労働衛生コンサルタントになるには何が必要か。受験資格・学習ルート・かかる期間を順を追って整理しました。
全体の流れ
労働衛生コンサルタントを目指す場合、まず学歴に応じた実務経験(大学卒業なら5年以上など)という受験資格を満たす必要があります。ここが最初の関門で、人によっては学習そのものより時間がかかります。
試験は年1回実施されます。学習期間の目安が8〜12ヶ月なので、直近の試験日から逆算して開始時期を決めるのが現実的です。
基本データ
| 資格の種類 | 国家 |
|---|---|
| 難易度 | 難関 |
| 合格率 | 筆記と口述で別 |
| 標準学習時間 | 約500時間 |
| 学習期間の目安 | 8〜12ヶ月 |
| 試験の実施 | 年1回 |
| 受験資格 | 学歴に応じた実務経験(大学卒業なら5年以上など) |
| 独学 | 不可(講座・養成課程が必要) |
| 通信講座 | あり |
学習ルートの選び方
労働衛生コンサルタントは独学だけで到達するのが難しい資格です。学歴に応じた実務経験(大学卒業なら5年以上など)が前提となるため、まずそのルートに乗ることが最初のステップになります。
通信講座も選択肢になります。独学との違いは、教材選びと学習順序を自分で組み立てる必要がない点、そして質問対応や添削で疑問を放置せずに済む点です。費用と時間のどちらを優先するかで判断が分かれます。
学習時間の見積もり
必要な学習時間は約500時間が目安です。1日2時間なら約9ヶ月、1日3時間でも約6ヶ月かかります。仕事と両立するなら年単位の計画が現実的です。
受験のタイミングをどう決めるか
労働衛生コンサルタントは年1回のみの実施です。ここで落とすと次は1年後になるため、受験年度を決めたら逆算した計画が必須になります。学習期間の目安が8〜12ヶ月なので、試験日の8〜12ヶ月前が学習開始のデッドラインです。
費用の見積もり
労働衛生コンサルタントは独学で完結しないため、学歴に応じた実務経験(大学卒業なら5年以上など)にかかる費用が総コストの中心になります。受験料よりも、この要件を満たすための費用と期間の見積もりを先に立ててください。
資格取得後にできること
事業場の衛生診断と指導。健康管理や作業環境の改善計画を担う。安全ではなく衛生(健康・作業環境)を扱う。医師や薬剤師には試験の一部免除がある。
労務・安全分野のなかでは、学習時間で見て3資格中3番目の位置づけです。同分野でより軽いところから入るなら衛生管理者(約100時間)という選択肢もあります。
取得までにかかる費用
労働衛生コンサルタントの取得にかかる費用は、受験料だけではありません。実際に必要になる項目を整理します。
| 項目 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 受験料 | 数千円〜数万円 | 実施団体の公表額を確認してください |
| テキスト・問題集 | 3,000〜15,000円 | 独学の場合は必須。改訂版が出ていないか確認を |
| 講習 | 数万円〜 | 使う場合。教育訓練給付の対象になることがあります |
| 登録・免許の申請 | 資格による | 合格後に別途必要になるものがあります |
| 更新・講習 | 資格による | 更新制の資格は継続的に費用がかかります |
厚生労働省の教育訓練給付制度の対象講座であれば、受講費用の一部(20〜70%)が支給されます。雇用保険の加入期間などの要件があるため、ハローワークで確認してください。
取得後にどう活かすか
労働衛生コンサルタントが活かせる主な職場は製造業・建設業・運送業の現場です。事業所ごとに選任が義務づけられている資格があり、企業が費用を負担して取得させることが多い分野です。
事業場の衛生診断と指導。健康管理や作業環境の改善計画を担う
資格は応募の入口を広げるものであって、それだけで採用が決まるわけではありません。労働衛生コンサルタントを取ったうえで、実務でどう使うつもりかを説明できると評価につながります。
労務・安全のなかでの位置づけ
労務・安全に分類される3資格を学習時間の短い順に並べると、労働衛生コンサルタントは3番目です。
| 資格 | 学習時間 | 難易度 | 独学 |
|---|---|---|---|
| 衛生管理者 | 100時間 | やや易 | 可能 |
| 労働安全コンサルタント | 500時間 | 難関 | 難しい |
| 労働衛生コンサルタント | 500時間 | 難関 | 難しい |
同じ分野の資格は出題範囲が重なることがあります。近い資格を続けて受けると、学習の蓄積を活かせます。
労働衛生コンサルタントのよくある質問
労働衛生コンサルタントの合格率はどのくらいですか?
筆記と口述で別です。ただし受験資格の有無によって受験者層が変わるため、合格率の数字だけで難易度を比較することはできません。
労働衛生コンサルタントは独学でも合格できますか?
独学だけでは受験できません。学歴に応じた実務経験(大学卒業なら5年以上など)が受験の前提になります。
労働衛生コンサルタントの試験はいつ実施されますか?
年1回です。機会が限られるため、受験年度を決めたうえで逆算した計画が必要です。
労務・安全の関連資格
労働衛生コンサルタントについて実際によく調べられていること
検索されている質問のうち、労働衛生コンサルタントに関係するものを6件取り上げて、このページのデータで答えます。
労働衛生コンサルタントは何ヶ月くらいで取れますか?
標準的な学習期間は8〜12ヶ月、必要な学習時間は約500時間です。
| 1日あたりの学習時間 | かかる日数 | おおよその期間 |
|---|---|---|
| 1時間 | 500日 | 約17ヶ月 |
| 2時間 | 250日 | 約8ヶ月 |
| 3時間 | 167日 | 約6ヶ月 |
試験は年1回のため、日程から逆算して開始時期を決めてください。受験機会が年に一度なので、間に合わないと次は1年後になります。余裕をもった計画が要ります。
40代・50代から労働衛生コンサルタントを目指すのは遅いですか?
労働衛生コンサルタントに年齢の制限はありません。判断材料になるのは、学習に必要な約500時間を確保できるかどうかです。1日1.5時間なら334日、およそ11ヶ月かかります。
労働衛生コンサルタントは学習時間が上位28%に入る重い部類です。時間を確保しにくい状況なら、同じ労務・安全分野でより軽い資格から入る進め方もあります。
労働衛生コンサルタントは通信講座を使ったほうがいいですか?
労働衛生コンサルタントは講座と独学のどちらでも対応できますが、独学のみでは対策しにくい部分があります。判断は、学習時間の約500時間を自分で組み立てられるかどうかで決めてください。
| 選ぶ基準 | 独学が向く | 講座が向く |
|---|---|---|
| 学習順序 | 自分でテキストを選び、順序を決められる | 何から手をつけるかで迷いたくない |
| 質問対応 | 調べれば解決できる、または周囲に聞ける | つまずいたときに聞ける相手がほしい |
| 期間 | 8〜12ヶ月を自力で管理できる | 締め切りがあるほうが進む |
| 費用 | 教材費のみに抑えたい | 時間を買う前提で費用をかけられる |
労働衛生コンサルタントは合否ではなく実施団体ごとに基準が異なる資格のため、合格率という形の数字は示されていません。基準点に達すれば合格する型の試験なので、教材を絞って回数を重ねる進め方が効きます。
労働衛生コンサルタントの前に取っておくとよい資格はありますか?
同じ物差しで見て、労働衛生コンサルタント(約500時間)よりひとつ手前にあるのが労働安全コンサルタント(約500時間・労務・安全)です。
同じ労務・安全分野なので出題範囲に重なりがあります。先に労働安全コンサルタントを仕上げてから進むと、2つ目の学習効率が上がります。
労働衛生コンサルタントは履歴書に書けますか?
書けます。労働衛生コンサルタントは国家の資格です。国家資格は評価の基準がはっきりしているため、資格欄に正式名称で記載してください。
書くときは取得年月と正式名称をそろえます。取得前の段階なら「労働衛生コンサルタント 年1回受験予定」と書く方法もあります。応募先の業務と関係が薄い資格を並べすぎると焦点がぼやけるため、関係するものから順に並べてください。
労働衛生コンサルタントは国家資格ですか?
労働衛生コンサルタントは国家です。国家資格は法令にもとづいて実施され、合格後に登録を求められるものもあります。
区分は評価のされ方に影響します。求人票で名称が指定されることがあります。安全ではなく衛生(健康・作業環境)を扱う。医師や薬剤師には試験の一部免除がある。
標準的な学習期間で見た労働衛生コンサルタントの位置
標準的な学習期間が分かっている104資格を小さい順に並べると、労働衛生コンサルタント(8〜12ヶ月)は下から83番目、全体の79%の位置にあります。中央値は約6ヶ月、いちばん小さいものが約1ヶ月、いちばん大きいものが約36ヶ月です。
| 水準 | 標準的な学習期間 | 該当 |
|---|---|---|
| もっとも小さい | 約1ヶ月 | MOS |
| 下から4分の1 | 約3ヶ月 | — |
| 中央値 | 約6ヶ月 | — |
| 上から4分の1 | 約8ヶ月 | — |
| 労働衛生コンサルタント | 約10ヶ月 | 全体の79%の位置 |
| もっとも大きい | 約36ヶ月 | 歯科衛生士 |
上位4分の1に入ります。この帯は1年以上を見込む帯です。受験そのものより、学習を継続する仕組みづくりのほうが難所になります。
標準的な学習期間がすぐ隣にあるのは労働安全コンサルタント(8〜12ヶ月)と保育士(12ヶ月)です。迷ったときはこの2つと並べると差が見えます。
労働衛生コンサルタントを決める前に確認すること
あとから「聞いていない」となりやすい点を5つ並べました。上から順に確認してください。
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 試験日程と申込期限 | 試験は年1回です。申込はおおむね試験の2〜3ヶ月前に締め切られます。逃すと次は1年後です。 |
| 合格後に登録が必要か | 国家資格には、合格後に名簿への登録を求められるものがあります。登録料や年会費が別途かかる場合があるため、合格前に確認してください。 |
| 独学か講座か | 労働衛生コンサルタントは独学だけでは対策しにくい部分があります。対応する講座があるため、費用と時間のどちらを優先するかで選んでください。 |
| 科目合格の持ち越し | 複数科目の試験では、合格科目を持ち越せる制度があることがあります。あれば複数年に分ける計画が組めます。安全ではなく衛生(健康・作業環境)を扱う。医師や薬剤師には試験の一部免除がある。 |
| 受験地 | 試験地が限られる資格では、移動と宿泊の費用が上乗せになります。会場は実施団体の公表内容で確認してください。 |
労働衛生コンサルタントで気をつけたいところと、その避け方
教材を増やしすぎる
不安から複数の教材に手を出すと、どれも中途半端になります。範囲は同じでも構成が違うため、切り替えのたびに時間を失います。
避け方:メイン教材を1冊に決め、足りない部分だけ別で補ってください。過去問だけは複数年分そろえます。
合格率だけで難易度を判断する
合格率は受験者層で変わります。受験資格が厳しい試験は、準備した人だけが受けるため合格率が高く出ます。逆に誰でも受けられる試験は低く出ます。
避け方:標準学習時間(約500時間)と出題範囲で見てください。労働衛生コンサルタントの難易度は「難関」に分類しています。
受験資格を確認しないまま学習を始める
学歴や実務経験の要件があると、学習が仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位でかかる資格もあります。
避け方:学習を始める前に実施団体の受験案内を読み、要件を満たしているかを確認してください。
労働衛生コンサルタントのページで使っている用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 受験資格 | 受験するために必要な学歴・実務経験・年齢などの条件。ないものは誰でも受験できる。 |
| 実務経験 | 定められた業務に一定期間従事した経歴。受験資格や登録要件として求められることがある。 |
| 通信講座 | 教材と添削・質問対応がセットになった学習サービス。学習順序が決まっている点が独学との違い。 |
労務・安全の3資格を1枚の表で見る
労働衛生コンサルタントを含む労務・安全の全3資格を、難易度・合格率・学習時間・種別・独学で並べました。標準学習時間の小さい順です。横並びにすると、労働衛生コンサルタントがどのあたりに位置するのかが一目で分かります。
| 難易度 | 合格率 | 学習時間 | 種別 | 独学 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 衛生管理者 | やや易 | 第一種45%前後 | 100時間 | 国家 | 可 |
| 労働安全コンサルタント | 難関 | 筆記と口述で別 | 500時間 | 国家 | 不可 |
| 労働衛生コンサルタント | 難関 | 筆記と口述で別 | 500時間 | 国家 | 不可 |
この表の読み方は2つあります。ひとつは縦に見ること。同じ列で上下を比べると、その項目がどれだけ振れるのかが分かります。もうひとつは横に見ること。労働衛生コンサルタントの行だけを追うと、ある項目では上位でも別の項目では下位、という組み合わせが見えます。ひとつの数字だけで決めると、この組み合わせを見落とします。
数字で見た労働衛生コンサルタントの位置
標準学習時間が分かっている110資格を並べて、労働衛生コンサルタントがどこにあるのかを細かく出しました。順位だけでは「どれくらい離れているのか」が分かりません。散らばりまで見ると、その差が大きいのか小さいのかが判断できます。
| 見るもの | 値 | 意味 |
|---|---|---|
| 労働衛生コンサルタントの標準学習時間 | 約500時間 | 比べる基準になる数字 |
| 全体の平均 | 約452時間 | 極端な値に引っ張られる |
| 全体の中央値 | 約200時間 | 実感に近いのはこちら |
| 下から4分の1 | 約100時間 | これ以下なら軽い部類 |
| 上から4分の1 | 約500時間 | これ以上なら重い部類 |
| 上位1割の入口 | 約1,000時間 | ここから先は例外的 |
| 散らばり(標準偏差) | 約640時間 | 平均からどれだけ離れるのが普通か |
労働衛生コンサルタントは下から85番目(全体の72%)です。平均との差は約48時間で、散らばり1つ分を下回っています(+0.07)。全体の真ん中あたりで、標準的な水準です。
平均と中央値の差にも意味があります。ここでは平均約452時間に対して中央値約200時間で、平均のほうが高く出ています。一部の大きな値に引っ張られているので、平均を目安にすると実際より高く見積もることになります。
労働衛生コンサルタントと水準が近い資格
分類をまたいで、標準学習時間が労働衛生コンサルタント(約500時間)に近い資格を集めました。同じ分類のなかで比べるだけでは、その水準が全体のどのあたりなのかが見えません。違う分類の同じ水準を並べると、感覚がつかめます。
| 資格 | 分類 | 標準学習時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 社会福祉士 | 医療・福祉 | 約500時間 | 19科目群と出題範囲が非常に広い。科目群ごとに得点が必要で取りこぼしが許されない。 |
| マンション管理士 | 不動産 | 約500時間 | 管理業務主任者との同時受験が定番。区分所有法の理解が合否を分ける。 |
| 管理栄養士 | 食・栄養 | 約500時間 | 栄養士からのステップアップ。養成課程卒は在学中に受験できる。 |
| 情報処理安全確保支援士 | IT・Web | 約500時間 | 情報処理技術者試験の最上位区分のひとつ。合格後に登録すると名称を使える。登録は更新制。 |
| 労働安全コンサルタント | 労務・安全 | 約500時間 | 筆記に加えて口述試験がある。受験に実務経験が要るため、現場を経てから目指す資格。 |
| 保育士 | 教育・保育 | 約600時間 | 筆記9科目+実技。合格科目は3年間持ち越せるため複数年計画が組みやすい。 |
同じ水準でも、分類が違えば中身は別物です。社会福祉士と労働衛生コンサルタントは数字の上では近くても、医療・福祉と労務・安全では前提が違います。数字が近いことは「置き換えられる」という意味ではありません。何を得るためにその数字を払うのかで判断してください。
労働衛生コンサルタントより軽いもの・重いもの
労働衛生コンサルタントを真ん中に置いて、標準学習時間が前後にある資格を並べました。いまの候補が重すぎると感じたら左の表へ、物足りなければ右の表へ移る、という探し方ができます。
労働衛生コンサルタントより軽い5資格
| 資格 | 分類 | 標準学習時間 | 労働衛生コンサルタントとの差 |
|---|---|---|---|
| 労働安全コンサルタント | 労務・安全 | 約500時間 | 同じ |
| 情報処理安全確保支援士 | IT・Web | 約500時間 | 同じ |
| 管理栄養士 | 食・栄養 | 約500時間 | 同じ |
| マンション管理士 | 不動産 | 約500時間 | 同じ |
| 社会福祉士 | 医療・福祉 | 約500時間 | 同じ |
労働衛生コンサルタントより重い5資格
| 資格 | 分類 | 標準学習時間 | 労働衛生コンサルタントとの差 |
|---|---|---|---|
| 保育士 | 教育・保育 | 約600時間 | +100時間 |
| FP1級 | 金融 | 約600時間 | +100時間 |
| 全国通訳案内士 | 語学 | 約600時間 | +100時間 |
| 二級建築士 | 住宅・建築 | 約700時間 | +200時間 |
| 行政書士 | 法律・労務 | 約800時間 | +300時間 |
ひとつ隣に動かすと、標準学習時間は下側で同じ、上側で+100時間動きます。段階的に見ると、いまの選択がどれだけ思い切ったものなのかが分かります。
分類ごとの水準と、労務・安全の位置
このサイトで扱っている18分類を、標準学習時間の中央値で並べました。労働衛生コンサルタントが属する労務・安全は4番目です。まずどの分類を見るべきかを決めると、そのあとの比較が短くて済みます。
| 分類 | 資格数 | いちばん低い | 中央 | いちばん高い |
|---|---|---|---|---|
| 法律・労務 | 4 | 約800時間 | 約3,000時間 | 約3,000時間 |
| 会計 | 6 | 約100時間 | 約800時間 | 約3,500時間 |
| 不動産 | 6 | 約200時間 | 約500時間 | 約2,500時間 |
| 労務・安全 | 3 | 約100時間 | 約500時間 | 約500時間 |
| 医療・福祉 | 15 | 約60時間 | 約400時間 | 約1,200時間 |
| 住宅・建築 | 7 | 約100時間 | 約300時間 | 約1,200時間 |
| 語学 | 8 | 約200時間 | 約250時間 | 約600時間 |
| 美容 | 6 | 約40時間 | 約200時間 | 約900時間 |
| 心理 | 5 | 約60時間 | 約200時間 | 約1,000時間 |
| 金融 | 4 | 約80時間 | 約150時間 | 約600時間 |
| 経営 | 3 | 約100時間 | 約150時間 | 約1,000時間 |
| 人材 | 3 | 約100時間 | 約150時間 | 約300時間 |
| 食・栄養 | 6 | 約40時間 | 約150時間 | 約500時間 |
| 教育・保育 | 3 | 約80時間 | 約100時間 | 約600時間 |
| ペット | 4 | 約60時間 | 約100時間 | 約200時間 |
| IT・Web | 13 | 約40時間 | 約100時間 | 約500時間 |
| 技術・設備 | 8 | 約60時間 | 約100時間 | 約1,000時間 |
| ビジネス | 6 | 約40時間 | 約100時間 | 約400時間 |
分類ごとに水準が違うのは、分野ごとに、覚える範囲の広さと、資格がないとできない業務があるかどうかが違うためです。分類をまたいで数字だけを比べても意味がありません。同じ分類のなかで比べたうえで、分類そのものを選び直せるかどうかを考えてください。
労働衛生コンサルタントのデータを一項目ずつ読む
ページの先頭に出している基本情報を、一項目ずつ何を意味するのかまで書き下しました。表だけを見て分かった気になると、判断の材料を取り違えます。
難易度:難関
このサイトでは標準学習時間と合格率をもとに6段階で分けています。「難関」は、同じ分野のなかでどのあたりかを示す目安です。絶対的な難しさではありません。
合格率:筆記と口述で別
この資格は合否ではなく別の形で評価されるため、合格率という数字が公表されていません。難易度は学習時間と出題範囲で判断してください。
標準学習時間:約500時間
1日2時間なら250日、1日1時間なら500日です。この数字は「ゼロから始めて合格水準に届くまで」の目安で、関連する知識があれば短くなります。
学習期間:8〜12ヶ月
標準学習時間を無理のないペースで割ったときの期間です。8〜12ヶ月という数字は、週にどれだけ時間を出せるかで前後します。試験日から逆算して開始時期を決めてください。
試験:年1回
年に一度しかありません。申込期限を逃すと次は1年後です。願書の受付はおおむね試験の2〜3ヶ月前に締め切られます。
種別:国家
法令にもとづく資格です。合格後に名簿への登録を求められるものがあり、登録料や年会費が別にかかることがあります。
独学の可否:不可
実技や実習、指定の講習が要件に含まれるため、独学だけでは完結しません。対応する講座や養成課程を先に調べてください。
講座の有無:あり
対応する講座があります。費用をかけて時間を買うか、教材費だけに抑えるかの選択ができます。
労働衛生コンサルタントの数字の出どころと、確かめ方
このページに出している数字は、110資格を18分類に整理したデータベースから引いています。労働衛生コンサルタントだけを個別に調べて書いたものではなく、全110資格を同じ項目立てで揃えたうえで、そのなかの1件として出しています。だから順位も平均も、その場で計算した値になります。
| この記事の数字 | 性質 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 労働衛生コンサルタントの標準学習時間 | 公表値や一般に知られている水準の目安 | 実施団体が公表している受験案内と試験結果で確認できます |
| 順位・中央値・四分位 | このサイトのデータベース内での計算値 | 同じ分類のページを開くと、同じ母集団で計算した数字が出ます |
| 比較表の他の資格 | 同じ形式で揃えた同一データベースの値 | 各資格の個別ページで、より詳しい内訳を確認できます |
| 制度・要件の説明 | 公表されている制度の内容を整理したもの | 受験資格・免除・登録の要件は、実施団体の公式発表が一次情報です |
数字を扱うときに気をつけているのは3点です。①幅で示すこと。ひとつの値に丸めると、条件によって動く部分が見えなくなります。②平均と中央値を分けて出すこと。極端な値があるときは、平均だけを見ると実態からずれます。③単位と母集団をそろえること。単位の違うものを混ぜて順位をつけても意味がありません。
それでも、ここに書いてあるのは判断の材料であって、結論ではありません。実際の条件は時期と相手によって変わります。決める前に、必ず一次情報にあたってください。
労働衛生コンサルタントにするかどうかの分かれ目
ここまでの数字を踏まえて、判断が分かれる点を3つに絞りました。どれかひとつでも「いいえ」なら、いったん止まって別の選択肢を見たほうが早いところです。
約500時間を出せるか
1日2時間なら250日、1日1時間なら500日です。平日1時間+土日3時間ずつなら週11時間で、約46週間かかります。まず週に何時間出せるかを決めてください。
「いいえ」なら:同じ労務・安全のなかでより軽い資格から入るか、受験回を1つ後ろにずらして学習期間を延ばしてください。時間が足りないまま突っ込むと、直前期の負荷だけが跳ね上がります。
受験資格を満たしているか
労働衛生コンサルタントは国家資格です。学歴・実務経験の要件があると、学習が仕上がっても受験できません。要件を満たすまでに年単位かかる資格もあります。
「いいえ」なら:実施団体の受験案内を先に読み、要件を満たすまでに何年かかるかを計算してください。その年数を織り込めないなら、要件のない資格に切り替える判断になります。
試験日から逆算できているか
試験は年1回です。年に一度しかないため、申込期限を逃すと次は1年後です。
「いいえ」なら:先に受験日を決めて、そこから約500時間を割り付け直してください。開始時期が決まれば、いま始めるべきかどうかも決まります。
労働衛生コンサルタントについて、さらに調べられていること
上で取り上げなかった質問のうち、検索されている数が多いものを5件足しました。
労働衛生コンサルタントは独学で合格できますか?
労働衛生コンサルタントは独学だけでは対策しにくい資格です。標準学習時間は約500時間、難易度は「難関」に分類しています。労働衛生コンサルタントは合否ではなく実施団体ごとに基準が異なる資格のため、合格率という形の数字は示されていません。
実技や実習、あるいは指定の講習が要件に含まれるため、独学だけで完結しません。対応する講座や養成課程を先に調べてください。
働きながら労働衛生コンサルタントを目指せますか?
約500時間を平日1時間+土日3時間ずつで積むと、週11時間で約46週間(11ヶ月)です。標準期間の8〜12ヶ月とおおむね一致します。
半年前後の計画になります。週の学習時間を固定できるかどうかが分かれ目です。試験は年1回です。
労働衛生コンサルタントの試験は年に何回ありますか?
労働衛生コンサルタントの試験は年1回です。年に一度しかないため、申込期限を逃すと次は翌年になります。願書の受付期間はおおむね試験の2〜3ヶ月前です。
学習に必要なのは約500時間です。試験日から逆算し、1日4時間のペースなら5ヶ月前には始めておくと余裕があります。
労働衛生コンサルタントを取れば仕事に困らなくなりますか?
資格そのものが仕事を保証するわけではありません。労働衛生コンサルタントについて言えるのは、安全ではなく衛生(健康・作業環境)を扱う。医師や薬剤師には試験の一部免除がある。という点です。
判断材料として見るべきは、①その資格がないとできない業務があるか(業務独占)、②求人票で名称が指定されているか、③実務経験と組み合わせて評価されるか、の3点です。労働衛生コンサルタントは国家のため、①②に当てはまる場面があります。
労務・安全の資格ではどれがいちばん難しいですか?
労務・安全に分類している3資格を標準学習時間の順に並べると、いちばん軽いのが衛生管理者(約100時間)、いちばん重いのが労働衛生コンサルタント(約500時間)です。
| 資格 | 学習時間 | 合格率 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 衛生管理者 | 100時間 | 第一種45%前後 | やや易 |
| 労働安全コンサルタント | 500時間 | 筆記と口述で別 | 難関 |
| 労働衛生コンサルタント | 500時間 | 筆記と口述で別 | 難関 |
労働衛生コンサルタントはこのなかで3番目です。学習時間と合格率は必ずしも一致しません。時間が短くても合格率が低い試験は、範囲は狭いが問われ方が厳しいということです。
労働衛生コンサルタントまわりの言葉を、もう少し細かく
本文に出てくる言葉のうち、意味を取り違えると判断そのものが変わるものを選んで、定義だけでなく「なぜそれが問題になるのか」まで書きました。
独学
講座を使わず市販テキストなどで学習する方法。費用は抑えられるが進捗の管理は自分で行う。
労働衛生コンサルタントの記事では、この言葉の意味によって「何を確認すべきか」が変わります。定義だけでなく、自分の場合に当てはまるかどうかまで確認してください。
登録
試験合格後に名簿へ登録して初めて資格者として活動できる仕組み。登録料が別途かかる。
労働衛生コンサルタントの記事では、この言葉の意味によって「何を確認すべきか」が変わります。定義だけでなく、自分の場合に当てはまるかどうかまで確認してください。
合格率
受験者のうち合格した人の割合。年度ごとに上下するため、複数年の平均で見るのが確実。
受験者層で数字が動きます。誰でも受けられる試験は低く、要件が厳しい試験は高く出ます。
※ 受験資格や試験制度は改定されることがあります。最新の情報は試験実施団体の公式サイトでご確認ください。
