保育士になるには何が必要か。受験資格・学習ルート・かかる期間を順を追って整理しました。
全体の流れ
保育士を目指す場合、まず大学・短大等の卒業、または児童福祉施設での実務経験2年以上という受験資格を満たす必要があります。ここが最初の関門で、人によっては学習そのものより時間がかかります。
試験は年2回実施されます。学習期間の目安が12ヶ月なので、直近の試験日から逆算して開始時期を決めるのが現実的です。
基本データ
| 資格の種類 | 国家 |
|---|---|
| 難易度 | やや難 |
| 合格率 | 20〜25% |
| 標準学習時間 | 約600時間 |
| 学習期間の目安 | 12ヶ月 |
| 試験の実施 | 年2回 |
| 受験資格 | 大学・短大等の卒業、または児童福祉施設での実務経験2年以上 |
| 独学 | 可能 |
| 通信講座 | あり |
学習ルートの選び方
保育士は独学での合格が可能な試験です。市販のテキストと過去問で対策できるため、費用を抑えたい場合は独学から始める選択肢があります。
通信講座も選択肢になります。独学との違いは、教材選びと学習順序を自分で組み立てる必要がない点、そして質問対応や添削で疑問を放置せずに済む点です。費用と時間のどちらを優先するかで判断が分かれます。
学習時間の見積もり
必要な学習時間は約600時間が目安です。1日2時間なら約10ヶ月、1日3時間でも約7ヶ月かかります。仕事と両立するなら年単位の計画が現実的です。
受験のタイミングをどう決めるか
保育士は年2回実施されます。1回目で届かなくても同じ年度内に再挑戦できるため、「まず1回受けて本番の感覚を掴む」という戦い方も選べます。
費用の見積もり
費用は「独学(教材費のみ)」か「通信講座」かで大きく変わります。独学ならテキストと過去問で済みますが、学習順序の設計と進捗管理を自分で背負うことになります。通信講座はその設計を買う選択です。学習時間の目安が約600時間である点を踏まえ、時間を金で買う価値があるかで判断してください。
資格取得後にできること
保育所などでの保育と、保護者への子育て支援。筆記9科目+実技。合格科目は3年間持ち越せるため複数年計画が組みやすい。
教育・保育分野のなかでは、学習時間で見て9資格中6番目の位置づけです。同分野でより軽いところから入るなら放課後児童支援員(約24時間)という選択肢もあります。
取得までにかかる費用
保育士の取得にかかる費用は、受験料だけではありません。実際に必要になる項目を整理します。
| 項目 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 受験料 | 数千円〜数万円 | 実施団体の公表額を確認してください |
| テキスト・問題集 | 3,000〜15,000円 | 独学の場合は必須。改訂版が出ていないか確認を |
| 通信講座・養成校 | 数万円〜 | 使う場合。教育訓練給付の対象になることがあります |
| 登録・免許の申請 | 資格による | 合格後に別途必要になるものがあります |
| 更新・講習 | 資格による | 更新制の資格は継続的に費用がかかります |
厚生労働省の教育訓練給付制度の対象講座であれば、受講費用の一部(20〜70%)が支給されます。雇用保険の加入期間などの要件があるため、ハローワークで確認してください。
取得後にどう活かすか
保育士が活かせる主な職場は保育園・幼稚園・学童・教育機関です。慢性的な人手不足が続いており、資格保有者の求人は多い状況です。
保育所などでの保育と、保護者への子育て支援
資格は応募の入口を広げるものであって、それだけで採用が決まるわけではありません。保育士を取ったうえで、実務でどう使うつもりかを説明できると評価につながります。
教育・保育のなかでの位置づけ
教育・保育に分類される9資格を学習時間の短い順に並べると、保育士は6番目です。
| 資格 | 学習時間 | 難易度 | 独学 |
|---|---|---|---|
| 放課後児童支援員 | 24時間 | 易 | 難しい |
| ベビーシッター | 80時間 | やや易 | 難しい |
| チャイルドマインダー | 100時間 | やや易 | 難しい |
| 日本語教員試験 | 400時間 | 普 | 可能 |
| 司書 | 500時間 | 普 | 難しい |
| 保育士 | 600時間 | やや難 | 可能 |
| 学芸員 | 600時間 | 普 | 難しい |
| 幼稚園教諭二種免許 | 1,500時間 | 普 | 難しい |
| 小学校教諭一種免許 | 2,500時間 | 難 | 難しい |
同じ分野の資格は出題範囲が重なることがあります。近い資格を続けて受けると、学習の蓄積を活かせます。
自分の持ち時間で学習計画を作る
目安の学習時間は600時間です。1日1時間なら20か月、1日2時間なら10か月かかる計算になります。持ち時間から逆算しないと、途中で止まります。
試験日から逆算させます。やる気ではなく、週あたりの時間で組みます。
次の条件で、試験までの学習計画を作ってください。 【取る資格】保育士 【目安の学習時間】600時間 【試験日】[ ] 【平日に使える時間】1日[ ]分 【休日に使える時間】1日[ ]時間 【いまの知識】[まったくの初めて/少しある/実務で使っている] 【出してほしいこと】 1. 週あたりに必要な時間と、いまの持ち時間で足りるかどうか 2. 足りない場合、何か月前から始めれば間に合うか 3. 月ごとにやること(覚える作業と過去問の割合も) 4. 最後の2週間にやること 【守ってほしいこと】 ・特定の講座や教材の名前を挙げない ・合格を保証する書き方をしない
入力の例平日:[60]分/休日:[3]時間
[ ]の中を、自分の条件に書き換えてから使ってください。
申し込みまでにやることを確かめる
受験資格は大学・短大等の卒業、または児童福祉施設での実務経験2年以上です。先に条件を満たす必要があるので、申込の期限を外すと、次の回まで待つことになります。
公式の発表を必ず確かめる前提で使います。ここで出た内容をそのまま信じないでください。
次の資格を受けます。申し込みまでにやることを整理してください。 【資格】保育士 【受験資格】大学・短大等の卒業、または児童福祉施設での実務経験2年以上 【受けたい回】[ ] 【出してほしいこと】 1. 申し込みまでにやることを、期限の早い順に 2. 用意する書類と、その入手先 3. 実施団体の公式ページで必ず確かめる項目を3つ 4. よくある申込ミスを2つ 【守ってほしいこと】 ・日程や費用は「公式で確認」と書き、具体的な日付を断定しない ・特定の講座をすすめない
入力の例受けたい回:[次の試験]
[ ]の中を、自分の条件に書き換えてから使ってください。
よくある質問
保育士の合格率はどのくらいですか?
20〜25%です。ただし受験資格の有無によって受験者層が変わるため、合格率の数字だけで難易度を比較することはできません。
保育士は独学でも合格できますか?
可能です。必要な学習時間は約600時間が目安で、1日2時間なら約10ヶ月、1日3時間でも約7ヶ月かかります。仕事と両立するなら年単位の計画が現実的です。
保育士の試験はいつ実施されますか?
年2回です。複数の受験機会があるため、学習の仕上がりに合わせて受験時期を選べます。
教育・保育の関連資格
※ 受験資格や試験制度は改定されることがあります。最新の情報は試験実施団体の公式サイトでご確認ください。
取るまでの順番を確かめる
受験資格は大学・短大等の卒業、または児童福祉施設での実務経験2年以上です。順に確かめてください。