中小企業診断士(1次)は独学で取れる?必要な勉強時間と講座との比較

中小企業診断士(1次)は独学で合格できるのか。必要な学習時間、独学が向く人・向かない人、通信講座との比較を整理しました。

独学は可能か

中小企業診断士(1次)は独学での合格が現実的な資格です。市販教材が充実しており、費用を抑えて挑戦できます。

合格率は25〜35%、難易度は難です。

基本データ

資格の種類 国家
難易度
合格率 25〜35%
標準学習時間 約700時間
学習期間の目安 10か月
試験の実施 年1回
受験資格 なし
独学 可能
通信講座 あり

学習時間から逆算する

標準的な学習時間は約700時間です。1日2時間なら約12ヶ月、1日3時間でも約8ヶ月かかります。仕事と両立するなら年単位の計画が現実的です。

試験は年1回実施されます。次の試験までに確保できる時間が標準学習時間を下回る場合は、1回で仕上げようとせず、次々回を本命に据える判断も有効です。

独学が向く人・向かない人

独学が向くのは、学習の習慣がすでにあり、進捗を自分で管理できる人です。逆に、何から手をつけるか決められない、モチベーションの維持に不安がある、質問できる相手がいないと詰まりやすい、という場合は独学は遠回りになりがちです。

中小企業診断士(1次)には通信講座があります。教材と学習順序が用意され、質問対応や添削がつくぶん、独学より時間あたりの効率は上がります。費用と時間のどちらのコストを重く見るかで選択が変わります。

受験機会と学習計画

中小企業診断士(1次)は年1回のみの実施です。ここで落とすと次は1年後になるため、受験年度を決めたら逆算した計画が必須になります。学習期間の目安が10か月なので、試験日の10か月前が学習開始のデッドラインです。

費用で比べる

費用は「独学(教材費のみ)」か「通信講座」かで大きく変わります。独学ならテキストと過去問で済みますが、学習順序の設計と進捗管理を自分で背負うことになります。通信講座はその設計を買う選択です。学習時間の目安が約700時間である点を踏まえ、時間を金で買う価値があるかで判断してください。

取得後の仕事

経営コンサルティングの基礎。

同じくらいの学習量の資格

中小企業診断士(約1,000時間・独学可)、経営学検定(マネジメント検定)(約150時間・独学可)が近い水準です。独学の可否は資格ごとに違うので、学習時間だけでなくそこも合わせて比較してください。

独学と講座、どちらを選ぶか

独学 通信講座・予備校
費用 テキスト代のみ(数千円〜2万円程度) 数万円〜(分野と期間による)
学習の進め方 自分で計画を立てる必要がある カリキュラムに沿って進められる
疑問点の解消 自分で調べる 質問できる仕組みがある
向いている人 学習習慣がすでにある人、前提知識がある人 何から手をつけるか決めかねている人、期限がある人

中小企業診断士(1次)は独学でも合格を目指せる資格です。市販のテキストと過去問が揃っているため、学習習慣がある方なら独学で十分に対応できます。ただし、体系立てて短期間で仕上げたい場合は講座を使うほうが確実です。

費用だけで決めず、合格までにかかる時間も含めて考えてください。独学で2年かかるより、講座を使って1年で取るほうが、結果として得られるものが大きい場合があります。

学習時間から逆算した計画

中小企業診断士(1次)の標準的な学習時間は700時間です。週にどれだけ確保できるかで、必要な期間が変わります。

学習ペース 週あたり 必要な期間
平日1時間・休日3時間 11時間 約64週間(15か月)
平日2時間・休日5時間 20時間 約35週間(9か月)
1日3時間(短期集中) 21時間 約34週間(8か月)

一般的な学習期間は10か月とされています。試験は年1回実施されるため、次の試験日から逆算して開始時期を決めてください。標準時間はあくまで目安で、前提知識があれば短く、まったくの初学者であれば長くかかります。

学習時間が近い資格

中小企業診断士(1次)と同じくらいの学習時間で取得を目指せる資格です。分野をまたいで組み合わせると、応募できる求人の幅が広がります。

資格 分野 学習時間 難易度
二級建築士 住宅・建築 700時間 難関
全経簿記上級 会計 700時間
システムアーキテクト IT・Web 700時間
プロジェクトマネージャ IT・Web 700時間
システム監査技術者 IT・Web 700時間

よくある質問

中小企業診断士(1次)の合格率はどのくらいですか?

25〜35%です。ただし受験資格の有無によって受験者層が変わるため、合格率の数字だけで難易度を比較することはできません。

中小企業診断士(1次)は独学でも合格できますか?

可能です。必要な学習時間は約700時間が目安で、1日2時間なら約12ヶ月、1日3時間でも約8ヶ月かかります。仕事と両立するなら年単位の計画が現実的です。

中小企業診断士(1次)の試験はいつ実施されますか?

年1回です。機会が限られるため、受験年度を決めたうえで逆算した計画が必要です。

経営の関連資格

中小企業診断士(1次)について実際によく調べられていること

検索されている質問のうち、中小企業診断士(1次)に関係するものを6件取り上げて、このページのデータで答えます。

働きながら中小企業診断士(1次)を目指せますか?

約700時間を平日1時間+土日3時間ずつで積むと、週11時間で約64週間(15ヶ月)です。標準期間の10か月とおおむね一致します。

半年前後の計画になります。週の学習時間を固定できるかどうかが分かれ目です。試験は年1回です。

中小企業診断士(1次)は国家資格ですか?

中小企業診断士(1次)は国家です。国家資格は法令にもとづいて実施され、合格後に登録を求められるものもあります。

区分は評価のされ方に影響します。求人票で名称が指定されることがあります。7科目。科目合格制がある。

中小企業診断士(1次)は通信講座を使ったほうがいいですか?

中小企業診断士(1次)は講座と独学のどちらでも対応できます。判断は、学習時間の約700時間を自分で組み立てられるかどうかで決めてください。

選ぶ基準 独学が向く 講座が向く
学習順序 自分でテキストを選び、順序を決められる 何から手をつけるかで迷いたくない
質問対応 調べれば解決できる、または周囲に聞ける つまずいたときに聞ける相手がほしい
期間 10か月を自力で管理できる 締め切りがあるほうが進む
費用 教材費のみに抑えたい 時間を買う前提で費用をかけられる

合格率は25〜35%。基準点に達すれば合格する型の試験なので、教材を絞って回数を重ねる進め方が効きます。

中小企業診断士(1次)の前に取っておくとよい資格はありますか?

同じ物差しで見て、中小企業診断士(1次)(約700時間)よりひとつ手前にあるのが助産師(約700時間・医療・福祉)です。

分野は違いますが、学習の進め方そのものに慣れる目的では使えます。まず700時間規模で一度合格を経験しておくと、700時間の計画が立てやすくなります。

中小企業診断士(1次)の合格率が25〜35%なのはなぜですか?

中小企業診断士(1次)の難易度は「難」、合格率は25〜35%です。合格率が2〜4割の試験は、基準点に達すれば合格する絶対評価であることが多く、範囲を落とさず仕上げれば届く水準です。

7科目。科目合格制がある。なお合格率は年度ごとに上下します。1年分の数字ではなく、複数年の傾向で見てください。

中小企業診断士(1次)の試験は年に何回ありますか?

中小企業診断士(1次)の試験は年1回です。年に一度しかないため、申込期限を逃すと次は翌年になります。願書の受付期間はおおむね試験の2〜3ヶ月前です。

学習に必要なのは約700時間です。試験日から逆算し、1日5時間のペースなら5ヶ月前には始めておくと余裕があります。

中小企業診断士(1次)を決める前に確認すること

あとから「聞いていない」となりやすい点を5つ並べました。上から順に確認してください。

確認すること 見るポイント
学習時間を確保できるか 約700時間が必要です。1日2時間なら350日。週あたり何時間出せるかを先に決めてください。
科目合格の持ち越し 複数科目の試験では、合格科目を持ち越せる制度があることがあります。あれば複数年に分ける計画が組めます。7科目。科目合格制がある。
受験地 試験地が限られる資格では、移動と宿泊の費用が上乗せになります。会場は実施団体の公表内容で確認してください。
受験資格 中小企業診断士(1次)は国家資格です。学歴・実務経験の要件がないかを、実施団体の受験案内で必ず確認してください。要件を満たすまでに年単位でかかることがあります。
試験日程と申込期限 試験は年1回です。申込はおおむね試験の2〜3ヶ月前に締め切られます。逃すと次は1年後です。

つまずきやすいところと、その避け方

試験日から逆算していない

年1回という日程を確認せずに始めると、仕上がりと受験日がずれます。年1回の試験では1年の空白になります。

避け方:先に受験日を決め、そこから約700時間を割り付けてください。1日5時間なら約5ヶ月前が開始時期です。

テキストを一周してから過去問に入る

範囲を全部覚えてから問題に移ろうとすると、最初のほうを忘れた状態で終盤に着きます。約700時間の学習では、後半ほど前半の記憶が薄れます。

避け方:1章ごとにその章の過去問を解いてください。問われ方を早く知るほど、覚える範囲を絞れます。

教材を増やしすぎる

不安から複数の教材に手を出すと、どれも中途半端になります。範囲は同じでも構成が違うため、切り替えのたびに時間を失います。

避け方:メイン教材を1冊に決め、足りない部分だけ別で補ってください。過去問だけは複数年分そろえます。

このページに出てくる用語

用語 意味
独学 講座を使わず市販テキストなどで学習する方法。費用は抑えられるが進捗の管理は自分で行う。
受験資格 受験するために必要な学歴・実務経験・年齢などの条件。ないものは誰でも受験できる。
通信講座 教材と添削・質問対応がセットになった学習サービス。学習順序が決まっている点が独学との違い。

経営の8資格を1枚の表で見る

中小企業診断士(1次)を含む経営の全8資格を、難易度・合格率・学習時間・種別・独学で並べました。標準学習時間の小さい順です。横並びにすると、中小企業診断士(1次)がどのあたりに位置するのかが一目で分かります。

難易度 合格率 学習時間 種別 独学
経営学検定 初級 60〜70% 60時間 民間
ビジネス・キャリア検定(経営戦略) やや易 級による 100時間 公的
ビジネス・キャリア検定(生産管理) 50〜60% 100時間 公的
ビジネス・キャリア検定(営業・マーケティング) 50〜60% 100時間 公的
経営学検定(マネジメント検定) 普通 級による 150時間 民間
IPO・内部統制実務士 150時間 民間 不可
中小企業診断士(1次) 25〜35% 700時間 国家
中小企業診断士 難関 1次30%/2次20% 1,000時間 国家

この表の読み方は2つあります。ひとつは縦に見ること。同じ列で上下を比べると、その項目がどれだけ振れるのかが分かります。もうひとつは横に見ること。中小企業診断士(1次)の行だけを追うと、ある項目では上位でも別の項目では下位、という組み合わせが見えます。ひとつの数字だけで決めると、この組み合わせを見落とします。

中小企業診断士(1次)のデータを一項目ずつ読む

ページの先頭に出している基本情報を、一項目ずつ何を意味するのかまで書き下しました。表だけを見て分かった気になると、判断の材料を取り違えます。

難易度:難

このサイトでは標準学習時間と合格率をもとに6段階で分けています。「難」は、同じ分野のなかでどのあたりかを示す目安です。絶対的な難しさではありません。

合格率:25〜35%

合格率は受験者層で動きます。受験資格が厳しい試験は準備した人だけが受けるため高く出て、誰でも受けられる試験は低く出ます。年度ごとの上下も大きいので、1年分の数字で判断しないでください。

標準学習時間:約700時間

1日2時間なら350日、1日1時間なら700日です。この数字は「ゼロから始めて合格水準に届くまで」の目安で、関連する知識があれば短くなります。

学習期間:10か月

標準学習時間を無理のないペースで割ったときの期間です。10か月という数字は、週にどれだけ時間を出せるかで前後します。試験日から逆算して開始時期を決めてください。

試験:年1回

年に一度しかありません。申込期限を逃すと次は1年後です。願書の受付はおおむね試験の2〜3ヶ月前に締め切られます。

種別:国家

法令にもとづく資格です。合格後に名簿への登録を求められるものがあり、登録料や年会費が別にかかることがあります。

独学の可否:可

市販の教材だけでも合格を狙えます。ただし学習の順序と進み具合は自分で管理することになります。

講座の有無:あり

対応する講座があります。費用をかけて時間を買うか、教材費だけに抑えるかの選択ができます。

経営のほかの資格を短く見る

中小企業診断士(1次)と同じ経営にある資格を、標準学習時間の順にひとつずつ。中小企業診断士(1次)が合わないと感じたときに、次にどれを見ればよいかの当たりがつきます。

経営学検定 初級(約60時間)

学生や若手が受ける。

中小企業診断士(1次)との差:標準学習時間で−640時間。

ビジネス・キャリア検定(経営戦略)(約100時間)

中央職業能力開発協会が実施する。職務分野ごとに区分され、等級で難易度が変わる。公式テキストの範囲から出題される。

中小企業診断士(1次)との差:標準学習時間で−600時間。

ビジネス・キャリア検定(生産管理)(約100時間)

製造業の人材育成に使われる。

中小企業診断士(1次)との差:標準学習時間で−600時間。

ビジネス・キャリア検定(営業・マーケティング)(約100時間)

中小企業診断士(1次)との差:標準学習時間で−600時間。

経営学検定(マネジメント検定)(約150時間)

経営学の基礎を体系的に問う。初級・中級・上級に分かれ、級によって難易度と受験要件が変わる。

中小企業診断士(1次)との差:標準学習時間で−550時間。

IPO・内部統制実務士(約150時間)

管理部門で使う。

中小企業診断士(1次)との差:標準学習時間で−550時間。

中小企業診断士(約1,000時間)

1次7科目・2次事例4問。会社員の自己投資先として人気が高い。

中小企業診断士(1次)との差:標準学習時間で+300時間。

このページの数字の出どころと、確かめ方

このページに出している数字は、297資格を19分類に整理したデータベースから引いています。中小企業診断士(1次)だけを個別に調べて書いたものではなく、全297資格を同じ項目立てで揃えたうえで、そのなかの1件として出しています。だから順位も平均も、その場で計算した値になります。

この記事の数字 性質 確かめ方
中小企業診断士(1次)の標準学習時間 公表値や一般に知られている水準の目安 実施団体が公表している受験案内と試験結果で確認できます
順位・中央値・四分位 このサイトのデータベース内での計算値 同じ分類のページを開くと、同じ母集団で計算した数字が出ます
比較表の他の資格 同じ形式で揃えた同一データベースの値 各資格の個別ページで、より詳しい内訳を確認できます
制度・要件の説明 公表されている制度の内容を整理したもの 受験資格・免除・登録の要件は、実施団体の公式発表が一次情報です

数字を扱うときに気をつけているのは3点です。①幅で示すこと。ひとつの値に丸めると、条件によって動く部分が見えなくなります。②平均と中央値を分けて出すこと。極端な値があるときは、平均だけを見ると実態からずれます。③単位と母集団をそろえること。単位の違うものを混ぜて順位をつけても意味がありません。

それでも、ここに書いてあるのは判断の材料であって、結論ではありません。実際の条件は時期と相手によって変わります。決める前に、必ず一次情報にあたってください。

中小企業診断士(1次)にするかどうかの分かれ目

ここまでの数字を踏まえて、判断が分かれる点を3つに絞りました。どれかひとつでも「いいえ」なら、いったん止まって別の選択肢を見たほうが早いところです。

約700時間を出せるか

1日2時間なら350日、1日1時間なら700日です。平日1時間+土日3時間ずつなら週11時間で、約64週間かかります。まず週に何時間出せるかを決めてください。

「いいえ」なら:同じ経営のなかでより軽い資格から入るか、受験回を1つ後ろにずらして学習期間を延ばしてください。時間が足りないまま突っ込むと、直前期の負荷だけが跳ね上がります。

受験資格を満たしているか

中小企業診断士(1次)は国家資格です。学歴・実務経験の要件があると、学習が仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位かかる資格もあります。

「いいえ」なら:実施団体の受験案内を先に読み、要件を満たすまでに何年かかるかを計算してください。その年数を織り込めないなら、要件のない資格に切り替える判断になります。

試験日から逆算できているか

試験は年1回です。年に一度しかないため、申込期限を逃すと次は1年後です。

「いいえ」なら:先に受験日を決めて、そこから約700時間を割り付け直してください。開始時期が決まれば、いま始めるべきかどうかも決まります。

中小企業診断士(1次)について、さらに調べられていること

上で取り上げなかった質問のうち、検索されている数が多いものを6件足しました。

中小企業診断士(1次)は独学で合格できますか?

中小企業診断士(1次)は市販の教材だけでも合格を狙える資格です。標準学習時間は約700時間、難易度は「難」に分類しています。合格率は25〜35%。

独学で進める場合は、700時間をどう割り振るかを先に決めてください。1日2時間なら350日、1日1時間なら700日です。出題範囲が明確なので、テキストを一周してから過去問に移る進め方が合います。

中小企業診断士(1次)は何ヶ月くらいで取れますか?

標準的な学習期間は10か月、必要な学習時間は約700時間です。

1日あたりの学習時間 かかる日数 おおよその期間
1時間 700日 約23ヶ月
2時間 350日 約12ヶ月
3時間 234日 約8ヶ月

試験は年1回のため、日程から逆算して開始時期を決めてください。受験機会が年に一度なので、間に合わないと次は1年後になります。余裕をもった計画が要ります。

中小企業診断士(1次)は履歴書に書けますか?

書けます。中小企業診断士(1次)は国家の資格です。国家資格は評価の基準がはっきりしているため、資格欄に正式名称で記載してください。

書くときは取得年月と正式名称をそろえます。取得前の段階なら「中小企業診断士(1次) 年1回受験予定」と書く方法もあります。応募先の業務と関係が薄い資格を並べすぎると焦点がぼやけるため、関係するものから順に並べてください。

40代・50代から中小企業診断士(1次)を目指すのは遅いですか?

中小企業診断士(1次)に年齢の制限はありません。判断材料になるのは、学習に必要な約700時間を確保できるかどうかです。1日1.5時間なら467日、およそ16ヶ月かかります。

中小企業診断士(1次)は学習時間が上位18%に入る重い部類です。時間を確保しにくい状況なら、同じ経営分野でより軽い資格から入る進め方もあります。

中小企業診断士(1次)を取れば仕事に困らなくなりますか?

資格そのものが仕事を保証するわけではありません。中小企業診断士(1次)について言えるのは、7科目。科目合格制がある。という点です。

判断材料として見るべきは、①その資格がないとできない業務があるか(業務独占)、②求人票で名称が指定されているか、③実務経験と組み合わせて評価されるか、の3点です。中小企業診断士(1次)は国家のため、①②に当てはまる場面があります。

経営の資格ではどれがいちばん難しいですか?

経営に分類している8資格を標準学習時間の順に並べると、いちばん軽いのが経営学検定 初級(約60時間)、いちばん重いのが中小企業診断士(約1,000時間)です。

資格 学習時間 合格率 難易度
経営学検定 初級 60時間 60〜70%
ビジネス・キャリア検定(経営戦略) 100時間 級による やや易
ビジネス・キャリア検定(生産管理) 100時間 50〜60%
ビジネス・キャリア検定(営業・マーケティング) 100時間 50〜60%
経営学検定(マネジメント検定) 150時間 級による 普通
IPO・内部統制実務士 150時間
中小企業診断士(1次) 700時間 25〜35%
中小企業診断士 1,000時間 1次30%/2次20% 難関

中小企業診断士(1次)はこのなかで7番目です。学習時間と合格率は必ずしも一致しません。時間が短くても合格率が低い試験は、範囲は狭いが問われ方が厳しいということです。

このページの用語を、もう一歩詳しく

本文に出てくる言葉のうち、意味を取り違えると判断そのものが変わるものを選んで、定義だけでなく「なぜそれが問題になるのか」まで書きました。

合格率

受験者のうち合格した人の割合。年度ごとに上下するため、複数年の平均で見るのが確実。

受験者層で数字が動きます。誰でも受けられる試験は低く、要件が厳しい試験は高く出ます。

通信講座

教材と添削・質問対応がセットになった学習サービス。学習順序が決まっている点が独学との違い。

中小企業診断士(1次)の記事では、この言葉の意味によって「何を確認すべきか」が変わります。定義だけでなく、自分の場合に当てはまるかどうかまで確認してください。

受験資格

受験するために必要な学歴・実務経験・年齢などの条件。ないものは誰でも受験できる。

ここを確認せずに学習を始めると、仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位かかるものがあります。

※ 試験制度・合格率は変更される場合があります。受験前に公式情報をご確認ください。

中小企業診断士(1次)は、どうやって取るのがいいか

同じ資格でも、独学・通信講座・通学のどれを選ぶかで、かかる期間も費用も変わります。中小企業診断士(1次)は通信講座が向くに分類しています。判断の材料は、標準の勉強時間が約700時間であること、合格率が25〜35%であること、受験資格がないので、いつでも申し込めます、の3つです。

取り方 向いている人 つまずきやすいところ
独学 自分で計画を立てて続けられる人。費用を最小限にしたい人 分からないところで止まったとき、聞ける相手がいない
通信講座 働きながら、決まった順序で進めたい人 教材が届いても手を付けないまま終わることがある
通学 強制力がほしい人。実技や実習の練習が要る資格 通う時間が固定される。費用はいちばん高い

中小企業診断士(1次)の場合は、独学でも取れますが、範囲が広いので順序を決めてもらったほうが早く終わります。働きながらなら通信講座が現実的です。

費用はここには書いていません。講座ごとに幅があり、割引の有無や教材の範囲で総額が変わるためです。実際の金額は、各社の資料請求か公式ページでご確認ください。

中小企業診断士(1次)の講座を比べる

通信講座は、教材の範囲・添削の回数・質問できる期間が会社によって違います。同じ資格でも総額が変わるので、2〜3社の資料を並べてから決めてください。

まず中小企業診断士(1次)のデータを確認する

中小企業診断士(1次)を取ったあと、どう使うか

資格は取ることが目的ではないので、取ったあとに何につながるかを先に見ておいてください。中小企業診断士(1次)は、掲載データのうえでは次の使い方に向いています。

  • 資格手当を狙う:法令上の位置づけがあるので、資格手当や報奨金の対象になっている職場があります。就業規則を確認してください。
  • いまの職場で使う:国家・公的の資格なので、社内の評価や担当替えの根拠として通りやすい種類です。
  • 独立・副業に使う:自分で仕事を受けるかたちにつなげられます。開業の届出や必要な設備は、資格とは別に確認が要ります。

法令上の位置づけは名称独占です。資格がなくても業務そのものはできますが、名乗ることはできません。信頼の裏づけとして使う種類です。

中小企業診断士(1次)について、ほかに読めること

同じ分野の資格は経営の一覧で横並びに見られます。目的や勉強時間から絞りたい場合はトップの診断へ。