保できるかどうかです。1日1.5時間なら167日、およそ6ヶ月かかります。

AFPは学習時間が全体の56%の位置で、比較的取り組みやすい部類です。まず1つ目として選ばれることが多い水準です。

AFPは国家資格ですか?

AFPは民間です。民間資格です。実施団体が独自の基準で認定しています。同じ分野に複数の団体が資格を出していることがあるため、どの団体のものかを確認してください。

区分は評価のされ方に影響します。求人票では区分より、実際に何ができるかで見られることが多い部類です。日本FP協会の認定。FP2級合格に加えて認定研修の修了が要る。2年ごとの更新が必要。

AFPの試験は年に何回ありますか?

AFPの試験は年3回です。実施日程は実施団体の公表内容で確認してください。

学習に必要なのは約250時間です。試験日から逆算し、1日2時間のペースなら5ヶ月前には始めておくと余裕があります。

AFPは通信講座を使ったほうがいいですか?

AFPは講座と独学のどちらでも対応できますが、独学のみでは対策しにくい部分があります。判断は、学習時間の約250時間を自分で組み立てられるかどうかで決めてください。

選ぶ基準 独学が向く 講座が向く
学習順序 自分でテキストを選び、順序を決められる 何から手をつけるかで迷いたくない
質問対応 調べれば解決できる、または周囲に聞ける つまずいたときに聞ける相手がほしい
期間 5か月を自力で管理できる 締め切りがあるほうが進む
費用 教材費のみに抑えたい 時間を買う前提で費用をかけられる

合格率は40〜50%。基準点に達すれば合格する型の試験なので、教材を絞って回数を重ねる進め方が効きます。

金融の資格ではどれがいちばん難しいですか?

金融に分類している16資格を標準学習時間の順に並べると、いちばん軽いのが生命保険募集人(一般課程)(約20時間)、いちばん重いのがCFP(約1,000時間)です。

資格 学習時間 合格率 難易度
生命保険募集人(一般課程) 20時間 80〜90%
損害保険募集人(基礎単位) 20時間 80〜90%
内部管理責任者 60時間 60〜70%
証券外務員 80時間 60〜70% やや易
FP3級 80時間 70〜80%
DCプランナー2級 120時間 40〜50%
銀行業務検定 財務2級 120時間 30〜40%
銀行業務検定 法務2級 120時間 30〜40%
ファイナンシャルプランナー 150時間 3級80%/2級40% やや易
貸金業務取扱主任者 150時間 30〜35% 普通
FP2級 200時間 40〜50%
AFP 250時間 40〜50%
DCプランナー1級 300時間 20〜30%
FP1級 600時間 10〜15% 難関
証券アナリスト(CMA) 600時間 35〜50%
CFP 1,000時間 10〜15%

AFPはこのなかで12番目です。学習時間と合格率は必ずしも一致しません。時間が短くても合格率が低い試験は、範囲は狭いが問われ方が厳しいということです。

AFPの前に取っておくとよい資格はありますか?

同じ物差しで見て、AFP(約250時間)よりひとつ手前にあるのが全経簿記1級(約250時間・会計)です。

分野は違いますが、学習の進め方そのものに慣れる目的では使えます。まず250時間規模で一度合格を経験しておくと、250時間の計画が立てやすくなります。

このページの用語を、もう一歩詳しく

本文に出てくる言葉のうち、意味を取り違えると判断そのものが変わるものを選んで、定義だけでなく「なぜそれが問題になるのか」まで書きました。

受験資格

受験するために必要な学歴・実務経験・年齢などの条件。ないものは誰でも受験できる。

ここを確認せずに学習を始めると、仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位かかるものがあります。

実務経験

定められた業務に一定期間従事した経歴。受験資格や登録要件として求められることがある。

AFPの記事では、この言葉の意味によって「何を確認すべきか」が変わります。定義だけでなく、自分の場合に当てはまるかどうかまで確認してください。

通信講座

教材と添削・質問対応がセットになった学習サービス。学習順序が決まっている点が独学との違い。

AFPの記事では、この言葉の意味によって「何を確認すべきか」が変わります。定義だけでなく、自分の場合に当てはまるかどうかまで確認してください。

※ 合格率・試験日程・受験資格は変更されることがあります。受験の際は必ず試験実施団体の公式情報をご確認ください。

AFPは、どうやって取るのがいいか

同じ資格でも、独学・通信講座・通学のどれを選ぶかで、かかる期間も費用も変わります。AFPは講座が要るに分類しています。判断の材料は、標準の勉強時間が約250時間であること、合格率が40〜50%であること、受験資格に条件があります(認定研修の修了)、の3つです。

取り方 向いている人 つまずきやすいところ
独学 自分で計画を立てて続けられる人。費用を最小限にしたい人 分からないところで止まったとき、聞ける相手がいない
通信講座 働きながら、決まった順序で進めたい人 教材が届いても手を付けないまま終わることがある
通学 強制力がほしい人。実技や実習の練習が要る資格 通う時間が固定される。費用はいちばん高い

AFPの場合は、講習の受講そのものが要件になっています。独学で試験だけ受ける、という取り方はできません。

費用はここには書いていません。講座ごとに幅があり、割引の有無や教材の範囲で総額が変わるためです。実際の金額は、各社の資料請求か公式ページでご確認ください。

AFPの講座を比べる

通信講座は、教材の範囲・添削の回数・質問できる期間が会社によって違います。同じ資格でも総額が変わるので、2〜3社の資料を並べてから決めてください。

まずAFPのデータを確認する

AFPを取ったあと、どう使うか

資格は取ることが目的ではないので、取ったあとに何につながるかを先に見ておいてください。AFPは、掲載データのうえでは次の使い方に向いています。

  • 独立・副業に使う:自分で仕事を受けるかたちにつなげられます。開業の届出や必要な設備は、資格とは別に確認が要ります。

法令上の位置づけはなしです。法令で守られた独占はありません。

AFPについて、ほかに読めること

同じ分野の資格は金融の一覧で横並びに見られます。目的や勉強時間から絞りたい場合はトップの診断へ。