栄養士の難易度は?合格率・勉強時間・受験資格まとめ

栄養士の難易度と合格率を、試験の実施形態や必要な学習時間とあわせて整理しました。受験を検討している段階で、まず全体像を把握するための記事です。

栄養士の基本データ

資格の種類 国家
難易度
合格率
標準学習時間 約2,000時間
学習期間の目安 2〜4年(養成施設)
試験の実施
受験資格 養成施設の卒業
独学 不可(講座・養成課程が必要)
通信講座 なし

難易度をどう見るか

栄養士はに位置づけられます。

合格率はです。ただし合格率だけで難易度を判断するのは危険で、受験者層の性質を合わせて見る必要があります。受験資格に実務経験が課される試験は、そもそも受験者が絞り込まれているため合格率が高く出やすく、逆に誰でも受験できる試験は記念受験が混ざるぶん合格率が低く出ます。

試験ではなく卒業で取得する。管理栄養士の前段階。

必要な学習時間

一般的な目安は約2,000時間です。1日2時間なら約34ヶ月、1日3時間でも約23ヶ月かかります。仕事と両立するなら年単位の計画が現実的です。

学習期間の目安は2〜4年(養成施設)とされています。試験は—実施のため、逆算して学習開始時期を決めることになります。

受験資格

栄養士の受験には養成施設の卒業が必要です。ここを満たしていないと、学習を進めても受験そのものができません。まず要件の充足状況を確認してください。

同じ分野の資格と比べると

食・栄養分野の14資格を学習時間で並べると、栄養士は14番目に位置します。もっとも軽いのは食品衛生責任者(約6時間)、もっとも重いのは栄養士(約2,000時間)です。同じ分野でもここまで幅があるため、まず自分が確保できる学習時間から逆算して候補を絞るのが現実的です。

受験のタイミング

栄養士の試験は—実施されます。申込期間を逃すと受験できないため、日程は早めに確認してください。

費用の考え方

栄養士は独学で完結しないため、養成施設の卒業にかかる費用が総コストの中心になります。受験料よりも、この要件を満たすための費用と期間の見積もりを先に立ててください。

取得後の仕事

栄養指導・給食管理。

あわせて検討されやすい資格

学習時間が近い管理栄養士(約500時間)、ソムリエ(J.S.A.)(約400時間)は、栄養士と並行または連続して狙われることがあります。出題範囲に重なりがある場合、2つ目以降の学習効率が上がります。

学習時間から逆算した計画

栄養士の標準的な学習時間は2,000時間です。週にどれだけ確保できるかで、必要な期間が変わります。

学習ペース 週あたり 必要な期間
平日1時間・休日3時間 11時間 約182週間(43か月)
平日2時間・休日5時間 20時間 約100週間(24か月)
1日3時間(毎日確保する) 21時間 約96週間(23か月)

一般的な学習期間は2〜4年(養成施設)とされています。試験は—実施されるため、次の試験日から逆算して開始時期を決めてください。標準時間はあくまで目安で、前提知識があれば短く、まったくの初学者であれば長くかかります。

食・栄養のなかでの位置づけ

食・栄養に分類される14資格を学習時間の短い順に並べると、栄養士は14番目です。

資格 学習時間 難易度 独学
食品衛生責任者 6時間 難しい
唎酒師 40時間 やや易 難しい
フードコーディネーター3級 60時間 可能
野菜ソムリエ 70時間 やや易 難しい
惣菜管理士3級 80時間 難しい
食生活アドバイザー 100時間 やや易 可能
調理師 150時間 やや易 可能
製菓衛生師 150時間 やや易 可能
菓子製造技能士2級 200時間 難しい
パン製造技能士2級 200時間 難しい
ソムリエ(J.S.A.) 400時間 可能
ワインエキスパート 400時間 可能
管理栄養士 500時間 やや難 可能
栄養士 2,000時間 難しい

同じ分野の資格は出題範囲が重なることがあります。近い資格を続けて受けると、学習の蓄積を活かせます。

学習時間が近い資格

栄養士と同じくらいの学習時間で取得を目指せる資格です。分野をまたいで組み合わせると、応募できる求人の幅が広がります。

資格 分野 学習時間 難易度
診療放射線技師 医療・福祉 2,000時間
臨床検査技師 医療・福祉 2,000時間
臨床工学技士 医療・福祉 2,000時間
柔道整復師 医療・福祉 2,000時間
視能訓練士 医療・福祉 1,800時間

よくある誤解

「合格率が低い=自分には無理」ではない

栄養士の合格率は—です。合格率は受験者層によって変わります。受験要件のない資格は記念受験も含まれるため数字が下がり、実務経験が要件になっている資格は受験者の質が揃うため数字が上がります。合格率だけで難易度は測れません。

「標準学習時間どおりにやれば受かる」ではない

栄養士の標準は2,000時間とされていますが、これは平均的な前提知識を持つ人の目安です。関連する実務経験があれば短く、まったくの初学者であれば1.5倍前後を見ておくほうが現実的です。

「資格を取れば仕事が見つかる」とはかぎらない

資格は応募条件を満たすためのもので、採用の決め手になるとはかぎりません。求人票を先に見て、実際に求められている条件を確認してから学習を始めると、無駄がありません。

よくある質問

栄養士の合格率はどのくらいですか?

—です。ただし受験資格の有無によって受験者層が変わるため、合格率の数字だけで難易度を比較することはできません。

栄養士は独学でも合格できますか?

独学だけでは受験できません。養成施設の卒業が受験の前提になります。

栄養士の試験はいつ実施されますか?

—です。複数の受験機会があるため、学習の仕上がりに合わせて受験時期を選べます。

食・栄養の関連資格

栄養士について実際によく調べられていること

検索されている質問のうち、栄養士に関係するものを5件取り上げて、このページのデータで答えます。

栄養士は独学で合格できますか?

栄養士は独学だけでは対策しにくい資格です。標準学習時間は約2,000時間、難易度は「普」に分類しています。栄養士は合否ではなく実施団体ごとに基準が異なる資格のため、合格率という形の数字は示されていません。

実技や実習、あるいは指定の講習が要件に含まれるため、独学だけで完結しません。対応する講座や養成課程を先に調べてください。

栄養士は履歴書に書けますか?

書けます。栄養士は国家の資格です。国家資格は評価の基準がはっきりしているため、資格欄に正式名称で記載してください。

書くときは取得年月と正式名称をそろえます。取得前の段階なら「栄養士 —受験予定」と書く方法もあります。応募先の業務と関係が薄い資格を並べすぎると焦点がぼやけるため、関係するものから順に並べてください。

栄養士の試験は年に何回ありますか?

栄養士の試験はです。実施日程は実施団体の公表内容で確認してください。

学習に必要なのは約2,000時間です。試験日から逆算し、1日14時間のペースなら5ヶ月前には始めておくと余裕があります。

栄養士の前に取っておくとよい資格はありますか?

同じ物差しで見て、栄養士(約2,000時間)よりひとつ手前にあるのが柔道整復師(約2,000時間・医療・福祉)です。

分野は違いますが、学習の進め方そのものに慣れる目的では使えます。まず2,000時間規模で一度合格を経験しておくと、2,000時間の計画が立てやすくなります。

栄養士は何ヶ月くらいで取れますか?

標準的な学習期間は2〜4年(養成施設)、必要な学習時間は約2,000時間です。

1日あたりの学習時間 かかる日数 おおよその期間
1時間 2,000日 約67ヶ月
2時間 1,000日 約33ヶ月
3時間 667日 約22ヶ月

試験は—のため、日程から逆算して開始時期を決めてください。受験機会が複数あるため、仕上がり具合を見て回を選べます。

標準学習時間で見た栄養士の位置

標準学習時間が分かっている295資格を小さい順に並べると、栄養士(約2,000時間)は下から281番目、全体の95%の位置にあります。中央値は約200時間、いちばん小さいものが約6時間、いちばん大きいものが約3,500時間です。

水準 標準学習時間 該当
もっとも小さい 約6時間 食品衛生責任者
下から4分の1 約80時間
中央値 約200時間
上から4分の1 約500時間
栄養士 約2,000時間 全体の95%の位置
もっとも大きい 約3,500時間 公認会計士

上位4分の1に入ります。この帯は1年以上を見込む帯です。受験そのものより、学習を継続する仕組みづくりのほうが難所になります。

標準学習時間がすぐ隣にあるのは柔道整復師(約2,000時間)と不動産鑑定士(約2,500時間)です。迷ったときはこの2つと並べると差が見えます。

栄養士を決める前に確認すること

あとから「聞いていない」となりやすい点を5つ並べました。上から順に確認してください。

確認すること 見るポイント
受験資格 栄養士は国家資格です。学歴・実務経験の要件がないかを、実施団体の受験案内で必ず確認してください。要件を満たすまでに年単位でかかることがあります。
独学か講座か 栄養士は独学だけでは対策しにくい部分があります。講座が限られるため、教材の入手経路を先に確認してください。
受験地 試験地が限られる資格では、移動と宿泊の費用が上乗せになります。会場は実施団体の公表内容で確認してください。
試験日程と申込期限 試験は—です。申込はおおむね試験の2〜3ヶ月前に締め切られます。複数回ある場合も、回ごとに締め切りが異なります。
学習時間を確保できるか 約2,000時間が必要です。1日2時間なら1000日。週あたり何時間出せるかを先に決めてください。

つまずきやすいところと、その避け方

テキストを一周してから過去問に入る

範囲を全部覚えてから問題に移ろうとすると、最初のほうを忘れた状態で終盤に着きます。約2,000時間の学習では、後半ほど前半の記憶が薄れます。

避け方:1章ごとにその章の過去問を解いてください。問われ方を早く知るほど、覚える範囲を絞れます。

受験資格を確認しないまま学習を始める

学歴や実務経験の要件があると、学習が仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位でかかる資格もあります。

避け方:学習を始める前に実施団体の受験案内を読み、要件を満たしているかを確認してください。

教材を増やしすぎる

不安から複数の教材に手を出すと、どれも中途半端になります。範囲は同じでも構成が違うため、切り替えのたびに時間を失います。

避け方:メイン教材を1冊に決め、足りない部分だけ別で補ってください。過去問だけは複数年分そろえます。

このページに出てくる用語

用語 意味
合格率 受験者のうち合格した人の割合。年度ごとに上下するため、複数年の平均で見るのが確実。
通信講座 教材と添削・質問対応がセットになった学習サービス。学習順序が決まっている点が独学との違い。
受験資格 受験するために必要な学歴・実務経験・年齢などの条件。ないものは誰でも受験できる。

食・栄養の14資格を1枚の表で見る

栄養士を含む食・栄養の全14資格を、難易度・合格率・学習時間・種別・独学で並べました。標準学習時間の小さい順です。横並びにすると、栄養士がどのあたりに位置するのかが一目で分かります。

難易度 合格率 学習時間 種別 独学
食品衛生責任者 ほぼ全員 6時間 公的 不可
唎酒師 やや易 非公表 40時間 民間 不可
フードコーディネーター3級 80〜90% 60時間 民間
野菜ソムリエ やや易 85%前後 70時間 民間 不可
惣菜管理士3級 80〜90% 80時間 民間 不可
食生活アドバイザー やや易 2級40%/3級65% 100時間 民間
調理師 やや易 60〜70% 150時間 国家
製菓衛生師 やや易 70〜80% 150時間 国家
菓子製造技能士2級 50〜60% 200時間 国家 不可
パン製造技能士2級 50〜60% 200時間 国家 不可
ソムリエ(J.S.A.) 25〜40% 400時間 民間
ワインエキスパート 30〜45% 400時間 民間
管理栄養士 やや難 55〜65% 500時間 国家
栄養士 2,000時間 国家 不可

この表の読み方は2つあります。ひとつは縦に見ること。同じ列で上下を比べると、その項目がどれだけ振れるのかが分かります。もうひとつは横に見ること。栄養士の行だけを追うと、ある項目では上位でも別の項目では下位、という組み合わせが見えます。ひとつの数字だけで決めると、この組み合わせを見落とします。

数字で見た栄養士の位置

標準学習時間が分かっている295資格を並べて、栄養士がどこにあるのかを細かく出しました。順位だけでは「どれくらい離れているのか」が分かりません。散らばりまで見ると、その差が大きいのか小さいのかが判断できます。

見るもの 意味
栄養士の標準学習時間 約2,000時間 比べる基準になる数字
全体の平均 約435時間 極端な値に引っ張られる
全体の中央値 約200時間 実感に近いのはこちら
下から4分の1 約80時間 これ以下なら軽い部類
上から4分の1 約500時間 これ以上なら重い部類
上位1割の入口 約1,000時間 ここから先は例外的
散らばり(標準偏差) 約627時間 平均からどれだけ離れるのが普通か

栄養士は下から285番目(全体の95%)です。平均との差は約1,565時間で、散らばり1つ分を超えています(+2.50)。この水準は全体から見て極端です。同じ感覚で他と比べると判断を誤ります。

平均と中央値の差にも意味があります。ここでは平均約435時間に対して中央値約200時間で、平均のほうが高く出ています。一部の大きな値に引っ張られているので、平均を目安にすると実際より高く見積もることになります。

栄養士と水準が近い資格

分類をまたいで、標準学習時間が栄養士(約2,000時間)に近い資格を集めました。同じ分類のなかで比べるだけでは、その水準が全体のどのあたりなのかが見えません。違う分類の同じ水準を並べると、感覚がつかめます。

資格 分類 標準学習時間 特徴
診療放射線技師 医療・福祉 約2,000時間 業務独占。医療機器を扱う。
臨床検査技師 医療・福祉 約2,000時間 業務独占。病院・検査センターで働く。
臨床工学技士 医療・福祉 約2,000時間 透析・手術室・ICUで働く。
柔道整復師 医療・福祉 約2,000時間 業務独占。接骨院を開業できる。
視能訓練士 医療・福祉 約1,800時間 眼科で働く。
義肢装具士 医療・福祉 約1,800時間 製作と医療の両方を扱う。

同じ水準でも、分類が違えば中身は別物です。診療放射線技師と栄養士は数字の上では近くても、医療・福祉と食・栄養では前提が違います。数字が近いことは「置き換えられる」という意味ではありません。何を得るためにその数字を払うのかで判断してください。

栄養士より軽いもの・重いもの

栄養士を真ん中に置いて、標準学習時間が前後にある資格を並べました。いまの候補が重すぎると感じたら左の表へ、物足りなければ右の表へ移る、という探し方ができます。

栄養士より軽い5資格

資格 分類 標準学習時間 栄養士との差
柔道整復師 医療・福祉 約2,000時間 同じ
臨床工学技士 医療・福祉 約2,000時間 同じ
臨床検査技師 医療・福祉 約2,000時間 同じ
診療放射線技師 医療・福祉 約2,000時間 同じ
歯科技工士 医療・福祉 約1,800時間 −200時間

栄養士より重い5資格

資格 分類 標準学習時間 栄養士との差
不動産鑑定士 不動産 約2,500時間 +500時間
電験一種 技術・設備 約2,500時間 +500時間
小学校教諭一種免許 教育・保育 約2,500時間 +500時間
税理士 会計 約3,000時間 +1,000時間
司法書士 法律・労務 約3,000時間 +1,000時間

ひとつ隣に動かすと、標準学習時間は下側で同じ、上側で+500時間動きます。段階的に見ると、いまの選択がどれだけ思い切ったものなのかが分かります。

分類ごとの水準と、食・栄養の位置

このサイトで扱っている19分類を、標準学習時間の中央値で並べました。栄養士が属する食・栄養は12番目です。まずどの分類を見るべきかを決めると、そのあとの比較が短くて済みます。

分類 資格数 いちばん低い 中央 いちばん高い
法律・労務 8 約100時間 約3,000時間 約3,000時間
医療・福祉 37 約20時間 約700時間 約3,000時間
心理 9 約60時間 約600時間 約1,000時間
教育・保育 9 約24時間 約500時間 約2,500時間
住宅・建築 19 約100時間 約400時間 約1,200時間
不動産 10 約40時間 約300時間 約2,500時間
人材 4 約100時間 約300時間 約500時間
美容 11 約40時間 約200時間 約900時間
語学 20 約80時間 約200時間 約1,000時間
金融 16 約20時間 約150時間 約1,000時間
経営 8 約60時間 約150時間 約1,000時間
食・栄養 14 約6時間 約150時間 約2,000時間
IT・Web 33 約40時間 約150時間 約800時間
ビジネス 16 約40時間 約150時間 約500時間
会計 19 約30時間 約120時間 約3,500時間
ペット 7 約60時間 約100時間 約200時間
労務・安全 8 約60時間 約100時間 約500時間
技術・設備 35 約14時間 約100時間 約2,500時間
運輸 14 約16時間 約60時間 約400時間

分類ごとに水準が違うのは、分野ごとに、覚える範囲の広さと、資格がないとできない業務があるかどうかが違うためです。分類をまたいで数字だけを比べても意味がありません。同じ分類のなかで比べたうえで、分類そのものを選び直せるかどうかを考えてください。

栄養士のデータを一項目ずつ読む

ページの先頭に出している基本情報を、一項目ずつ何を意味するのかまで書き下しました。表だけを見て分かった気になると、判断の材料を取り違えます。

難易度:普

このサイトでは標準学習時間と合格率をもとに6段階で分けています。「普」は、同じ分野のなかでどのあたりかを示す目安です。絶対的な難しさではありません。

合格率:—

この資格は合否ではなく別の形で評価されるため、合格率という数字が公表されていません。難易度は学習時間と出題範囲で判断してください。

標準学習時間:約2,000時間

1日2時間なら1000日、1日1時間なら2000日です。この数字は「ゼロから始めて合格水準に届くまで」の目安で、関連する知識があれば短くなります。

学習期間:2〜4年(養成施設)

標準学習時間を無理のないペースで割ったときの期間です。2〜4年(養成施設)という数字は、週にどれだけ時間を出せるかで前後します。試験日から逆算して開始時期を決めてください。

試験:—

受験機会が複数あります。仕上がり具合を見てから受験回を選べるので、1回目を経験として使う進め方もできます。

種別:国家

法令にもとづく資格です。合格後に名簿への登録を求められるものがあり、登録料や年会費が別にかかることがあります。

独学の可否:不可

実技や実習、指定の講習が要件に含まれるため、独学だけでは完結しません。対応する講座や養成課程を先に調べてください。

講座の有無:限られる

講座が限られます。教材の入手経路を先に確認してください。

食・栄養のほかの資格を短く見る

栄養士と同じ食・栄養にある資格を、標準学習時間の順にひとつずつ。栄養士が合わないと感じたときに、次にどれを見ればよいかの当たりがつきます。

食品衛生責任者(約6時間)

飲食店には設置義務がある。講習1日で取れる。

栄養士との差:標準学習時間で−1,994時間。

唎酒師(約40時間)

日本酒の提供に関する民間資格。認定講座とセットで受験する形が中心。飲食と小売で使われる。

栄養士との差:標準学習時間で−1,960時間。

フードコーディネーター3級(約60時間)

メニュー開発や販促で使う。

栄養士との差:標準学習時間で−1,940時間。

野菜ソムリエ(約70時間)

講座受講が必須。食のPRや飲食開業と組み合わせて使われることが多い。

栄養士との差:標準学習時間で−1,930時間。

惣菜管理士3級(約80時間)

食品メーカーで取られる。

栄養士との差:標準学習時間で−1,920時間。

食生活アドバイザー(約100時間)

食の幅広い知識を横断的に問う。飲食・小売の接客現場で活かしやすい。

栄養士との差:標準学習時間で−1,900時間。

調理師(約150時間)

実務経験が受験要件。独立開業を見据えた基礎資格として取得されることが多い。

栄養士との差:標準学習時間で−1,850時間。

製菓衛生師(約150時間)

都道府県ごとに実施。菓子製造業の開業で信用につながる。

栄養士との差:標準学習時間で−1,850時間。

菓子製造技能士2級(約200時間)

技能士を名乗れる。

栄養士との差:標準学習時間で−1,800時間。

パン製造技能士2級(約200時間)

技能士を名乗れる。

栄養士との差:標準学習時間で−1,800時間。

ソムリエ(J.S.A.)(約400時間)

飲食業での実務経験が要件。

栄養士との差:標準学習時間で−1,600時間。

ワインエキスパート(約400時間)

実務経験がなくても受けられる。

栄養士との差:標準学習時間で−1,600時間。

このページの数字の出どころと、確かめ方

このページに出している数字は、297資格を19分類に整理したデータベースから引いています。栄養士だけを個別に調べて書いたものではなく、全297資格を同じ項目立てで揃えたうえで、そのなかの1件として出しています。だから順位も平均も、その場で計算した値になります。

この記事の数字 性質 確かめ方
栄養士の標準学習時間 公表値や一般に知られている水準の目安 実施団体が公表している受験案内と試験結果で確認できます
順位・中央値・四分位 このサイトのデータベース内での計算値 同じ分類のページを開くと、同じ母集団で計算した数字が出ます
比較表の他の資格 同じ形式で揃えた同一データベースの値 各資格の個別ページで、より詳しい内訳を確認できます
制度・要件の説明 公表されている制度の内容を整理したもの 受験資格・免除・登録の要件は、実施団体の公式発表が一次情報です

数字を扱うときに気をつけているのは3点です。①幅で示すこと。ひとつの値に丸めると、条件によって動く部分が見えなくなります。②平均と中央値を分けて出すこと。極端な値があるときは、平均だけを見ると実態からずれます。③単位と母集団をそろえること。単位の違うものを混ぜて順位をつけても意味がありません。

それでも、ここに書いてあるのは判断の材料であって、結論ではありません。実際の条件は時期と相手によって変わります。決める前に、必ず一次情報にあたってください。

栄養士にするかどうかの分かれ目

ここまでの数字を踏まえて、判断が分かれる点を3つに絞りました。どれかひとつでも「いいえ」なら、いったん止まって別の選択肢を見たほうが早いところです。

約2,000時間を出せるか

1日2時間なら1000日、1日1時間なら2000日です。平日1時間+土日3時間ずつなら週11時間で、約182週間かかります。まず週に何時間出せるかを決めてください。

「いいえ」なら:同じ食・栄養のなかでより軽い資格から入るか、受験回を1つ後ろにずらして学習期間を延ばしてください。時間が足りないまま突っ込むと、直前期の負荷だけが跳ね上がります。

受験資格を満たしているか

栄養士は国家資格です。学歴・実務経験の要件があると、学習が仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位かかる資格もあります。

「いいえ」なら:実施団体の受験案内を先に読み、要件を満たすまでに何年かかるかを計算してください。その年数を織り込めないなら、要件のない資格に切り替える判断になります。

試験日から逆算できているか

試験は—です。受験機会が複数あるので、回ごとの締め切りを確認してください。

「いいえ」なら:先に受験日を決めて、そこから約2,000時間を割り付け直してください。開始時期が決まれば、いま始めるべきかどうかも決まります。

栄養士について、さらに調べられていること

上で取り上げなかった質問のうち、検索されている数が多いものを5件足しました。

働きながら栄養士を目指せますか?

約2,000時間を平日1時間+土日3時間ずつで積むと、週11時間で約182週間(42ヶ月)です。標準期間の2〜4年(養成施設)とおおむね一致します。

学習量が大きいため、繁忙期をまたぐ前提で計画を立ててください。週あたりの時間を確保できない月が続くと、直前期の負荷が跳ね上がります。試験は—です。

40代・50代から栄養士を目指すのは遅いですか?

栄養士に年齢の制限はありません。判断材料になるのは、学習に必要な約2,000時間を確保できるかどうかです。1日1.5時間なら1334日、およそ44ヶ月かかります。

栄養士は学習時間が上位5%に入る重い部類です。時間を確保しにくい状況なら、同じ食・栄養分野でより軽い資格から入る進め方もあります。

栄養士は国家資格ですか?

栄養士は国家です。国家資格は法令にもとづいて実施され、合格後に登録を求められるものもあります。

区分は評価のされ方に影響します。求人票で名称が指定されることがあります。試験ではなく卒業で取得する。管理栄養士の前段階。

栄養士を取れば仕事に困らなくなりますか?

資格そのものが仕事を保証するわけではありません。栄養士について言えるのは、試験ではなく卒業で取得する。管理栄養士の前段階。という点です。

判断材料として見るべきは、①その資格がないとできない業務があるか(業務独占)、②求人票で名称が指定されているか、③実務経験と組み合わせて評価されるか、の3点です。栄養士は国家のため、①②に当てはまる場面があります。

食・栄養の資格ではどれがいちばん難しいですか?

食・栄養に分類している14資格を標準学習時間の順に並べると、いちばん軽いのが食品衛生責任者(約6時間)、いちばん重いのが栄養士(約2,000時間)です。

資格 学習時間 合格率 難易度
食品衛生責任者 6時間 ほぼ全員
唎酒師 40時間 非公表 やや易
フードコーディネーター3級 60時間 80〜90%
野菜ソムリエ 70時間 85%前後 やや易
惣菜管理士3級 80時間 80〜90%
食生活アドバイザー 100時間 2級40%/3級65% やや易
調理師 150時間 60〜70% やや易
製菓衛生師 150時間 70〜80% やや易
菓子製造技能士2級 200時間 50〜60%
パン製造技能士2級 200時間 50〜60%
ソムリエ(J.S.A.) 400時間 25〜40%
ワインエキスパート 400時間 30〜45%
管理栄養士 500時間 55〜65% やや難
栄養士 2,000時間

栄養士はこのなかで14番目です。学習時間と合格率は必ずしも一致しません。時間が短くても合格率が低い試験は、範囲は狭いが問われ方が厳しいということです。

このページの用語を、もう一歩詳しく

本文に出てくる言葉のうち、意味を取り違えると判断そのものが変わるものを選んで、定義だけでなく「なぜそれが問題になるのか」まで書きました。

受験資格

受験するために必要な学歴・実務経験・年齢などの条件。ないものは誰でも受験できる。

ここを確認せずに学習を始めると、仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位かかるものがあります。

実務経験

定められた業務に一定期間従事した経歴。受験資格や登録要件として求められることがある。

栄養士の記事では、この言葉の意味によって「何を確認すべきか」が変わります。定義だけでなく、自分の場合に当てはまるかどうかまで確認してください。

通信講座

教材と添削・質問対応がセットになった学習サービス。学習順序が決まっている点が独学との違い。

栄養士の記事では、この言葉の意味によって「何を確認すべきか」が変わります。定義だけでなく、自分の場合に当てはまるかどうかまで確認してください。

※ 合格率・試験日程・受験資格は変更されることがあります。受験の際は必ず試験実施団体の公式情報をご確認ください。

栄養士は、どうやって取るのがいいか

同じ資格でも、独学・通信講座・通学のどれを選ぶかで、かかる期間も費用も変わります。栄養士は実務・学校が要るに分類しています。判断の材料は、標準の勉強時間が約2000時間であること、合格率が—であること、受験資格に条件があります(養成施設の卒業)、の3つです。

取り方 向いている人 つまずきやすいところ
独学 自分で計画を立てて続けられる人。費用を最小限にしたい人 分からないところで止まったとき、聞ける相手がいない
通信講座 働きながら、決まった順序で進めたい人 教材が届いても手を付けないまま終わることがある
通学 強制力がほしい人。実技や実習の練習が要る資格 通う時間が固定される。費用はいちばん高い

栄養士の場合は、学校での履修か実務経験が受験の条件です。まず要件を満たすところから逆算してください。

費用はここには書いていません。講座ごとに幅があり、割引の有無や教材の範囲で総額が変わるためです。実際の金額は、各社の資料請求か公式ページでご確認ください。

栄養士の講座を比べる

通信講座は、教材の範囲・添削の回数・質問できる期間が会社によって違います。同じ資格でも総額が変わるので、2〜3社の資料を並べてから決めてください。

まず栄養士のデータを確認する

栄養士を取ったあと、どう使うか

資格は取ることが目的ではないので、取ったあとに何につながるかを先に見ておいてください。栄養士は、掲載データのうえでは次の使い方に向いています。

  • 資格手当を狙う:法令上の位置づけがあるので、資格手当や報奨金の対象になっている職場があります。就業規則を確認してください。
  • いまの職場で使う:国家・公的の資格なので、社内の評価や担当替えの根拠として通りやすい種類です。

法令上の位置づけは名称独占です。資格がなくても業務そのものはできますが、名乗ることはできません。信頼の裏づけとして使う種類です。

栄養士について、ほかに読めること

同じ分野の資格は食・栄養の一覧で横並びに見られます。目的や勉強時間から絞りたい場合はトップの診断へ。