応用情報技術者の難易度と合格率を、試験の実施形態や必要な学習時間とあわせて整理しました。受験を検討している段階で、まず全体像を把握するための記事です。
応用情報技術者の基本データ
| 資格の種類 | 国家 |
|---|---|
| 難易度 | やや難 |
| 合格率 | 20〜25% |
| 標準学習時間 | 約400時間 |
| 学習期間の目安 | 8ヶ月 |
| 試験の実施 | 年2回 |
| 受験資格 | なし |
| 独学 | 可能 |
| 通信講座 | あり |
難易度をどう見るか
応用情報技術者はやや難に位置づけられます。学習範囲が広く、計画的な進行管理が必要になります。
合格率は20〜25%です。ただし合格率だけで難易度を判断するのは危険で、受験者層の性質を合わせて見る必要があります。受験資格に実務経験が課される試験は、そもそも受験者が絞り込まれているため合格率が高く出やすく、逆に誰でも受験できる試験は記念受験が混ざるぶん合格率が低く出ます。
午後の記述式で応用力が問われる。合格すると高度試験の一部が免除される。
必要な学習時間
一般的な目安は約400時間です。1日2時間なら約7ヶ月、1日3時間でも約5ヶ月かかります。仕事と両立するなら年単位の計画が現実的です。
学習期間の目安は8ヶ月とされています。試験は年2回実施のため、逆算して学習開始時期を決めることになります。
受験資格
応用情報技術者に受験資格の制限はなく、誰でも受験できます。学歴・実務経験を問われないため、思い立った時点で学習を始められるのが利点です。
同じ分野の資格と比べると
IT・Web分野の6資格を学習時間で並べると、応用情報技術者は6番目に位置します。もっとも軽いのはMOS(約40時間)、もっとも重いのは応用情報技術者(約400時間)です。同じ分野でもここまで幅があるため、まず自分が確保できる学習時間から逆算して候補を絞るのが現実的です。
受験のタイミング
応用情報技術者は年2回実施されます。1回目で届かなくても同じ年度内に再挑戦できるため、「まず1回受けて本番の感覚を掴む」という戦い方も選べます。
費用の考え方
費用は「独学(教材費のみ)」か「通信講座」かで大きく変わります。独学ならテキストと過去問で済みますが、学習順序の設計と進捗管理を自分で背負うことになります。通信講座はその設計を買う選択です。学習時間の目安が約400時間である点を踏まえ、時間を金で買う価値があるかで判断してください。
取得後の仕事
システムの企画・要件定義・設計。
あわせて検討されやすい資格
学習時間が近い基本情報技術者(約200時間)、情報セキュリティマネジメント(約100時間)は、応用情報技術者と並行または連続して狙われることがあります。出題範囲に重なりがある場合、2つ目以降の学習効率が上がります。
学習時間から逆算した計画
応用情報技術者の標準的な学習時間は400時間です。週にどれだけ確保できるかで、必要な期間が変わります。
| 学習ペース | 週あたり | 必要な期間 |
|---|---|---|
| 平日1時間・休日3時間 | 11時間 | 約37週間(9か月) |
| 平日2時間・休日5時間 | 20時間 | 約20週間(5か月) |
| 1日3時間(短期集中) | 21時間 | 約20週間(5か月) |
一般的な学習期間は8ヶ月とされています。試験は年2回実施されるため、次の試験日から逆算して開始時期を決めてください。標準時間はあくまで目安で、前提知識があれば短く、まったくの初学者であれば長くかかります。
IT・Webのなかでの位置づけ
IT・Webに分類される6資格を学習時間の短い順に並べると、応用情報技術者は6番目です。
| 資格 | 学習時間 | 難易度 | 独学 |
|---|---|---|---|
| MOS | 40時間 | 易 | 可能 |
| Webデザイナー検定 | 80時間 | やや易 | 可能 |
| ITパスポート | 80時間 | 易 | 可能 |
| 情報セキュリティマネジメント | 100時間 | やや易 | 可能 |
| 基本情報技術者 | 200時間 | 普通 | 可能 |
| 応用情報技術者 | 400時間 | やや難 | 可能 |
同じ分野の資格は出題範囲が重なることがあります。近い資格を続けて受けると、学習の蓄積を活かせます。
学習時間が近い資格
応用情報技術者と同じくらいの学習時間で取得を目指せる資格です。分野をまたいで組み合わせると、応募できる求人の幅が広がります。
| 資格 | 分野 | 学習時間 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 登録販売者 | 医療・福祉 | 400時間 | 普通 |
| 精神保健福祉士 | 医療・福祉 | 400時間 | やや難 |
| 英検準1級 | 語学 | 400時間 | やや難 |
| 日本語教育能力検定 | 語学 | 400時間 | やや難 |
| 通関士 | ビジネス | 400時間 | やや難 |
よくある誤解
「合格率が低い=自分には無理」ではない
応用情報技術者の合格率は20〜25%です。合格率は受験者層によって変わります。受験要件のない資格は記念受験も含まれるため数字が下がり、実務経験が要件になっている資格は受験者の質が揃うため数字が上がります。合格率だけで難易度は測れません。
「標準学習時間どおりにやれば受かる」ではない
応用情報技術者の標準は400時間とされていますが、これは平均的な前提知識を持つ人の目安です。関連する実務経験があれば短く、まったくの初学者であれば1.5倍前後を見ておくほうが現実的です。
「資格を取れば仕事が見つかる」とはかぎらない
資格は応募条件を満たすためのもので、採用の決め手になるとはかぎりません。求人票を先に見て、実際に求められている条件を確認してから学習を始めると、無駄がありません。
よくある質問
応用情報技術者の合格率はどのくらいですか?
20〜25%です。ただし受験資格の有無によって受験者層が変わるため、合格率の数字だけで難易度を比較することはできません。
応用情報技術者は独学でも合格できますか?
可能です。必要な学習時間は約400時間が目安で、1日2時間なら約7ヶ月、1日3時間でも約5ヶ月かかります。仕事と両立するなら年単位の計画が現実的です。
応用情報技術者の試験はいつ実施されますか?
年2回です。複数の受験機会があるため、学習の仕上がりに合わせて受験時期を選べます。
IT・Webの関連資格
※ 合格率・試験日程・受験資格は変更されることがあります。受験の際は必ず試験実施団体の公式情報をご確認ください。