准看護師になるには?受験資格・学習ルート・期間を解説

准看護師になるには何が必要か。受験資格・学習ルート・かかる期間を順を追って整理しました。

全体の流れ

准看護師を目指す場合、まず養成所の卒業という受験資格を満たす必要があります。ここが最初の関門で、人によっては学習そのものより時間がかかります。

試験は年1回(都道府県)実施されます。学習期間の目安が2年(養成所)なので、直近の試験日から逆算して開始時期を決めるのが現実的です。

基本データ

資格の種類 公的
難易度
合格率 95%前後
標準学習時間 約1,500時間
学習期間の目安 2年(養成所)
試験の実施 年1回(都道府県)
受験資格 養成所の卒業
独学 不可(講座・養成課程が必要)
通信講座 なし

学習ルートの選び方

准看護師は独学だけで到達するのが難しい資格です。養成所の卒業が前提となるため、まずそのルートに乗ることが最初のステップになります。

通信講座での対応は一般的ではありません。養成所の卒業のルートに沿って進めることになります。

学習時間の見積もり

必要な学習時間は約1,500時間が目安です。1日2時間なら約25ヶ月、1日3時間でも約17ヶ月かかります。仕事と両立するなら年単位の計画が現実的です。

受験のタイミングをどう決めるか

准看護師は年1回(都道府県)のみの実施です。ここで落とすと次は1年後になるため、受験年度を決めたら逆算した計画が必須になります。学習期間の目安が2年(養成所)なので、試験日の2年(養成所)前が学習開始のデッドラインです。

費用の見積もり

准看護師は独学で完結しないため、養成所の卒業にかかる費用が総コストの中心になります。受験料よりも、この要件を満たすための費用と期間の見積もりを先に立ててください。

資格取得後にできること

医師・看護師の指示による看護。都道府県知事の免許。看護師への進学ルートがある。

医療・福祉分野のなかでは、学習時間で見て37資格中25番目の位置づけです。同分野でより軽いところから入るなら同行援護従業者養成研修(約20時間)という選択肢もあります。

取得までにかかる費用

准看護師の取得にかかる費用は、受験料だけではありません。実際に必要になる項目を整理します。

項目 目安 補足
受験料 数千円〜数万円 実施団体の公表額を確認してください
テキスト・問題集 3,000〜15,000円 独学の場合は必須。改訂版が出ていないか確認を
登録・免許の申請 資格による 合格後に別途必要になるものがあります
更新・講習 資格による 更新制の資格は継続的に費用がかかります

厚生労働省の教育訓練給付制度の対象講座であれば、受講費用の一部(20〜70%)が支給されます。雇用保険の加入期間などの要件があるため、ハローワークで確認してください。

取得後にどう活かすか

准看護師が活かせる主な職場は病院・クリニック・介護施設・調剤薬局です。高齢化にともなって需要が安定している分野です。実務未経験からの就業例が多く、パート・時短の求人も豊富です。

医師・看護師の指示による看護

資格は応募の入口を広げるものであって、それだけで採用が決まるわけではありません。准看護師を取ったうえで、実務でどう使うつもりかを説明できると評価につながります。

よくある質問

准看護師の合格率はどのくらいですか?

95%前後です。ただし受験資格の有無によって受験者層が変わるため、合格率の数字だけで難易度を比較することはできません。

准看護師は独学でも合格できますか?

独学だけでは受験できません。養成所の卒業が受験の前提になります。

准看護師の試験はいつ実施されますか?

年1回(都道府県)です。機会が限られるため、受験年度を決めたうえで逆算した計画が必要です。

医療・福祉の関連資格

准看護師について実際によく調べられていること

検索されている質問のうち、准看護師に関係するものを6件取り上げて、このページのデータで答えます。

准看護師は何ヶ月くらいで取れますか?

標準的な学習期間は2年(養成所)、必要な学習時間は約1,500時間です。

1日あたりの学習時間 かかる日数 おおよその期間
1時間 1,500日 約50ヶ月
2時間 750日 約25ヶ月
3時間 500日 約17ヶ月

試験は年1回(都道府県)のため、日程から逆算して開始時期を決めてください。受験機会が年に一度なので、間に合わないと次は1年後になります。余裕をもった計画が要ります。

40代・50代から准看護師を目指すのは遅いですか?

准看護師に年齢の制限はありません。判断材料になるのは、学習に必要な約1,500時間を確保できるかどうかです。1日1.5時間なら1000日、およそ33ヶ月かかります。

准看護師は学習時間が上位8%に入る重い部類です。時間を確保しにくい状況なら、同じ医療・福祉分野でより軽い資格から入る進め方もあります。

准看護師の試験は年に何回ありますか?

准看護師の試験は年1回(都道府県)です。年に一度しかないため、申込期限を逃すと次は翌年になります。願書の受付期間はおおむね試験の2〜3ヶ月前です。

学習に必要なのは約1,500時間です。試験日から逆算し、1日10時間のペースなら5ヶ月前には始めておくと余裕があります。

准看護師の前に取っておくとよい資格はありますか?

同じ物差しで見て、准看護師(約1,500時間)よりひとつ手前にあるのが電験二種(約1,500時間・技術・設備)です。

分野は違いますが、学習の進め方そのものに慣れる目的では使えます。まず1,500時間規模で一度合格を経験しておくと、1,500時間の計画が立てやすくなります。

准看護師は履歴書に書けますか?

書けます。准看護師は公的の資格です。公的資格は実施団体が明確なので、正式名称と取得年月を記載してください。

書くときは取得年月と正式名称をそろえます。取得前の段階なら「准看護師 年1回(都道府県)受験予定」と書く方法もあります。応募先の業務と関係が薄い資格を並べすぎると焦点がぼやけるため、関係するものから順に並べてください。

准看護師は国家資格ですか?

准看護師は公的です。公的資格は省庁や自治体が後援し、実施は民間団体が行います。国家資格ではありませんが、基準は公的に定められています。

区分は評価のされ方に影響します。求人票では区分より、実際に何ができるかで見られることが多い部類です。都道府県知事の免許。看護師への進学ルートがある。

准看護師を決める前に確認すること

あとから「聞いていない」となりやすい点を5つ並べました。上から順に確認してください。

確認すること 見るポイント
試験日程と申込期限 試験は年1回(都道府県)です。申込はおおむね試験の2〜3ヶ月前に締め切られます。逃すと次は1年後です。
合格後に登録が必要か 民間・公的資格でも、認定証の発行や更新に費用がかかることがあります。更新の有無を確認してください。
独学か講座か 准看護師は独学だけでは対策しにくい部分があります。講座が限られるため、教材の入手経路を先に確認してください。
科目合格の持ち越し 複数科目の試験では、合格科目を持ち越せる制度があることがあります。あれば複数年に分ける計画が組めます。都道府県知事の免許。看護師への進学ルートがある。
受験地 試験地が限られる資格では、移動と宿泊の費用が上乗せになります。実施が都道府県単位のため、居住地によって日程や会場が異なります。

つまずきやすいところと、その避け方

教材を増やしすぎる

不安から複数の教材に手を出すと、どれも中途半端になります。範囲は同じでも構成が違うため、切り替えのたびに時間を失います。

避け方:メイン教材を1冊に決め、足りない部分だけ別で補ってください。過去問だけは複数年分そろえます。

合格率だけで難易度を判断する

合格率は受験者層で変わります。受験資格が厳しい試験は、準備した人だけが受けるため合格率が高く出ます。逆に誰でも受けられる試験は低く出ます。

避け方:合格率(95%前後)と標準学習時間(約1,500時間)の両方で見てください。准看護師の難易度は「難」に分類しています。

受験資格を確認しないまま学習を始める

学歴や実務経験の要件があると、学習が仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位でかかる資格もあります。

避け方:学習を始める前に実施団体の受験案内を読み、要件を満たしているかを確認してください。

このページに出てくる用語

用語 意味
受験資格 受験するために必要な学歴・実務経験・年齢などの条件。ないものは誰でも受験できる。
登録 試験合格後に名簿へ登録して初めて資格者として活動できる仕組み。登録料が別途かかる。
通信講座 教材と添削・質問対応がセットになった学習サービス。学習順序が決まっている点が独学との違い。

医療・福祉の37資格を1枚の表で見る

准看護師を含む医療・福祉の全37資格を、難易度・合格率・学習時間・種別・独学で並べました。標準学習時間の小さい順です。横並びにすると、准看護師がどのあたりに位置するのかが一目で分かります。

難易度 合格率 学習時間 種別 独学
同行援護従業者養成研修 ほぼ全員 20時間 公的 不可
福祉用具専門相談員 ほぼ全員 50時間 公的 不可
喀痰吸引等研修 ほぼ全員 50時間 公的 不可
調剤薬局事務 80〜90% 60時間 民間
歯科助手 80〜90% 60時間 民間
医療秘書技能検定 やや易 2級50〜60% 100時間 民間
介護職員初任者研修 ほぼ全員 130時間 公的 不可
医療事務 やや易 50〜60% 200時間 民間(複数団体)
医療情報技師 30〜40% 200時間 民間
介護福祉士 普通 70〜80% 250時間 国家
ケアマネジャー やや難 10〜20% 300時間 公的
愛玩動物看護師 普通 80〜90% 300時間 国家 不可
登録販売者 普通 40〜50% 400時間 公的
精神保健福祉士 やや難 60〜70% 400時間 国家
介護福祉士実務者研修 ほぼ全員 450時間 公的 不可
社会福祉士 やや難 30〜45% 500時間 国家
保健師 95%前後 600時間 国家 不可
診療情報管理士 50〜60% 600時間 民間 不可
助産師 95%前後 700時間 国家 不可
歯科衛生士 普通 90〜95% 900時間 国家 不可
言語聴覚士 やや難 65〜70% 1,000時間 国家 不可
理学療法士 やや難 85〜90% 1,000時間 国家 不可
作業療法士 やや難 80〜88% 1,000時間 国家 不可
看護師 やや難 87〜92% 1,200時間 国家 不可
准看護師 95%前後 1,500時間 公的 不可
救急救命士 85〜90% 1,500時間 国家 不可
視能訓練士 90%前後 1,800時間 国家 不可
義肢装具士 85〜90% 1,800時間 国家 不可
はり師 70〜75% 1,800時間 国家 不可
きゅう師 70〜75% 1,800時間 国家 不可
あん摩マッサージ指圧師 80〜85% 1,800時間 国家 不可
歯科技工士 90%前後 1,800時間 国家 不可
診療放射線技師 75〜85% 2,000時間 国家 不可
臨床検査技師 70〜80% 2,000時間 国家 不可
臨床工学技士 80〜85% 2,000時間 国家 不可
柔道整復師 65〜75% 2,000時間 国家 不可
薬剤師 68〜72% 3,000時間 国家 不可

この表の読み方は2つあります。ひとつは縦に見ること。同じ列で上下を比べると、その項目がどれだけ振れるのかが分かります。もうひとつは横に見ること。准看護師の行だけを追うと、ある項目では上位でも別の項目では下位、という組み合わせが見えます。ひとつの数字だけで決めると、この組み合わせを見落とします。

准看護師のデータを一項目ずつ読む

ページの先頭に出している基本情報を、一項目ずつ何を意味するのかまで書き下しました。表だけを見て分かった気になると、判断の材料を取り違えます。

難易度:難

このサイトでは標準学習時間と合格率をもとに6段階で分けています。「難」は、同じ分野のなかでどのあたりかを示す目安です。絶対的な難しさではありません。

合格率:95%前後

合格率は受験者層で動きます。受験資格が厳しい試験は準備した人だけが受けるため高く出て、誰でも受けられる試験は低く出ます。年度ごとの上下も大きいので、1年分の数字で判断しないでください。

標準学習時間:約1,500時間

1日2時間なら750日、1日1時間なら1500日です。この数字は「ゼロから始めて合格水準に届くまで」の目安で、関連する知識があれば短くなります。

学習期間:2年(養成所)

標準学習時間を無理のないペースで割ったときの期間です。2年(養成所)という数字は、週にどれだけ時間を出せるかで前後します。試験日から逆算して開始時期を決めてください。

試験:年1回(都道府県)

年に一度しかありません。申込期限を逃すと次は1年後です。願書の受付はおおむね試験の2〜3ヶ月前に締め切られます。

種別:公的

省庁や自治体が後援し、実施は民間団体が行います。国家資格ではありませんが基準は公的に定められています。

独学の可否:不可

実技や実習、指定の講習が要件に含まれるため、独学だけでは完結しません。対応する講座や養成課程を先に調べてください。

講座の有無:限られる

講座が限られます。教材の入手経路を先に確認してください。

医療・福祉のほかの資格を短く見る

准看護師と同じ医療・福祉にある資格を、標準学習時間の順にひとつずつ。准看護師が合わないと感じたときに、次にどれを見ればよいかの当たりがつきます。

同行援護従業者養成研修(約20時間)

同行援護のサービス提供に必要。

准看護師との差:標準学習時間で−1,480時間。

福祉用具専門相談員(約50時間)

福祉用具貸与事業所に2名以上の配置義務がある。

准看護師との差:標準学習時間で−1,450時間。

喀痰吸引等研修(約50時間)

介護施設で医療的ケアを行うために必要。

准看護師との差:標準学習時間で−1,450時間。

調剤薬局事務(約60時間)

通信講座と認定がセットのものが主流。医療事務との併願が一般的。

准看護師との差:標準学習時間で−1,440時間。

歯科助手(約60時間)

無資格でも就業できるが、認定があると未経験からの採用で優遇されやすい。

准看護師との差:標準学習時間で−1,440時間。

医療秘書技能検定(約100時間)

医療知識と秘書技能を横断して問う。医療事務より事務スキル寄り。

准看護師との差:標準学習時間で−1,400時間。

介護職員初任者研修(約130時間)

旧ホームヘルパー2級。介護の入口。

准看護師との差:標準学習時間で−1,370時間。

医療事務(約200時間)

資格の種類が複数あり、目的で選び分ける必要がある。就職市場が広く、ブランクからの復職にも使われる。

准看護師との差:標準学習時間で−1,300時間。

医療情報技師(約200時間)

医療とITの両方を扱う。

准看護師との差:標準学習時間で−1,300時間。

介護福祉士(約250時間)

介護職の現場からのキャリアアップ資格として定番。資格手当がつく事業所が多い。

准看護師との差:標準学習時間で−1,250時間。

ケアマネジャー(約300時間)

合格率が年によって大きく振れる。受験要件が厳しいぶん有資格者の価値が高い。

准看護師との差:標準学習時間で−1,200時間。

愛玩動物看護師(約300時間)

2023年に始まった国家資格。養成所または大学での指定科目の履修が受験の前提。

准看護師との差:標準学習時間で−1,200時間。

このページの数字の出どころと、確かめ方

このページに出している数字は、297資格を19分類に整理したデータベースから引いています。准看護師だけを個別に調べて書いたものではなく、全297資格を同じ項目立てで揃えたうえで、そのなかの1件として出しています。だから順位も平均も、その場で計算した値になります。

この記事の数字 性質 確かめ方
准看護師の標準学習時間 公表値や一般に知られている水準の目安 実施団体が公表している受験案内と試験結果で確認できます
順位・中央値・四分位 このサイトのデータベース内での計算値 同じ分類のページを開くと、同じ母集団で計算した数字が出ます
比較表の他の資格 同じ形式で揃えた同一データベースの値 各資格の個別ページで、より詳しい内訳を確認できます
制度・要件の説明 公表されている制度の内容を整理したもの 受験資格・免除・登録の要件は、実施団体の公式発表が一次情報です

数字を扱うときに気をつけているのは3点です。①幅で示すこと。ひとつの値に丸めると、条件によって動く部分が見えなくなります。②平均と中央値を分けて出すこと。極端な値があるときは、平均だけを見ると実態からずれます。③単位と母集団をそろえること。単位の違うものを混ぜて順位をつけても意味がありません。

それでも、ここに書いてあるのは判断の材料であって、結論ではありません。実際の条件は時期と相手によって変わります。決める前に、必ず一次情報にあたってください。

准看護師にするかどうかの分かれ目

ここまでの数字を踏まえて、判断が分かれる点を3つに絞りました。どれかひとつでも「いいえ」なら、いったん止まって別の選択肢を見たほうが早いところです。

約1,500時間を出せるか

1日2時間なら750日、1日1時間なら1500日です。平日1時間+土日3時間ずつなら週11時間で、約137週間かかります。まず週に何時間出せるかを決めてください。

「いいえ」なら:同じ医療・福祉のなかでより軽い資格から入るか、受験回を1つ後ろにずらして学習期間を延ばしてください。時間が足りないまま突っ込むと、直前期の負荷だけが跳ね上がります。

受験資格を満たしているか

准看護師は公的資格です。学歴・実務経験の要件があると、学習が仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位かかる資格もあります。

「いいえ」なら:実施団体の受験案内を先に読み、要件を満たすまでに何年かかるかを計算してください。その年数を織り込めないなら、要件のない資格に切り替える判断になります。

試験日から逆算できているか

試験は年1回(都道府県)です。年に一度しかないため、申込期限を逃すと次は1年後です。

「いいえ」なら:先に受験日を決めて、そこから約1,500時間を割り付け直してください。開始時期が決まれば、いま始めるべきかどうかも決まります。

准看護師について、さらに調べられていること

上で取り上げなかった質問のうち、検索されている数が多いものを5件足しました。

准看護師は独学で合格できますか?

准看護師は独学だけでは対策しにくい資格です。標準学習時間は約1,500時間、難易度は「難」に分類しています。合格率は95%前後。

実技や実習、あるいは指定の講習が要件に含まれるため、独学だけで完結しません。対応する講座や養成課程を先に調べてください。

働きながら准看護師を目指せますか?

約1,500時間を平日1時間+土日3時間ずつで積むと、週11時間で約137週間(32ヶ月)です。標準期間の2年(養成所)とおおむね一致します。

学習量が大きいため、繁忙期をまたぐ前提で計画を立ててください。週あたりの時間を確保できない月が続くと、直前期の負荷が跳ね上がります。試験は年1回(都道府県)です。

准看護師の合格率が95%前後なのはなぜですか?

准看護師の難易度は「難」、合格率は95%前後です。合格率が高い試験は、基準点に達した人が全員合格する絶対評価であることが多く、範囲どおりに学習すれば到達できる水準です。

都道府県知事の免許。看護師への進学ルートがある。なお合格率は年度ごとに上下します。1年分の数字ではなく、複数年の傾向で見てください。

准看護師を取れば仕事に困らなくなりますか?

資格そのものが仕事を保証するわけではありません。准看護師について言えるのは、都道府県知事の免許。看護師への進学ルートがある。という点です。

判断材料として見るべきは、①その資格がないとできない業務があるか(業務独占)、②求人票で名称が指定されているか、③実務経験と組み合わせて評価されるか、の3点です。准看護師は公的のため、①には当てはまりません。③の組み合わせで見られることが多い部類です。

医療・福祉の資格ではどれがいちばん難しいですか?

医療・福祉に分類している37資格を標準学習時間の順に並べると、いちばん軽いのが同行援護従業者養成研修(約20時間)、いちばん重いのが薬剤師(約3,000時間)です。

資格 学習時間 合格率 難易度
同行援護従業者養成研修 20時間 ほぼ全員
福祉用具専門相談員 50時間 ほぼ全員
喀痰吸引等研修 50時間 ほぼ全員
調剤薬局事務 60時間 80〜90%
歯科助手 60時間 80〜90%
医療秘書技能検定 100時間 2級50〜60% やや易
介護職員初任者研修 130時間 ほぼ全員
医療事務 200時間 50〜60% やや易
医療情報技師 200時間 30〜40%
介護福祉士 250時間 70〜80% 普通
ケアマネジャー 300時間 10〜20% やや難
愛玩動物看護師 300時間 80〜90% 普通
登録販売者 400時間 40〜50% 普通
精神保健福祉士 400時間 60〜70% やや難
介護福祉士実務者研修 450時間 ほぼ全員
社会福祉士 500時間 30〜45% やや難
保健師 600時間 95%前後
診療情報管理士 600時間 50〜60%
助産師 700時間 95%前後
歯科衛生士 900時間 90〜95% 普通
言語聴覚士 1,000時間 65〜70% やや難
理学療法士 1,000時間 85〜90% やや難
作業療法士 1,000時間 80〜88% やや難
看護師 1,200時間 87〜92% やや難
准看護師 1,500時間 95%前後
救急救命士 1,500時間 85〜90%
視能訓練士 1,800時間 90%前後
義肢装具士 1,800時間 85〜90%
はり師 1,800時間 70〜75%
きゅう師 1,800時間 70〜75%
あん摩マッサージ指圧師 1,800時間 80〜85%
歯科技工士 1,800時間 90%前後
診療放射線技師 2,000時間 75〜85%
臨床検査技師 2,000時間 70〜80%
臨床工学技士 2,000時間 80〜85%
柔道整復師 2,000時間 65〜75%
薬剤師 3,000時間 68〜72%

准看護師はこのなかで25番目です。学習時間と合格率は必ずしも一致しません。時間が短くても合格率が低い試験は、範囲は狭いが問われ方が厳しいということです。

このページの用語を、もう一歩詳しく

本文に出てくる言葉のうち、意味を取り違えると判断そのものが変わるものを選んで、定義だけでなく「なぜそれが問題になるのか」まで書きました。

独学

講座を使わず市販テキストなどで学習する方法。費用は抑えられるが進捗の管理は自分で行う。

准看護師の記事では、この言葉の意味によって「何を確認すべきか」が変わります。定義だけでなく、自分の場合に当てはまるかどうかまで確認してください。

合格率

受験者のうち合格した人の割合。年度ごとに上下するため、複数年の平均で見るのが確実。

受験者層で数字が動きます。誰でも受けられる試験は低く、要件が厳しい試験は高く出ます。

受験資格

受験するために必要な学歴・実務経験・年齢などの条件。ないものは誰でも受験できる。

ここを確認せずに学習を始めると、仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位かかるものがあります。

※ 受験資格や試験制度は改定されることがあります。最新の情報は試験実施団体の公式サイトでご確認ください。

准看護師は、どうやって取るのがいいか

同じ資格でも、独学・通信講座・通学のどれを選ぶかで、かかる期間も費用も変わります。准看護師は実務・学校が要るに分類しています。判断の材料は、標準の勉強時間が約1500時間であること、合格率が95%前後であること、受験資格に条件があります(養成所の卒業)、の3つです。

取り方 向いている人 つまずきやすいところ
独学 自分で計画を立てて続けられる人。費用を最小限にしたい人 分からないところで止まったとき、聞ける相手がいない
通信講座 働きながら、決まった順序で進めたい人 教材が届いても手を付けないまま終わることがある
通学 強制力がほしい人。実技や実習の練習が要る資格 通う時間が固定される。費用はいちばん高い

准看護師の場合は、学校での履修か実務経験が受験の条件です。まず要件を満たすところから逆算してください。

費用はここには書いていません。講座ごとに幅があり、割引の有無や教材の範囲で総額が変わるためです。実際の金額は、各社の資料請求か公式ページでご確認ください。

准看護師の講座を比べる

通信講座は、教材の範囲・添削の回数・質問できる期間が会社によって違います。同じ資格でも総額が変わるので、2〜3社の資料を並べてから決めてください。

まず准看護師のデータを確認する

准看護師を取ったあと、どう使うか

資格は取ることが目的ではないので、取ったあとに何につながるかを先に見ておいてください。准看護師は、掲載データのうえでは次の使い方に向いています。

  • 転職に使う:求人の応募条件に書かれていることがあります。実務未経験でも、応募できる求人の幅が変わります。
  • 資格手当を狙う:法令上の位置づけがあるので、資格手当や報奨金の対象になっている職場があります。就業規則を確認してください。
  • いまの職場で使う:国家・公的の資格なので、社内の評価や担当替えの根拠として通りやすい種類です。
  • 現場で手を動かす:現場仕事に直結します。実技の比重が高いので、手を動かす練習の時間を別に見ておいてください。

法令上の位置づけは業務独占です。この資格がないとできない業務があります。求人の要件になりやすい種類です。

准看護師を取ったあと、その仕事に就きたい場合

准看護師は業務独占なので、求人の応募条件に書かれていることがあります。取ってから探すより、どんな求人があるかを先に見ておくほうが、勉強の途中で目的を見失いにくくなります。医療・福祉の分野で、どの職種がこの資格を求めているかを確認してください。

医療・福祉の資格を一覧で見る

准看護師について、ほかに読めること

同じ分野の資格は医療・福祉の一覧で横並びに見られます。目的や勉強時間から絞りたい場合はトップの診断へ。