公認会計士になるには何が必要か。受験資格・学習ルート・かかる期間を順を追って整理しました。
全体の流れ
公認会計士を目指す場合、まずなし(誰でも受験可)という受験資格を満たす必要があります。ここが最初の関門で、人によっては学習そのものより時間がかかります。
試験は年1回実施されます。学習期間の目安が複数年なので、直近の試験日から逆算して開始時期を決めるのが現実的です。
基本データ
| 資格の種類 | 国家 |
|---|---|
| 難易度 | 最難関 |
| 合格率 | 7〜10% |
| 標準学習時間 | 約3,500時間 |
| 学習期間の目安 | 複数年 |
| 試験の実施 | 年1回 |
| 受験資格 | なし(誰でも受験可) |
| 独学 | 可能 |
| 通信講座 | あり |
学習ルートの選び方
公認会計士は独学での合格が可能な試験です。市販のテキストと過去問で対策できるため、費用を抑えたい場合は独学から始める選択肢があります。
通信講座も選択肢になります。独学との違いは、教材選びと学習順序を自分で組み立てる必要がない点、そして質問対応や添削で疑問を放置せずに済む点です。費用と時間のどちらを優先するかで判断が分かれます。
学習時間の見積もり
必要な学習時間は約3,500時間が目安です。1日2時間なら約59ヶ月、1日3時間でも約39ヶ月かかります。仕事と両立するなら年単位の計画が現実的です。
受験のタイミングをどう決めるか
公認会計士は年1回のみの実施です。ここで落とすと次は1年後になるため、受験年度を決めたら逆算した計画が必須になります。学習期間の目安が複数年に及ぶため、受験年度そのものを複数年先に設定して逆算する必要があります。
費用の見積もり
費用は「独学(教材費のみ)」か「通信講座」かで大きく変わります。独学ならテキストと過去問で済みますが、学習順序の設計と進捗管理を自分で背負うことになります。通信講座はその設計を買う選択です。学習時間の目安が約3,500時間である点を踏まえ、時間を金で買う価値があるかで判断してください。
資格取得後にできること
財務諸表監査、コンサルティング。短答式と論文式の2段階。受験資格がない反面、専念受験と予備校利用がほぼ前提になる。
会計分野のなかでは、学習時間で見て19資格中19番目の位置づけです。同分野でより軽いところから入るなら日商簿記初級(約30時間)という選択肢もあります。
取得までにかかる費用
公認会計士の取得にかかる費用は、受験料だけではありません。実際に必要になる項目を整理します。
| 項目 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 受験料 | 数千円〜数万円 | 実施団体の公表額を確認してください |
| テキスト・問題集 | 3,000〜15,000円 | 独学の場合は必須。改訂版が出ていないか確認を |
| 通信講座・予備校 | 数万円〜 | 使う場合。教育訓練給付の対象になることがあります |
| 登録・免許の申請 | 資格による | 合格後に別途必要になるものがあります |
| 更新・講習 | 資格による | 更新制の資格は継続的に費用がかかります |
厚生労働省の教育訓練給付制度の対象講座であれば、受講費用の一部(20〜70%)が支給されます。雇用保険の加入期間などの要件があるため、ハローワークで確認してください。
取得後にどう活かすか
公認会計士が活かせる主な職場は会計事務所・企業の経理部門・監査法人です。経理の実務では簿記が基準として扱われます。独立開業に直結する資格もあります。
財務諸表監査、コンサルティング
資格は応募の入口を広げるものであって、それだけで採用が決まるわけではありません。公認会計士を取ったうえで、実務でどう使うつもりかを説明できると評価につながります。
会計のなかでの位置づけ
会計に分類される19資格を学習時間の短い順に並べると、公認会計士は19番目です。
| 資格 | 学習時間 | 難易度 | 独学 |
|---|---|---|---|
| 日商簿記初級 | 30時間 | 易 | 可能 |
| 全経簿記3級 | 60時間 | 易 | 可能 |
| 建設業経理事務士3級 | 60時間 | 易 | 可能 |
| 給与計算実務能力検定2級 | 60時間 | 易 | 可能 |
| 日商簿記3級 | 100時間 | やや易 | 可能 |
| FASS検定 | 100時間 | 普 | 可能 |
| 経理・財務スキル検定 | 100時間 | 普 | 可能 |
| ビジネス・キャリア検定(経理・財務) | 100時間 | 普 | 可能 |
| 建設業経理士2級 | 120時間 | やや易 | 可能 |
| 全経簿記2級 | 120時間 | 普 | 可能 |
| 給与計算実務能力検定1級 | 120時間 | 普 | 可能 |
| 全商簿記1級 | 150時間 | 普 | 可能 |
| 全経簿記1級 | 250時間 | 普 | 可能 |
| 日商簿記2級 | 300時間 | 普通 | 可能 |
| 建設業経理士1級 | 400時間 | 難 | 可能 |
| 全経簿記上級 | 700時間 | 鬼 | 可能 |
| 日商簿記1級 | 800時間 | 難関 | 可能 |
| 税理士 | 3,000時間 | 最難関 | 可能 |
| 公認会計士 | 3,500時間 | 最難関 | 可能 |
同じ分野の資格は出題範囲が重なることがあります。近い資格を続けて受けると、学習の蓄積を活かせます。
自分の持ち時間で学習計画を作る
目安の学習時間は3500時間です。1日1時間なら117か月、1日2時間なら59か月かかる計算になります。持ち時間から逆算しないと、途中で止まります。
試験日から逆算させます。やる気ではなく、週あたりの時間で組みます。
次の条件で、試験までの学習計画を作ってください。 【取る資格】公認会計士 【目安の学習時間】3500時間 【試験日】[ ] 【平日に使える時間】1日[ ]分 【休日に使える時間】1日[ ]時間 【いまの知識】[まったくの初めて/少しある/実務で使っている] 【出してほしいこと】 1. 週あたりに必要な時間と、いまの持ち時間で足りるかどうか 2. 足りない場合、何か月前から始めれば間に合うか 3. 月ごとにやること(覚える作業と過去問の割合も) 4. 最後の2週間にやること 【守ってほしいこと】 ・特定の講座や教材の名前を挙げない ・合格を保証する書き方をしない
入力の例平日:[60]分/休日:[3]時間
[ ]の中を、自分の条件に書き換えてから使ってください。
申し込みまでにやることを確かめる
受験資格はなし(誰でも受験可)です。誰でも受けられますが、申込の期限を外すと、次の回まで待つことになります。
公式の発表を必ず確かめる前提で使います。ここで出た内容をそのまま信じないでください。
次の資格を受けます。申し込みまでにやることを整理してください。 【資格】公認会計士 【受験資格】なし(誰でも受験可) 【受けたい回】[ ] 【出してほしいこと】 1. 申し込みまでにやることを、期限の早い順に 2. 用意する書類と、その入手先 3. 実施団体の公式ページで必ず確かめる項目を3つ 4. よくある申込ミスを2つ 【守ってほしいこと】 ・日程や費用は「公式で確認」と書き、具体的な日付を断定しない ・特定の講座をすすめない
入力の例受けたい回:[次の試験]
[ ]の中を、自分の条件に書き換えてから使ってください。
よくある質問
公認会計士の合格率はどのくらいですか?
7〜10%です。ただし受験資格の有無によって受験者層が変わるため、合格率の数字だけで難易度を比較することはできません。
公認会計士は独学でも合格できますか?
可能です。必要な学習時間は約3,500時間が目安で、1日2時間なら約59ヶ月、1日3時間でも約39ヶ月かかります。仕事と両立するなら年単位の計画が現実的です。
公認会計士の試験はいつ実施されますか?
年1回です。機会が限られるため、受験年度を決めたうえで逆算した計画が必要です。
会計の関連資格
※ 受験資格や試験制度は改定されることがあります。最新の情報は試験実施団体の公式サイトでご確認ください。
取るまでの順番を確かめる
受験資格はなし(誰でも受験可)です。順に確かめてください。